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　2010/01/20

　review については、皆さんがすでに仰言っている通り。指揮者が過度に感情移入しないのは大いに良いと思います。ただ、聴き手の私が些かの距離を感じたのは、確かに演奏は素晴しいのですが、やや impact に欠ける故です。勿論私的な事です。それよりも、大きな不満は、今更言うも詮有りませんが、CDを開発するときに、ベートーヴェンの第九ではなく、マーラーの九番が一枚に収まる様に作らなかったのか、という事です。今からでも90min CD と、80分、90分両方かかるデッキを作ってくれませんかね。そうすればマーラーを聴く時の最大のストレスの因が消えるのですが。

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　2010/01/19

　思い入れたっぷりの巨匠型、今流行りの「癒し系」。いずれもいただけません。古い型の演奏は「歴史」ですが、今後「癒し系」でマーラーが埋められたら、それがマーラーの没年となると私は思います。「歴史」ですからその後も続くのでしょうが。

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　2010/01/12

　交響曲の到達点が Pettersson の六番、九番、十三番。その先は、この協奏曲。もはや隘路かもしれません。さらに先は、Allgen の solo violin. 支路に、pettersson と Mansurian の　viola concerto. CPO と BIS ばかりですね。ヨーロッパの中央に始まったクラシック音楽が、スカンディナヴィアとコーカサスに至って...... という気がします。

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　2010/01/11

　Anton Nanut その実 Milan Horvath の熱演も素晴しいですが、こちらも劣らず素晴しい。古い型の押付けがましいのには食傷。聴かせて頂くのではなく、聴くのが音楽と思います。これこそ望んでいた演奏です。Mahler の交響曲で盤を入替えるのには実に興を削がれます。その点でもこの盤は私にとっては最高。

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　2010/01/08

　客観的に交響曲の最高峰と言えば、Mahler の全作品。個人的には、六番、七番、九番。先生本人は八番と仰せです。然し、指揮者の感情移入が過剰で辟易するものばかり。ひきかえ最近の Zinman のSACDは素晴しい。Zinman は現代最高の指揮者と思います。ところが所蔵は、Nanut,その実 Horvath と Inbal,Tabakov. Levi の no6,no7.も良い。廉価盤ばかりですね。曲への感情移入は聴き手の筈。拝聴はもう沢山。その感情移入では この Pettersson の五番から十六番に止めを刺します。私にとっての交響曲の到達点です。

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　2010/01/03

　Pettersson の九番が最高傑作に違い有りませんが、この十三番は最後に脱ける所が九番を上回っています。作曲者の意図は不明ですから深読みは無意味でしょうが、九番が九番に、十三番が十三番に配置されている事に妙を感じます。ともあれこの十三番は九番に次ぐと思います。

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　2010/01/03

　Pettersson の、五番から十六番。「音楽」「交響曲」は、これら一連のものに尽きます。別ても九番と十三番がその双璧。個人的には六番にのめり込みますが、最高傑作はこの九番だと思います。

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　2009/12/31

　Pettersson の最高傑作は、九番、次いで十三番というのが大方の様で、確かにそうだと私も思います。然し、交響曲に没入している、という事においてはこの六番です。

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　2009/12/21

　クラシック音楽遍歴の、一つの到達点。

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　2009/12/20

　某氏批評で「激情的不協和音、頭を掻き毟るトレモロ......」と在ったので、どんなものかと聴いてみると別してその様な事はありません。神経を弛緩させるだけの古典的弦楽四重奏でもなく、逆に苛立たせるだけの前衛物でもない、絶妙と言って良いと私は思います。さらに、この Utrecht String Quartet の演奏が最高。併せて violin,viola の重奏も素晴しい。 隠れた名盤と言ったら過ぎるでしょうか？

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　2009/12/07

　Dacamera から Nergele の演奏で Reger の無伴奏ヴァイオリンは全曲入手可能です。然し未聴。op.91 は Ms.Mathe も入れています。こちらの演奏も素晴しいし、曲の抒情性も高い。この op.42 は、Ms.Eggebrecht が Ms.Mathe を凌ぐ。Ms.Eggebrecht は op.91 も全曲入れている筈ですが、Trouba のカタログにはすでに有りません。質、量ともに Bach に次ぐ無伴奏は Reger であると私は思いますが、評価は低いようです。ともあれ、Eggebrechtさんのこの盤は貴重。

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　2009/11/21

　自分が聴いた弦楽四重奏の裡で最上にこの盤を挙げたい。一番、二番も素晴しいが、三番が圧巻。Elan レーベルが Brilliant から廉価で再発は有難い。

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　2009/11/20

　ほぼ同時期に買求めた Kancheli との比較はルールとマナーに違反、と承知で一筆。あちらは「風は泣いている」というよりも「ヴィオラは泣いている」― Kashkashian のヴィオラに気を研ぎ澄まして聴くので実に価値有り。Kancheli,Davis の狙いは実はそこに在ったのかも知れません。とすれば性急な批判は噴飯物。何れにしろこちらこそ「風は泣いている」に相応しいが、表題は“The Viola in My Life”. ともあれ陶酔の四十分でした。

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　2009/11/17

　review ではなく impression です。カンチェリの「風は泣いている」は、弦楽四重奏、さらには、ヴィオラとチェロの二重奏、―トライアングル入り、の方が良かったんじゃないか？ ピアノや金管には吃驚するばかりで逆効果。あるいは指揮の所為かも知れません、Kashkashian が素晴しい。Schnittke でもバックのオーケストラがやかましく、この指揮者には困惑。

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　2009/11/13

　Queyras がバッハ無伴奏でも評価が高く、Britten でも何処やらで「特選盤」とか。然し静岡の方の評価が正しく、Queyras盤は無味乾燥の一語。「特選」に損な買物でした。気を取直し Hugh盤を買い聴いてみますと、こちらは素晴しい。Saygun の協奏曲でも秀逸でした。Queyras には欺かれましたが、英国は優れたチェリストを輩出するようです。