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検索結果:4件中1件から4件まで表示
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/08/15
海外で賞をとっている演奏です。 ということで、とても期待したのですが、結果、HMVの中古に引き取ってもらうことになりました。 フォルテピアノとは思えないテクニックと表現の豊かさは随一であり、賞をとるのも納得の演奏でした。しかし楽譜の意図としない演奏家によるテンポの緩みが曲の良さを潰しているようで、どうしても気になりました。 これが例えばショパンだったりリストであれば、「あっそう」のレベルですが、ベートーヴェンの場合は話は別です。 昔読んだ本で名作オペラブックスのベートーヴェンのフィデリオがございますが、その演奏批評で興味深い文章がございました。ベートーヴェンも含むウィーンの古典派の音楽の場合、テンポの選択の仕方が音楽の良し悪しの基準になるとのことです。その為、演奏批評では、テンポ解釈に関して厳格に求める傾向にありました。たしかに裏付けのあるテンポを貫いた演奏は、とても聴きごたえのある演奏だったので、この理論はなるほどと思いました。だから、私はこの演奏に満足が出来ず手放すことになったのです。 私にとってベートーヴェンのピアノソナタの演奏で、興味深いのは、グリンベルグによる録音です。上記のような、過度なテンポの緩みや急ぎすぎもなく、演奏家の視点から聴いても、色々な発見ができる名演奏だと思います。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/08/06
現在第一線で活躍しているピアニストの中でも、アンデルジェフスキーと並んで、とても気に入っているピアニストの一人です。特に、以前録音したモーツァルトのピアノ協奏曲第9番と第18番も素晴らしい演奏で、このCDにもとても期待していていました。しかし聴いて、これはダメだなと思いました。 もちろんピアノ演奏は、前作同様素晴らしい演奏でした。正直私の耳には、アンデルジェフスキーとどちらが素晴らしいか分かりません。どちらも素晴らしい演奏です。しかし、ここでのオケは私にとってイマイチでした。 昔読んだ本で、名作オペラブックスのモーツァルトのイドメネオで、著名な評論家がアーノンクールの全曲盤を、マリオネットが動いているかのような演奏と酷評していたのを思い出しました。ここでのオケの演奏は、それを彷彿とする演奏でした。それは、ソーシャルディスタンスを意識した配置も影響したのだろうと思いました。 ということで、アンスネスのピアノは、前作同様、お薦めですが、協奏曲は好き嫌いが大きく分かれると判断しました。私にとってモーツァルトのピアノ協奏曲のお気に入りは、アンスネスは前作のみのままです。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/09/20
普通に完成度の高い演奏だと思います。 どのフレーズ聴いてもミスもなく、テンポも中庸ですので 「おおっ!」とか「おやっ?」といったところがないです。 その反面、例えばエマーソンSQのような強い個性が あまり感じません。この点をどう捉えるかというのが ポイントでしょう。 ちなみに、私個人は、各楽器の個性がよく出ているグァルネリ SQや、響きに強さや味があるパガニーニSQがいいと思いました。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/11/23
先入観なしで聴くと結構この演奏面白い。 全集目的とか色々な謳い文句があるので、素直に聴くのは難しいかも しれないが、素直に聞くと、カラヤン本人の希望でシューベルトの 全集を作ったのではないか?と思う部分がある。 初期の作品とかメロディラインにうっとりとしている傾向がある。 しかも自身の経験のすべてを使って、つまり、「ありとあらゆる手法」 を使ってシューベルトの音楽を作っている。 録音当時、カラヤンがぶつぶつと文句言っていたらしいが、 「なんでこうなんだ」「こうじゃないといけないのに」と 多分思っていたのだろう。 素朴な演奏を好む向きにはやりすぎると思うだろうが、この姿勢は カラヤンとしては当然の姿勢なのだろう。ベルリンフィルも全力で 演奏している。 端的に言うとS的演奏というべきか。この時代のカラヤンはレガード 全盛期というイメージがあるが、それをあまり感じない(特に初期)。 後年のオリジナル楽器でたまにみられるような弦中心の演奏でなく それぞれの楽器が活躍しているし。個人的にはベームの古典的名盤や、 インマゼール、アバドと比べても面白く聴くことができた。 ただ問題は録音会場。シューベルトの音楽にベルリン・フィル ハーモニーは明らかに合わない。多分、イエスキリスト教会だったら、 もっと評価が高いのではないかと思う。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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