0 people agree with this review
　2021/06/25

第I期［全68巻］＋第II期［全33巻］，計101巻で構成される，「日本史リブレット」（山川出版社）の1冊です。律令国家を，中央からの視点でなく，地方（官衙）の遺跡から発掘された遺構，木簡などの文字資料などを手がかりとして，地方からの視点でとらえることで，（教科書的な記述とは異なる）古代日本の中央集権国家としての姿を理解することの出来る好著です。（2007年2月25日 1版1刷 発行）

0 people agree with this review
　2021/06/25

日本史上の主要なトピックを取り上げて，専門的な知見を有する著者により，分かりやすく記述する，山川出版社の好シリーズ「日本史リブレット」の第65巻です。日中戦争＆#12316;第二次世界大戦（太平洋戦争）期の事象を扱った書籍ですが，「日本学術会議」の任命をめぐる問題が起こった現代に於いて，読む価値のある題材だと思います。90ページほどの小著のため読みやすく，さらに深く知りたくなった場合には，巻末に記載された「引用・参考文献」が役立ちます。カバー（裏側）に掲載された，松本竣介の『立てる像』が印象的です。（2003年11月25日 1版1刷 発行）

0 people agree with this review
　2021/06/25

「博物館資料保存論」と題されているため，学芸員養成課程の教科書用に出版された書籍のように感じられるますが，内容は「資料保存」に関わる網羅的・概論的なものではなく，副題に「文化財と空気汚染」とある通り，（現場レヴェルでのニーズがよりありそうな「虫害」から資料をまもる「保存論」などへの言及はほぼ無く）「空気汚染」に特化した内容となっています。現品を手に取って確認できないオンライン環境下で購入（注文）する場合には，注意が必要です。

0 people agree with this review
　2021/06/25

教科書や通史ではもの足りないが，重厚な専門書には歯が立たない，という程度の歴史好きにとって，たいへん重宝な山川出版社の「世界史リブレット」の中の1冊です。（107番）イスラーム時代中東社会史，ムスリム・キリスト教徒関係史を専門とする著者が，「十字軍と地中海」「十字軍以前の東地中海世界」「十字軍国家の形成と海上輸送」「対立構造の明確化」「戦争と共存」の5章立てで，複雑な歴史的事象について，比較的平易に記述しています。図版や注が豊富な，90ページほどのコンパクトな書籍のため，容易に読了できると思います。さらに深く知りたい場合には，巻末の「参考文献」紹介が役立ちます。（2011年5月30日 1版1刷発行）

0 people agree with this review
　2021/06/25

その分野の専門家が，比較的平易な表現で日本の歴史的事象について記述する，山川出版社の「日本史リブレット」の1冊です。（5/101）古代日本に於ける，大王と地方豪族との関係について，「倭の五王と地方豪族」「ワカタケル大王と杖刀人・典曹人」「継体・欽明朝の反乱伝承」「大和政権の地方支配」という４つの章立てによって，分かりやすく記述されています。やや専門的な内容を含みますが，注が豊富で，100ページに満たないコンパクトな書籍なため，古代日本に関心がある方なら，容易に読了できると思います。（2001年9月16日 1版1刷 発行）

0 people agree with this review
　2021/06/23

60ページ程度の薄い冊子ながら，立場によりとらえ方が様々な「TPP（Trans-Pacific Partnership 環太平洋連携協定）」について，「柔軟な姿勢で最適解を考え」（本書の「おわりに」より）るために，その前提となる，TPPについての知識を得ることが出来ます（出来ました）。発行されたのが2013年とやや古く，その後の現実と乖離した部分もあるのが気になるため，以降の，TPPをめぐる国内外の動きをふまえた「増補版」が出版されることを期待したいと思います。（2013年7月4日 第1刷発行）

0 people agree with this review
　2021/06/23

フェイク・ニュースや，ソースが明らかでない情報などがあふれる現代社会において，極めて重要な「ファクトチェック」について，「日本で初めて詳しく紹介する本です」（第1章の冒頭より）70ページのコンパクトな書籍ですが，「ファクトチェックとは」「基本ルール」「国際的な潮流」「日本でファクトチェックは広がるか」の４章立てで，「ファクトチェック」について分かりやすく記述されています。良書です。（2018年4月4日 第1刷）

0 people agree with this review
　2021/06/20

1871（明治4）年以降発行された日本（「沖縄」，「満州国」「占領地」を含む）の切手やはがき類を収録したカタログ［初版は1951（昭和26）年，2021年版は「第80版」］です。評価額などが掲載されており，基本的には，収集家のためのものなのでしょうが，非収集家にとっても，様々な図案の切手の画像をながめて楽しむことができます。「さくら日本切手カタログ」（郵趣サービス社）という類書がありますが，そちらには「沖縄」，「満州国」「占領地」で発行された切手が収録されていないため，これらの地域の切手について知りたい場合には，本書が役立ちます。

0 people agree with this review
　2021/06/19

複数回（1989年・2001年・2013年）の調査結果の比較からとらえられる「学力格差」の全般的な傾向や変化，性別による「学力格差」，経済資本や文化資本といった（家庭）環境の影響による「学力格差」を，具体的なデータに基づいて検証し，「学力格差」の実態を明らかにした良書です。（2014年第1刷）大著ではなく，約70ページの小冊子のため，苦労せずに読み終えることができます。

0 people agree with this review
　2021/06/19

今日的な事象について，コンパクトかつ分かりやすく記述された「岩波ブックレット」の1冊（2012年第1刷発行）です。著者は数学者で，数学教育に加え，協調学習や知識共有に関する研究者で，NetCommonsの開発者でもあるため，研究者と実践者という複数の視点から，「デジタル教科書」の導入・活用を進める現状を整理した上で，問題点や課題を分かりやすく説いており，「デジタル教科書」をめぐる諸課題について，おおまかに理解することができました。良書です。

0 people agree with this review
　2021/05/30

広島を拠点とするバンド「ガール椿」が、2015年にリリースしたアルバムです。繊細で、美しく、時に荒々しい、「ガール椿」の世界にどっぷりと浸ることができます。本作より数ヶ月前にリリースされたミニ・アルバム「HAPPY SAD ZERO」と併せて聴くことをお勧めします。

0 people agree with this review
　2021/05/30

広島のバンド「ガール椿」が、2015年にリリースした、4曲入りCDです。美しく、切なく、時に荒ぶる、彼ら独自の音世界を楽しむことができます。ほぼ同時期にリリースされたアルバム「HAPPY SAD」と併せて聴くと、より深く、この世界に浸ることができます。「Henrique」（track 3）には、大森靖子（Vo）が参加しています。

0 people agree with this review
　2021/05/30

「ぶどう÷グレープ」が、2016年12月にリリースした8枚目のアルバムです。内容は、2015年に配信限定でリリースした曲をリマスタリングした10曲に、2016年の新曲2曲を加えた、全12曲です。2011年に卒業したミドリ÷グレープの後任としてグループに加わった７４÷グレープの歌も聴けます。

0 people agree with this review
　2021/05/30

名古屋を拠点に活動する、現代の New Wave バンド「ぶどう÷グレープ」が、2009年11月にリリースした、5枚目のアルバムです。収録曲数は9曲と少なめですが、ヴァラエティに富んだポップな世界が楽しめます。「Good bye 17」（track 2）は、テレビ番組「ドリーマー」のエンディング・テーマに採用されました。

0 people agree with this review
　2021/05/30

全25トラック、50分超、ポップで奇妙な音に包まれます。帯にある「モンゴル、ウランバートルで録音された現実を忘れるためのプログレ meets J-POP?! 支離滅裂な曲群がしつこく突き抜けては謎を深める…。」なる惹句が理解できるような、できないような…。