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戦争と知識人

北河賢三

User Review :4.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784634546509
ISBN 10 : 4634546507
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2003
Japan

Content Description

1937年の日中全面戦争の開始から、アジア・太平洋戦争で日本が敗北する1945年までの時代の状況と、言論・思想統制が徹底されていく過程での、参加・転向・抵抗という知識人の動向を概観する。

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日本史上の主要なトピックを取り上げて,専...

投稿日:2021/06/25 (金)

日本史上の主要なトピックを取り上げて,専門的な知見を有する著者により,分かりやすく記述する,山川出版社の好シリーズ「日本史リブレット」の第65巻です。日中戦争〜第二次世界大戦(太平洋戦争)期の事象を扱った書籍ですが,「日本学術会議」の任命をめぐる問題が起こった現代に於いて,読む価値のある題材だと思います。90ページほどの小著のため読みやすく,さらに深く知りたくなった場合には,巻末に記載された「引用・参考文献」が役立ちます。カバー(裏側)に掲載された,松本竣介の『立てる像』が印象的です。(2003年11月25日 1版1刷 発行)

梨杏 さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 星規夫

    思想弾圧っておっかねぇ! 大学者といってもただの人間であることに変わりない。暴力や社会的地位の喪失を恐れる人、抑圧の中で新しい文化の形を作り出そうとする人、思想を捨て去る人、死ぬまで抵抗し続ける人……この人たちがどんな気持ちで戦時下の日本を生きていたのか、もっと勉強してみたくなった。

  • k_samukawa

    島木健作の『生活の探求』に関する部分などなかなか面白かったのだが、日本史リブレットの紙幅に合わせたために概説的になって読み辛くなった部分があると思う。もう少し時期を絞るべきだったのではないかな、と思ってみたり。しかし、入り口としては悪くない本でした。僕は逆でしたが、これを読んでから高見順の日記なんか読めばより面白いと思う。

  • 星辺気楽

    再読。3年前に読んでいたが、現状はどんどん戦前に向かっている。共謀罪が成立したら、あの悪名高き「治安維持法」の再来で、犯罪を犯さなくても、そのような考えを発表するだけで捕まってしまう。絶対、このような時代にはしたくない。

  • 星辺気楽

    今では、とても著名な作家たちも拘束されたりして弾圧の対象になっていたことは、現代の日本人に伝えていく必要がある。心身ともに生きる権利を奪っていくのが戦時下であることがよく分かる。

  • ハンギ

    昭和研究会や人民戦線運動など知らなかった運動の概説的な部分を解説してくれてよかったです。今の日本ではあまり知らなくてもいい知識ですけど、命がけで戦争やファシズムと闘っていた日本人がいた、という事実は知っておいて損はない。歌人の斎藤茂吉が日米開戦に熱狂し、丸山真男の師匠の南原繁は愕然としたように、知識人と大きくくくってしまうと、本質は見えづらいかもしれない。各人各様、思っていた事も様々だろう。中野重治のちくりと時評するような本もそこそこ読まれていたらしく、戦中でも人間の生活はあったんだなあと思いました。

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