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トップ > My ページ > 上井翔太 さんのレビュー一覧
検索結果:5件中1件から5件まで表示
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/09/05
ドイツのトランペッター、ティル・ブレナーの親友であり、唯一無二のパートナーであるピアニスト、フランク・カステニアーのメジャーデビューアルバム(トリオ+ストリングス)。ティルもプロデューサー&アレンジャー&プレイヤーとして参加。 わざわざ書くのもうんざりしてしまうほど素晴らしい。ムーディーを超え、リリカルを超え、ジャズを超えた超名盤。もうなにもいいたくない。 また、国内盤に収録されているピアノソロでのBody And Soulが秀逸なので、国内盤をおすすめします。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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新人賞を取った(というのはどうでもいい話です)デビューアルバム。 ティルの美意識のうち、特に一貫している部分が存分に出しています。あくまでトランペッターであるという意識も出ています。シュバルツバルトの中に迷い込んだ錯覚を味わえる。 「ストイックなのに、それを悟らせないエレガンス」 ここからティルのクールな快進撃がはじまったのです。 ちなみに、国内盤のボーナス・トラックには20分弱におよぶライブ・テイクが収録されており、本編とは打って変わったパッション溢れるプレイを堪能できます。
チアー:彼女のどの作品より、POPであり、明るく、入り易い傑作となっている。大手メジャーレーベルの戦略と販促も相まって、より多くの人の耳に入るものとなったであろう。 彼女の真の才能は、歌自体ではなく「彼女が彼女自身を引き立てる」ところにあるように思える。それは、声を重ねることや、コーラスによる自身への演出。好感を持てる人格とキャラクター。31歳。ルックス。などなど枚挙に遑がない。 この作品における土岐麻子の魅力をひとことで称えるなら、そうだな…「かわいい」。これで決まり。 ジャッジ:彼女は大手メジャーレーベルに買い叩かれてしまった。 ミックスの音質。バランス。果てはジャケットのビジュアルイメージ。どれも奥行きのない、浅ーいものである。ヴィレッジ○ンガードあたりで衝動買いをした方も、10回も聴かぬうちにお蔵入りすることであろう。 レーベルの戦略と販促も相まって、「彗星の如く現われ、彗星の如く消える」なんていう嘆かわしい事態にならなければよいのだが。。。
5人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/09/05
シティーポップスとは、70,80年代のAORテイストを取り込んだ「アーバン」なポップス(ex.山下達郎、大滝詠一、ユーミン、吉田美奈子、大貫妙子とか)。その流れは、ピッチカート・ファイブやオリジナル・ラブに代表される90年代の「渋谷系」に受け継がれたという解釈もできるかと思う。そしておそらくは、都市幻想の退廃やバブル崩壊によって影を隠したのではないだろうか。 生ドラムとフェンダーローズとフェンダープレシジョンベースという三種の神器を基本とするキラキラしたサウンドはもちろん、「アーバン」な世界観を助長する歌詞にもその特徴があると思われる。 「ダサい」のだが「ロマンチック」で、しかしまったりしているだけでなく「シニカル」で「現実的」だったりもする。昨今あふれている、「現実感を大いに嘆いたり、激励をする重い歌詞」でもって劇的な世界を構築している方の精神とはある意味で真逆の、「一歩引いて気楽に、しかし目を背けているわけではないクールな目線」なのである。 サウンドは、シティーポップスの「再現」ならぬ「再生」。味わい深いシティポップであると同時に、単なる「オシャレ」なサウンドでもある。 曲名や歌詞の世界と、音の世界との相互作用がすばらしく、2曲目のサックスソロなんかは思わず「サンセット・フライト!」とか「ベイサイド・ラブ!」とか心の中で叫んでしまう。 気負わず、あくまで楽しんで作っているように思われるサウンドと世界観。クールで、ちょっとダサくて、すごくオシャレ。そういうのを、「粋」というのではないでしょうか。
5人の方が、このレビューに「共感」しています。
「官能と憂鬱」から、熱病へ。 菊地氏本人が体験した壊死性リンパ結節。この生死を彷徨った熱病にまつわる記憶を基盤に、ジャズ・ラテン・現代音楽を混ぜた作品。総合的テーマは、「熱帯」ではないだろうか。(言うまでもないが、細野晴臣氏のカヴァーも、彼のトロピカル三部作の中の作品の『はらいそ』からの楽曲である) 「菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール」名義では初のアルバムであり、第一期の編成では最後のアルバム。「ペペ・トルメント・アスカラール」とは、「砂糖漬けの伊達男による拷問」を意味しており、それはサウンドそのものを表している。 (※編成は、サックス・バンドネオン・ピアノ・ベース・ストリングス・ハープ・パーカッション) 盤もさることながら、ライナーもこの作品の一端を担っている。自身の熱病の描写が、リアルで幻想的で、そしてなにより読んでておもしろい。 病的に甘美な表現は健在であり、完全アコースティックなサウンドで展開される摩訶不思議なラテン・リズム・フィギュアは、ポスト・クラブと呼ばれるに相応しい極上の律動感。ホールにてこれを黙って座って聴いている聴衆の様は、それこそ拷問である。 熱帯のラウンジにて、南米文学でも読んでいるような気分になれる一枚。(本当は二枚組)
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