DVD 輸入盤

『ルル』3幕版全曲 ワルリコウスキ演出、P.ダニエル&モネ劇場、ハンニガン、ヘンシェル、他(2012 ステレオ)(2DVD)

ベルク(1885-1935)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
BAC109
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
輸入盤

商品説明

強烈無比! 近年でもっとも評判になった『ルル』!
ワルリコウスキ演出、ハンニガンの魅力爆発!
もはやこれを見ずして『ルル』は語れない!


ベルクの『ルル』は上演されれば必ず話題になる人気オペラ。その『ルル』でも近年特に素晴らしい出来栄えのプロダクションとして大評判になったベルギー、ブリュッセルのモネ劇場での上演がDVDでリリース!
 演出はポーランド生まれでフランスやベルギーで非常に人気の高い演出家、クシシュトフ・ワルリコウスキ。そして鍵となるルルは、カナダ最東部ノバスコシア州生まれのソプラノ、バーバラ・ハンニガン。現代音楽を得意とするハンニガンは、上演時の年齢は40歳過ぎだったにもかかわらず、歌手とは思えぬ引き締まったボディで、どうみても若い娘。もちろん歌も演技も高水準。このルルのために生まれてきたようなハンニガンを得て、ワルリコウスキの演出が冴えに冴えます。ルルはバレエ少女出身のセクシーアイドルといった風情で、冒頭、下着姿のピチピチのモデルとして登場。その彼女が周囲を巻き込んで徐々に破滅へと向かい、やつれていくのですが、そんな彼女を少女時代のルル(少女バレリーナ)が悲しげに見詰めることで、物語に奥行きが生まれています(彼女以外にも少女バレリーナたちが重要な役割を担っています)。特筆すべきは最終場面第3幕第2場。チェルハ補筆のこの場面は下手をすると片付けの幕切れになりがちですが、ワルリコウスキはこの最終場面が滅法素晴らしいもの、凄惨でありながら美しい必見の名場面になっています。様々な手法を駆使して『ルル』の核心へとズバリ切り込んでいくワルリコウスキの『ルル』、オペラ・ファンならずとも見る価値ありです。
 ハンニガン以外の歌手も素晴らしい人たちばかり。シェーン博士と切り裂きジャックはなんとディートリヒ・ヘンシェル。特に切り裂きジャックは通常より重要な役回りで、ヘンシェルの存在感が生きています。アルヴァはロッシーニ・テノールとして知られるチャールズ・ワークマン。厄介な高音もお手の物なら、風貌や演技もピタリ。ゲシュヴィッツ伯爵令嬢のナターシャ・ペトリンスキーはウィーン生まれのメッゾソプラノ。バロックから近現代ものまでレパートリーの広い実力派歌手です。画家と黒人は、バロック音楽で活躍するテノール、トム・ランドル。シゴルヒは、英国生まれ(父がウクライナ人、母が英国人)のバス=バリトン、パヴロ・フンカが、いかにもという絶妙な人物像を作っています。
 指揮は英国の指揮者、ポール・ダニエル。2013年からボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団の音楽監督を務めています。1990年から1997年までオペラ・ノースの音楽監督、1997年から2005年まで、イングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督を務めていました。
 既に多くの映像商品がある『ルル』ですが、このDVDはそこから一歩二歩抜け出す素晴らしい上演の記録です。(キングインターナショナル)

【収録情報】
● ベルク:歌劇『ルル』全曲(チェルハ補筆3幕版)

 バーバラ・ハンニガン(S ルル)
 ナターシャ・ペトリンスキー(Ms ゲシュヴィッツ伯爵令嬢)
 ディートリヒ・ヘンシェル(Br シェーン博士,切り裂きジャック)
 トム・ランドル(T 画家,黒人)
 チャールズ・ワークマン(T アルヴァ)
 パヴロ・フンカ(Bs シゴルヒ)
 フランシス・ボーン(Ms 学生,給仕)
 イヴァン・ラドロー(Br 猛獣使い,力業士)
 アルブレヒト・クルッツヴァイト(T 侯爵,公爵,近侍)
 ルーニ・ブラッタベルク(Bs 劇場支配人,銀行家)
 ミレイユ・カペル(Ms 15歳の少女の母)
 ベアタ・モラウスカ(Ms 女性芸術家)
 ベノワ・ド・レールスニデ(Br 新聞記者)
 ジェラール・ラヴァル(Br 警部,医事顧問官,教授)
 シャルル・ドケイゼ(Br 召使)
 アンナ・メストリオ(S 15歳の少女)
 ロサルバ・トレス・ゲレーロ(踊り)
 クロード・バルドゥイユ(踊り)
 モネ交響楽団
 ポール・ダニエル(指揮)

 演出:クシシュトフ・ワルリコウスキ
 装置、衣装:マルゴジャタ・シチェスニアク
 照明:フェリス・ロス
 ドラマトゥルギー:クリスティアン・ロンシャン
 振付:クロード・バルドゥイユ

 収録時期:2012年10月19,26日
 収録場所:ブリュッセル、モネ劇場(ライヴ)

 収録時間:194 分
 画面:カラー、16:9
 音声:PCM 2.0、Dolby Digital 5.1
 字幕:独英仏蘭
 NTSC
 Region All

ユーザーレビュー

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このDVDそのものではありませんが、バー...

投稿日:2018/04/04 (水)

このDVDそのものではありませんが、バーバラ・ハンニガンといえば、2014年ルツェルン音楽祭においてルル組曲を歌い、演じ、指揮する、という珍しい映像が印象的です。(ピアノの弾き振りであれば珍しくないのですが)。オペラであれ組曲であれ、ルルといえばハンニガンに連想が及びます。なお、ハンニガン以外ではクリスティアーネ・シェーファーも印象的です。

テリーヌ さん | Hyogo | 不明

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バーバラ・ハンニガンの題名役は確かに一見...

投稿日:2015/02/27 (金)

バーバラ・ハンニガンの題名役は確かに一見に値する。コヴェントガーデンの『リトゥン・オン・スキン』でもセックス・シーンを含むなかなか大変な役を体当たりで演じていたが、こちらでは全裸にこそならないものの、最初から「あられもない」姿で登場。演技も非常にうまいし、歌の方も難しい「ルルの歌」など技術的にもきわめて高度。本格的に踊るシーンこそないものの、トウシューズで爪先立ちできるバレエの素養もこの役には有利だ。他には見事なハマリ役と言えるヘンシェルのシェーン博士、軽めの声だがとても丁寧に歌われているワークマンのアルヴァ、魅力的なペトリンスキーのゲシュヴィッツ(最近、どの上演でもこの役は魅力的に演じられている)と歌手陣は揃っている。問題は演出。舞台中央の透明な檻のような空間を一貫して副舞台として使うほか(ルルはこの中で切り裂きジャックに刺されるので、観客から丸見えだ)、舞台後方でも常に何らかの演技が展開。上部のモニターにも常に映像が映っているので、舞台前面の本来の演技空間と合わせて三元、あるいは四元同時進行でストーリーが展開してゆく。情報量が多いこと自体は悪いことではないが、シェーン博士射殺というような重要なアクションすらも、あちこちで同時進行する演技の重なりの中に埋もれてしまうのは、やはりまずかろう。さらに言えば、ルルがサロメやマリエッタ(『死せる都』)同様、「踊る女」であるというのは確かに物語の重要なファクターであるし、そもそもバレエは非常にエロティックな芸術ではあるが、この演出ではバレエがらみのネタが多すぎないか。指揮者はイングリッシュ・ナショナル・オペラで英語版全曲を録音していた人のはずだが、あまりに猥雑な舞台に押されて、ほとんど印象に残らない。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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人物・団体紹介

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ベルク(1885-1935)

“アルバン・マリア・ヨハネス・ベルク[1885-1935]は、新ウィーン楽派の一員として、シェーンベルク、ヴェーベルンと共に活躍したオーストリアの作曲家。師のシェーンベルクのもと、ヴェーベルンが未来を志向したと言われるのに対し、ベルクは過去と密接に繋がって、無調や十二音の作品でさえ後期ロマン派的で濃密な気配を感じさせたのがポイント。 裕福な商人の家庭に生まれたベルクは、最初、文学や演劇に関心を持っ

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