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madman さんのレビュー一覧 

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     2015/04/24

    ’15年発表。ひどく狂おしく、赤裸々で、エモーショナル。前作が超コンセプチュアルで、まああのライブはすごすぎたけど、次どうすんの?と思ってたら…ちょうどそれで来日した一昨年頃、ビョークはマシュー・バーニーとの別離に苦しんでいたようだ。今回の主題はその悲しみで、おかげで人間くささ/女性っぽさを感じさせる点では『ホモジェニック』や『ヴェスパタイン』とも通じるが、本作には濡れしょぼった声と暗鬱な痛みと、そこから何としてでも踏み出そうとするエネルギーがのたうっている。音源の流出騒ぎの直後に配信に踏み切ったのも、早くカタをつけたいテーマの作品だったから、という意味合いの発言も残している。ジャケでは胸に女性器のような割れ目があり、アートワークやMoMAでの展示会の映像では身体から液体のようなものがドロドロペタペタとあふれ出している。とっとと流し出してしまいたいってことか…。
    抽象度の高い音にエポックな衝撃はないが、アルカやハクサン、それにアントニーたには彼女に寄り添い、包んでいるかのよう。傷心をここまでスケールのデカい作品にしてしまうビョーク、とんでもない。今後はポップに回帰する予感が、少しする。

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     2015/04/02

    ’15年発表。マドンナは、おそらく女性の、ひいては人間そのものの存在意義を変えた存在である。まあ先日のグラミーで闘牛士のコスプレで@を唄い踊り、ツノをつけた男どもをあしらいながら、最後は宙に消えていくのを観た日にゃ「またこんなかいッ!」とツッコんだけど。で、取材ではエロい発言を残したり、一方では還暦も近いオババがオケツ見せんな!と非難されたりもしてる、けど。思うのだ。この30年余、もし彼女がいなかったら、今の世界はもっと生きづらくなってたんじゃないかって。
    題名は「反逆心」というより「反逆」と「心」…反骨と人間味、という意味ではないか。ニッキー・ミナージュを従えてのE、マイク・タイソンがアオるH。Aはアヴィーチーらいし熱情を抑制のきいたトラックに帰結。カニエとドープに仕上げたDは、以前から指摘されている彼女のイルミナティとの関係を逆手にとっている。問題を提起し、それをエンタメに落とし込みながら次代を開拓するマドンナの生きざまはいまだ健在だ。

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     2015/03/19

    ’01年発表。ニコール・キッドマン、ユアン・マクレガー主演の映画のサントラ。舞台となるのは、1899年のフランスのデカダンなキャバレーだが、音楽的な時代考証にこだわるのではなく、1970〜1980年代のロック、ポップスによるディスコ・クラシックスのカバー「レディ・マーマレイド」がテーマ曲に、出演者によるおバカなカバーもいっぱい。

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     2015/03/18

    ’15年発表。寂れたシャッター商店街のパチンコ屋のネオンの描写から、いきなり“ラスベガス 呼んでいる”とブッ飛ぶ。アメリカン・ハードロック・モード全開の@が始まって約1分、いきなりガッツリとつかまれてしまった。景気とか社会情勢とか電車のなかの空気に影響されて普段は鬱々と過ごしている私だが、この曲の異様なヌケの良さと「ラスベガース! Yeah!Yeah!Yeah!」というコーラスを聴いているとすべてがどうでも良くなる(気がする)。ずいぶん長い間忘れていたが、ロックってスカッとするために存在してるんだよなー。B’z最高だな!と初めて素直に感じました。

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     2015/03/03

    ’15年発表。この透徹した世界の正体は何なのだろう。イベイーは、キューバの老バンド、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(映画にもなったね)のパーカッショニストが父親という19歳の双子姉妹。XLの総裁リチャード・ラッセルがプロデュースしたデビュー作は、アルカにも通じるストイックかつ鋭いビートの上で英語とヨルバ語(西アフリカの言語)で彼女らがのびのびと、しかし厳かに唄っている。とんでもない才能の登場では。

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     2015/03/02

    ’10年発表。アルバム・タイトルやFの詞などドアーズへの愛情を隠そうとしない4人組バンドの1stフル。ポップで凶暴なサイケデリアが爆発する圧巻の全11曲入り。’60〜’70年代のにおいがぷんぷんしつつも、しかしホコリっぽさを感じないのは、しっかり吸収&昇華したうえで鳴らされている証拠。某人気マンガ家の休載を嘆くB、江戸川乱歩や怪獣や怪人が登場するGなどユーモアもいい感じ。

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     2015/03/02

    ’11年発表。タイトルからしてインパクトが強い、“つきささる”がテーマの2ndアルバム。たしかに、歌詞も音もトガっていて、進化の意欲へとみなぎっているバンドの現状が感じられる。サイケデリックなスイートネスとダークネスに、若いバンドならでわのダンサンブルな躍動が加わって、’11年のサウンドになっている。そんななかで突出して聴こえてくる、切ないほど優しいCが胸に響いた。

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     2015/03/02

    ’12年発表。マニアックなロック・ファン。現場主義のライブ・キッズ。両方から注目される4人組バンドの3作目。独特の癖を残しつつも、ぐっと外側に開けた仕上がりだ。テンションの高い踊れるロックも。ずぶずぶ落ちていくような感覚が心地よいミディアム・ナンバーも。やたらとキュートなポップ・チューンも。いずれも中毒性ありまくり。見たことのない景色をたっぷり見せてくれる。

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     2015/02/16

    ’72年発表。日本ジャズ通で知られるホルスト・ウェーバーが企画した、ENJAレーベルの一枚。中山千夏とともに渡独した折に、ミュンヘンのスタジオ70で録音された。演奏は佐藤允彦のほか、ディオンヌ・ワーウィックのベースで有名なピーター・ウォーレン、クラシック畑のピエール・ファーブルのドラムという編成。客入れ、紹介から始まるアットホームな雰囲気で、フリー形式だが佐藤允彦のプレイは、ラヴェル、ドビュッシーなどのフランス近代音楽を彷彿させるものがある。Aでは、リング・モジュレーターによるピアノのパンクな変調が凄まじい。これを聴いてアンソニー・ブラクストンが来日時に佐藤允彦にラブコールしたとか。

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     2015/02/09

    ’15年発表。以前から中年太りを指摘されていたマリリン・マンソン。確かに全盛期に比べるとちょっと太った(首回りとか)。現在40代半ばなので、多少のダブつきは仕方ないと思う。しかし超越したキャラクターを演じ続けるのは大変だなと思わずにはいられない。新作MVで見るマンソンは、どこか現在の鳥肌実風でもある(彼もちょっと太った)。今回はBが突如、アルバムに先立って無料配信されて話題を呼んだが、実際にシングルとして切られたのはAの方だ(マンソンがチューブから顔を出して美女を襲う触手系のMVがレトロで面白い)。マンソンにとって一番の問題は、自己模倣というか、無自覚なセルフ・パロディ化にあると思う。そこはギリギリで回避している。だが、現実を叩き潰さんとする往時のインパクトを思うとちょっと微妙。多少なりとも歌詞が理解できた方が絶対いい音楽だ。

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     2015/02/08

    ’14年発表。これは好作品。マキシモ・パークとフィールド・ミュージックは古くから関係が深かったらしく、両者にとっては自然な邂逅とも言えるのかな。文学的で繊細なポールの歌声を、ピーターの鍵盤を中心に据えたチェンバー・ポップな音が優しく鋭く支えている。彼らの知性と教養、そして高い感性が同居しているさまが鮮やか。UKロック・ファンなら静かに注目してほしい。

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     2015/02/08

    ’77年発表。テレビ朝日のバラエティ『みごろ!たべごろ!笑いごろ!!』の挿入歌を集めたアルバム。東海林修が購入したばかりのコルグ800DVを使った最初期の仕事、伊東四朗が歌う「デンセンマンの電線音頭」を収録している。邦楽囃子とファニーなシンセの組み合わせが絶妙。ほか、ドリフコント風にシンセを使った「デンセンマン物語」や、ザ・ピーナッツ曲などナベプロ原盤をそのまま電子的にモディファイした、元祖カットアップ曲「ジルディ愛のテーマ」など、音の遊びが満載。なぎら健壱、友川かずき参加。

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     2015/01/25

    ’84年発表。プラスチックス解散後に制作された佐久間正英初のソロ・アルバム。音響ハウス出身のエンジニア小野誠彦のプロデュースで、同社のミュージック・インテリア・シリーズの1枚として発売された。根津甚八のアルバム『+B』の録音でベルリン滞在中にアイデアを得たもので、シンセサイザーを使いながらも、中世ヨーロッパ・ルネサンス期の純音楽をイメージしている。うちJはコンピュータ作曲によって作られたセリエルな作品。シンセサイザーによる室内楽という狙いは、クレプスキュールや\ENレーベルの諸作品に近い耳触りを提供している。本作は後にイギリスのマイナー・レーベルからも発売された。

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     2015/01/24

    ’14年発表。歌、ピアノ、アコーディオンのゆかと、バイオリンさちによる女性デュオ。BUCK-TICKのシングルに参加したことで、その知名度が飛躍的に高まったが、実はこのアルバムが、デビュー10周年記念の作品となる。ゴシック、昭和歌謡、テクノ、ラテン、シャンソンまで幅広く、タイトルの通りまさにジャンルレスだが、どこか理想郷を求めているように感じる。今井寿が参加。

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     2015/01/24

    ’14年発表。静謐で、美しい。この超長尺の1トラック・アルバムは、ピューリッツァー賞の受賞歴もあるアメリカの詩人フランツ・ライトのリーディングに音を添えたもの。その語りを彼の自宅で収録したデイヴィッド・シルヴィアンは、今回はフェネスらとのセッションを叙情的に塗り込めていく役回りに徹してて、この数作で続いてる透徹の世界をさらに掘り下げたものに仕上げた。ストイックでありながら強い意志と生命力がみなぎる秀作。

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