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ポアンカレ さんのレビュー一覧 

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     2021/03/10

    もしこの本を子供の頃(とくに思春期)に読んだら、当時過剰に悩まずにすんだことがたくさんあったような気がする。
    教師は記憶に残らなくていい、他者を他者と認めたうえで理解しあえる関係、コミュニケーション阻害語を使わないことなど、大人でもはっとさせられる視点が多い。老いも若いも広く読むべき一冊。

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     2021/03/10

    いまどき「人格障害」という言葉は耳にすることも稀だが、2004年出版当時ではこうしたメンタルヘルスの類型化論(逃避性、依存性、強迫性・・・etc)にも新規性があったのだろうか。
    それらの原因を生育環境に求めるというのは頷けるのだが、ゲームやバーチャルリアリティの影響を過大に問題視し、果ては薬物と同等レベルでチェックするべきという対案は行き過ぎているのではないか。
    AI技術が発達し自明のものとなっていく現在においては、いかにしてテクノフォビアを乗り越え、我々自身が同期していけるかという問題意識こそが重要ではないか。

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     2021/03/10

    軽量社会学に基づいた現状分析が巧み。アメリカでもスウェーデンでも女性の社会進出は実現していることから、「大きな政府か小さな政府か」という問いは重要でない。
    仕事と家事の両立を可能にするためには日本的雇用の無限定性(職務、転勤、長時間労働)を是正すべきという政策論はしごく真っ当だし同意できる。ただ、そうした無限定性をいかにして克服することができるか?というところまで踏み込んで欲しかった。他著に期待したい。

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     2021/03/10

    本書の言う「自分への裏切り」を自覚しつつ読み進めた。「箱」という言葉のイメージ、とくに前半で例示されている飛行機の座席占有の話は腑に落ちるところあり。なにか自分の心の底でもやもやするものを感じたとき、読み返すとよい本です。

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     2021/03/10

    「あってはならないもの」が漂白されるのが現代日本社会。かつてあったグレーな領域が不可視化されているというのが本書の趣旨である。扱うテーマはアンダーグラウンドで下世話な関心を惹くが、参与観察とは異なるので当事者に肉迫しているとは言い難い。また本書の分析は外在的にマッピングしているだけである。対案もなく問題の解決に貢献しないばかりか、生活保護受給者がヤミ金とツルんで不正受給するというレアケースをあたかも普遍的な現象であるかのように描く点、偏見やバッシングを助長しかねない内容である。

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     2021/03/10

    オリンピックの根源的な意義から東京五輪について問い直す一冊。出場選手たちはオリンピズムの理念(平和の希求、差別の根絶など)を学び、体現する機会とするべきである。また、国家vs国家の競争ではなく個人戦・チーム戦であるという観点。その関連としてメダル数の競争はオリンピズムの理念からの逸脱であるし、メダル数が多ければスポーツ大国とは限らない(ブラジルと中国イギリスの好対照例)など、目から鱗の問題提起が満載であった。東京五輪に限らず、オリンピックに対する単純で平板な見方(国同士がメダル数の競い合い)から一歩進んで再考を促してくれる良著だった。

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     2021/03/10

    あまねく動物は心臓が15億回鼓動すると死ぬ。ただし心臓の鼓動1拍に要する時間は体重が重い動物ほど長い。
    たとえば体重3トンのゾウはや体重30gのハツカネズミと比べると、1拍に要する時間が18倍長い。つまりゾウの方がゆっくりと心拍を打っているのだ。
    人間の心臓が15億回打つ年齢は42歳。これが生物学的にみたときに自然な人間の平均寿命だとすると、先進国の平均寿命はその2倍の長さに近づきつつあるのは人類史上驚くべきことであると言える。
    先進諸国では健康寿命やクオリティオブライフが課題として提起されているが、その根源には生物の「時間」概念について人間がどこに位置づけられるか?という視点があってもいいのだろう。

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     2021/03/10

    これまでに日本で紹介されてきた「フィンランドメソッド」は過剰な期待や思い込みが入り混じったものだった。
    自治体や教員の裁量が大きいフィンランドの教育現場では、そもそも共通の「メソッド」なるものが存在すること自体がありえない。
    またPISAの学力調査で優良な結果が出たことにより、政策は現状維持志向が強まり、他方で教職員組合からの改革が挫かれてしまうという問題は意外と知られていない。現状の課題は少なくなく、教職員の過重労働とそれに見合わない低報酬、政府による助成や支援の不足などがあるのである。

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     2021/03/10

    国内では「食品ロス」問題にいちはやく注目し社会にひろく訴えかけた、先進的な一冊。
    この問題は厚労省でも議論されているものの、「消費者主権」に名を借りた流通業界の非合理な慣行やシステムは問題の温床となっている。
    本書では問題の構造を追求するのはもちろんだが、個人としてできること、いわゆる「生活の知恵」としても有益な情報を紹介している。
    例えば、食品に表示の賞味期限は実際のスパンよりも1割長く設けられている、缶詰は賞味期限を過ぎるともむしろ味が染み込み美味しくなる、など。

    そもそも人の嗅覚は食べ物が腐っているか否かを判断するために発達しているのであり、表示期限を過ぎても、自分の目と鼻を頼りに判断するのは自然。安全快適便利な生活への適応は果たして人間の生にとって良いのか再考を促される。

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     2021/03/10

    『人は死なない』と併せて読むと著者の世界観がより深く理解できる。
    われわれは常識として肉体の死を持って人の死とするが、あえて「肉体が死んでも魂までは消えない」と観念することで、人の生死についての視界が開ける、そんな新しい視点を与えてくれる一冊。
    スピリチュアルな本なのだが、「神秘的なもの」と「神秘体験」を区別した上で後者にコミットすることで、辛い時間をやり過ごすことも時には必要になる。きわめて実存に関わる問題である。

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     2021/03/10

    タイトルに惹かれて身近な人がなくなることについて考えようと思い呼んだ。本書を読み勧めていく中で補助線として言及されている科学史の概括(相対性理論、量子力学)はためになる。但し注意が必要な点もある。たとえばスピリチュアリズムの研究者が列挙されているが、彼らが自然科学の分野で業績を上げているからといって、必ずしもスピリチュアリズムの正当性を担保しないのではないだろうか?という疑問が残る。あるいは著者自身も5章で述べているように神秘現象や神秘体験を科学的に立証する必要はないという立場はそれ自体としては認められて然るべきだが、科学と神秘をきちんと区分しないと議論が成立しないだろう。

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     2021/03/10

    愛人手当を経費で落とす方法に例示されているように、本書のタイトルのように「あらゆる領収書」と業務の関連性を説明できることが必要。また、総会屋対策費や談合に関わる費用を交際費として計上するよう国税庁が通達を出している話は笑えてしまう。

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     2021/03/09

    ゼロ年代以前のサブカルチャーを題材に日本社会を分析する。心理主義(ひきこもり)や決断主義といった概念規定により、文化に反映された社会的な欲望や要請を描き出す。それぞれ独立した個別のコンテンツが著者の批評のもとでは共時性が見出され文脈づけられていく。震災以前の文化状況を概観するために必読の一冊である。

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     2021/03/09

    日本の企業社会において、能力主義とは極めて不明瞭な概念であり労働者に対する評価基準としては心許ない。そうした不明瞭な能力主義のもと、労働者は半ば強制された「自発性」を発揮せねばならず、過重労働へとつながっていく。90年代の書物でありながら日本型の能力主義と自発性の問題は、グローバル化やIT化の進行で産業構造が変化した現在もなおリアリティをもって受けとられるであろう。

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     2021/03/09

    過労死の実例から過酷な労働の実相を描き出す。ルポルタージュとどまらず過労死の問題は日本の企業社会における構造的要因によるところが綿密に分析され明らかにされる。著者による執念を感じされる。長く読み継がれるべき本。

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