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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/04/11
「三毛別羆害事件」関連の本では吉村昭「羆嵐」が有名であるが、こちらは「羆嵐」のベースとなった本で、今から約100年前に北海道で実際にあった国内最大のヒグマの食害事件「三毛別羆害事件」について、著者が林野庁の技官として現地に赴任した際に関係者から聴きとり調査を行った記録をまとめて出版したものであり、小説では省略されている貴重な検証記録も多いので「羆嵐」と併せて読むとヒグマの生態や事件の検証などもより深く掘り下げてかかれており、「羆嵐をより深く理解することができる。 毎年、ヒグマやツキノワグマにまつわる事故が後を絶たないが、こちらの本を読むと、地球は人間だけのものではなく、他の生物との共存の上に成り立っており、偶発的な事故はあるとしてもヒグマの生息域に不用意に立ち入ってしまった人災的要素もあることを考えさせられる。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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3年間ほど実際に事件のあった場所の近くに住んでいたことがあり、苫前町郷土資料館を訪れた際、「三毛別羆害事件」の小説があることを知り、こちらの作品を読んでみた。 内容的には吉村先生らしく小説とは云えほとんど実話をベースとしたドキュメンタリーであり、読後、「三毛別羆害事件」の現場を訪れてみたが、事件の現場が再現されており、現実的な恐怖感を体感した。 「三毛別羆害事件」については他に「慟哭の谷」(木村 盛武)というノンフィクションもあるので併せて読まれることをオススメします。
死ぬまでに一度は読んで是非読んでいただきたい大傑作「ドキュメンタリー」! まず、「フェルマーの最終定理」というタイトルを見てほとんどの方、特に文系の方はドン引きしてしまうと思うが、内容的には上にも書いたように「フェルマーの最終定理」の論理的な「解説書」ではなくて「フェルマーの最終定理」の理論が証明されるまでの「ドキュメンタリー」なので難しい数式についても門外漢でも理解できるように実にわかりやすく説明されており、数式を文章でも理解できるよう色々な表現の工夫がされていることは驚嘆に値する。 「和音の成り立ち」など音楽と数理の関係など全編にわたって非常に知的好奇心を充たすものである。 個人的には文系の私が理系の書物を読んでこんなに楽しいと感じたことはないので「ドキュメンタリー」を読む感覚で是非読んでいただきたい。 翻訳も非常にこなれている名訳なので日本語的な違和感は全くない点も素晴らしい。 内容が内容だけに映像化は難しいと思うのでまさに「読書」によってのみ得られる満足感がある一冊です。 個人的には★5個では足りない「無人島に持って行きたい一冊」!
是非映像化してほしい美しいドラマ!感動すること請け合いです! 一般的にこの手の作品は話が美化されすぎてしまい現実味のないストーリー展開になりがちだが、現実的なストーリー展開の中で人間ドラマが描かれているため、まさに暗い夜空に煌めく「満天の星」のように「星」=美しいドラマを自然な流れの中で浮き彫りにしている点が秀逸。
「花の慶次」こと前田慶次郎の晩年の奮戦記がテンポよく描かれている。 内容的にも史実をベースに書かれているのでこれを読むといかに前田慶次が優れた武将であるか理解できるハズ。 また。過去の逸話も簡潔かつ効果的に折り込まれており、読みやすいが、戦の場面の描写が客観的でやや迫力に欠けるかも・・・ 個人的にはもう少し表現を膨らませも良かったかもと感じた。 現代だからこそ「傾く」ことが時として必要な場面も多く、傾く時は徹底して傾かないと何もやらずに敗地にまみれることになるだけだな・・・と痛感できる。
「のぼうの城」から小説的な要素を取り除いて焼き直したとしか思えない。 内容自体が「のぼうの城」と完全にかぶる上に小説的としての人間ドラマ の要素を大幅にカットしてしまった点は大幅に減点。 かといって、これと云って目新しい要素も盛り込まれていないのは非常に残念。 もし読むのであれば個人的には「のぼうの城」かな・・・
小説として読むには良いかもしれないが・・・ 小説として良くできたフィクションとして読むには楽しめるが、実際の歴史上の事実として読むにはかなり無理がある。 文献によって実際にここに書かれていることが史実として誤りであることが明らかになっているが、著者は自分が構築した史実を事実として修正しようとしない姿勢には甚だ疑問を感じざるを得ない。 繰り返しになるが「史実」ではなく「小説」として読む分には十分に楽しめる。
武田信玄配下にして戦国最強部隊と恐れられた山縣昌景の「赤備え」配下の二人の若者たちの物語。 長篠の戦いで織田・徳川連合軍に武田が破れ、滅亡したため、山縣昌景の「赤備え」は井伊(直正)の「赤備え」となる。 そんな中で若者二人がとった行動は、現代社会でも転職、転勤、会社合併・経営統合など望むと望まないとに拘わらず「主家替え」をしなければならない色々な場面できっと参考になる。 是非、中間管理職になる前の若い方たちに読んでいただきたい一冊。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/04/10
心理戦・戦の駆け引きがスリリングで面白い 真田幸村の父である真田昌幸の半生をテンポよく描いている。 歴史教科書的な史実に沿いつつも史実のみに終わらず昌幸の目線で 心理的な駆け引きを巧みに描写している点が作品を歴史教科書ではなく 立派な歴史小説にしている。 略地図があるとさらに判りやすいものになったのではないだろうか・・・ 佐々成正の話は新説?実話?歴史小説としては非常に面白いので是非読んでいただきたい 一冊
『元帥』山本五十六としての書籍は阿川弘之著『山本五十六』が定番であるが、「山本五十六の生涯」は身近な人たちからのルポを中心に書かれているので『人間』山本五十六を知る上で非常に貴重な資料としての一面もある。 これから管理職や経営者になられる方には阿川弘之著『山本五十六』と併せて是非読んでいただきたい一冊。 管理や経営に行き詰ったりした時にきっと判断の指針になると思います。
関ケ原の戦いそのものについて書かれているわけではなく、黒田官兵衛の真骨頂である謀略戦が中心に描かれているので、血沸き肉躍る軍記物戦」を期待すると肩すかしを喰うと思います。 関ヶ原の戦いについて何冊か本を読んで一通りの歴史教科書的知識がある人であれば家康と如水の謀略戦というまた別の側面から興味深く読めると思いますが、関ヶ原の戦いをあまり知らない人が読むと軍記物でも、歴史教科書的でもないので訳がわからないと思いますので要注意!
ベストセラーになった「生き物の死にざま」の著者が「自然界では強者が必ずしも最後に生き残るわけではない」という視点から弱者がどう強者に立ち向かって生き残っているかということを具体的な例をあげてユニークな語り口で淡々と解説しているのだが、稲垣氏の場合、話が客観的で押しつけがましくないのでむしろ自分の頭で行間を考えさせられることが多い。 内容的にも知的好奇心が大いに刺激されるものだが、読み方によっては実社会でも「弱者の戦略」を応用することができる点も素晴らしい。 「生き物の死にざま」と併せて是非ご一読いただきたい一冊!
世に広く知られていなくても立派な生き方をした人はいるものだな・・・と痛感した。「正しい行い」を心掛けることの大切さを改めて考えさせられた一冊。こんな時代だからこそ心が洗われますよ! 内容的には大正から昭和にかけて、北海道・白老の地でアイヌも和人も差別せず貧しい人からは治療代もとらなかった町医者・高橋房次 氏の生き様が平易にわかりやすく書かれたものだが、これから医師を志す学生さんには是非読んでいただきたい。「医は仁術なり」という言葉の本当の意味がわかるハズです。
これぞ戦国時代の軍記物!是非読んでみて下さい! 詳細はネタバレになるので無粋なので省略いたしますが、本庄繁長というと上杉謙信に反旗を翻し一年に渡り激闘を繰り広げたが許され、以降、上杉家に忠義を尽くすという所謂「ひとクセある名将」の伊達政宗との最後の戦いを描いた小説です。 ここで描かれている「最後の戦い」は奇麗ごとでは済まされない実社会で自分よりも優位な相手にいかに「負けない」かということを考える上で非常に参考になると思います。 話の展開やテンポも素晴らしく読みやすいので是非読んでいただきたい一冊です。 オススメ!
グリコ・森永事件という昭和最大の未解決事件を題材に「小説化」したものだが、事件の考証がかなり考えて作り上げられているので読んでいるうちに「これ実話?」というような錯覚に陥るのはお見事。 ただし、反面、サスペンスに求められるスピード感のあるテンポの良さに欠ける面があり、サスペンスとしてはやや間延びしたものになっている点が残念! 2020年に小栗旬×星野源の主演で映画化され話題になったが、映画の場合、「考証の説明」がわかる範囲で省略されているので小説と比べてスピード感があり、スリリングなのでサスペンスとしては楽しめるかもしれない。
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