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大王と地方豪族

篠川賢

User Review :4.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784634540507
ISBN 10 : 4634540509
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2001
Japan

Content Description

大和政権の大王はどのようにして地方豪族を支配し、地方豪族はなぜ大王に従属したのか。「宋書」の倭王武の上表文、「日本書紀」に伝える筑紫君磐井の乱等を材料に大王と地方豪族の関係を立体的に考察する。

【著者紹介】
篠川賢 : 1950年生まれ。北海道大学文学部史学科卒業。現在、成城大学文芸学部教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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その分野の専門家が,比較的平易な表現で日...

投稿日:2021/06/25 (金)

その分野の専門家が,比較的平易な表現で日本の歴史的事象について記述する,山川出版社の「日本史リブレット」の1冊です。(5/101)古代日本に於ける,大王と地方豪族との関係について,「倭の五王と地方豪族」「ワカタケル大王と杖刀人・典曹人」「継体・欽明朝の反乱伝承」「大和政権の地方支配」という4つの章立てによって,分かりやすく記述されています。やや専門的な内容を含みますが,注が豊富で,100ページに満たないコンパクトな書籍なため,古代日本に関心がある方なら,容易に読了できると思います。(2001年9月16日 1版1刷 発行)

梨杏 さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Hiroshi

    大王(おおきみ)と地方豪族の関係を明らかにする本。各地の豪族が大規模な古墳を造成した5世紀までの大王と地方豪族との関係、6世紀の大和政権の地方支配制度が整った後の両者の関係を見ていく。◆空白の4世紀の後の5世紀になると、各地に大型の前方後円墳が築造された。宋書に倭の五王(讃・珍・済・興・武)が南朝の宋と交渉をもったとある。冊封体制だ。宋に朝貢して官爵を授け貰う必要があったらしい。宋から国内の有力者たちの官位を認めて貰った。各地の豪族とは大王を盟主とした連合の関係にあり、支配・被支配の関係にはなっていない。

  • 坂津

    倭の五王に関する史料、稲荷山古墳出土鉄剣や江田船山古墳出土大刀に刻まれた銘文、継体朝とその後の反乱伝承、国造制にまつわる議論を基に、大王と地方豪族の関係性について明らかにしていくリブレット。本書では、稲荷山古墳・江田船山古墳の被葬者=地方豪族=ヲワケ・ムリテで、杖刀人・典曹人として大王に仕えた自身の奉事を顕彰する銘文を残したとする立場を採る。また、継体天皇の即位以降も王統は安定しなかったものの、近親婚により王位をめぐる争いの範囲が限定されるようになり、王権発達史上の一つの画期が欽明朝だったとする。

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