フェルマーの最終定理 新潮文庫

サイモン・シン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784102159712
ISBN 10 : 4102159711
フォーマット
出版社
発行年月
2006年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
青木薫 ,  
追加情報
:
16cm,495p

内容詳細

17世紀、ひとりの数学者が謎に満ちた言葉を残した。「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」以後、あまりにも有名になったこの数学界最大の超難問「フェルマーの最終定理」への挑戦が始まったが―。天才数学者ワイルズの完全証明に至る波乱のドラマを軸に、3世紀に及ぶ数学者たちの苦闘を描く、感動の数学ノンフィクション。

目次 : 第1章 「ここで終わりにしたいと思います」/ 第2章 謎をかける人/ 第3章 数学の恥/ 第4章 抽象のなかへ/ 第5章 背理法/ 第6章 秘密の計算/ 第7章 小さな問題点/ 第8章 数学の大統一/ 補遺

【著者紹介】
サイモン・シン : 1967年、イギリス生れ。祖父母はインドからの移民。ケンブリッジ大学大学院で素粒子物理学の博士号を取得し、ジュネーブの研究センターに勤務後、英テレビ局BBCに転職。TVドキュメンタリー『フェルマーの最終定理』(’96年)で国内外の賞を多数受賞し、’97年、同番組をもとに第1作である『フェルマーの最終定理』を書き下ろす。第2作『暗号解読』、第3作『ビッグバン宇宙論』(以上新潮社刊)がいずれも世界的ベストセラーとなり、科学書の分野で世界トップクラスの高い評価を得ている

青木薫 : 1956年、山形県生れ。京都大学理学部卒業、同大学院修了。理学博士。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

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数学が分からなくてもストーリー自体が面白...

投稿日:2021/04/19 (月)

数学が分からなくてもストーリー自体が面白いので楽しめます。どんなことでも、役に立つか役に立たないかではなく、知ることや探求することに素晴らしさがあると感じさせてもらいました。

Alice さん | 不明 | 不明

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死ぬまでに一度は読んで是非読んでいただき...

投稿日:2021/04/11 (日)

死ぬまでに一度は読んで是非読んでいただきたい大傑作「ドキュメンタリー」! まず、「フェルマーの最終定理」というタイトルを見てほとんどの方、特に文系の方はドン引きしてしまうと思うが、内容的には上にも書いたように「フェルマーの最終定理」の論理的な「解説書」ではなくて「フェルマーの最終定理」の理論が証明されるまでの「ドキュメンタリー」なので難しい数式についても門外漢でも理解できるように実にわかりやすく説明されており、数式を文章でも理解できるよう色々な表現の工夫がされていることは驚嘆に値する。 「和音の成り立ち」など音楽と数理の関係など全編にわたって非常に知的好奇心を充たすものである。 個人的には文系の私が理系の書物を読んでこんなに楽しいと感じたことはないので「ドキュメンタリー」を読む感覚で是非読んでいただきたい。 翻訳も非常にこなれている名訳なので日本語的な違和感は全くない点も素晴らしい。 内容が内容だけに映像化は難しいと思うのでまさに「読書」によってのみ得られる満足感がある一冊です。 個人的には★5個では足りない「無人島に持って行きたい一冊」!

I.O.U さん | 北海道 | 不明

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数学の世界では知らない者はいない、という...

投稿日:2019/01/10 (木)

数学の世界では知らない者はいない、という「フェルマーの最終定理」。本書は、その証明に成功したアンドリュー・ワイルズの足跡をたどるとともに、数学そのものの歴史、数論にこだわる数学者たちの特徴なども描き、極めて面白い。細かい理論的な部分はともかく、証明の流れは、論理的な思考能力に問題がなければ十分に理解できる。さらに、女性が数学の世界でどれだけ差別されてきたのかもよく分かる。理系は苦手だとしても、チャレンジする価値のある1冊だ。

ねも さん | 兵庫県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    360年間も証明できなかったフェルマーの最終定理(正しくは予想)。1994年10月25日、アンドリュー・ワイルズによって、とうとう最終的に証明された。数学の素人にも、問題そのものの意味は明らかなのだ。すなわち、Xのn乗+Yのn乗=Zのn乗の式において、nが3以上の正数解はないというもの。小説以上に読む楽しみの多い、実に感動的なノンフィクションだ。ピタゴラスから、オイラー、ガロワとまるで数学史そのもの。日本の数学者の谷山・志村予想も大いに貢献している。たとえ数学が苦手でも、かならずや興奮の渦に巻き込まれる。

  • nobby さん

    数式の理解はほぼ叶わなかったが、世紀の難問に挑む天才数学者達の辿った物語には感動。聞いたことのある学者の名前に並んで日本人の名前が重要な場面で数多く登場し誇りに思えた。数学に背理法や帰納法など証明があることは知っていたが、ここまでメインに考えたことはなかった。数々の公式や定理を使って解くことさえ苦手だった学生時代だが、なるほどその完璧がないと認められないとは。でもやっぱり自分は算数までだ(笑)

  • ヴェルナーの日記 さん

    17世紀の初頭に現れたアマチュアの数理学者フェルマーが発見した予想を300年以上に渡り、予想から定理へと完成させていった。壮大なドラマを描いた1冊。フェルマーの定理を解明する中で2人の日本人が大きな役割を果たしていたことに驚いた(谷山=志村予想)。 自分は数学オンチなので、細かい公式とかはよく理解できないけれど、全く違う分野の事柄を結び付けてしまう発想が感動的。 最終的にワイルズがフェルマーの最終定理を完成させるが、そこに至るまでにパズルのピースを1つずつ嵌め込んでいった数理学者のドラマに感動した。

  • hiro さん

    『博士の愛した数式』では数学の美しさ、『天地明察』では江戸時代の進んだ算術を知って、その勢いでこの本を買ったが、一年間積読本になっていた。『重力ピエロ』では、この本が参考本になっていて、いい機会だと思い読むことにしたが、読メで5千以上の登録は当然と思えるぐらい面白い本だった。この本を読み、改めて数学の美しさを感じ、さらにその統一性に驚いた。しかし、この本が何よりも素晴らしいのは、3世紀に渡る「フェルマーの最終定理」の証明に係わった人達だけでなく、数学の歴史も平易に描かれていて、大変わかりやすいことだ。

  • のっち♬ さん

    ワイルズの完全証明に至るまでの波乱に満ちた数学者たちの苦闘を描くノンフィクション。一般読者が理解できるよう難解な専門用語を避けた記述が圧巻で、証明がもつ歴史や意義、数学者たちの情熱や希望をドラマティックかつ鮮やかに描くことに成功している。随所に入る例え話もわかりやすい。大きな貢献をしたのに脚光が当たらない女性や日本人の数学者たちもしっかり掘り下げ、数々の成果がワイルズの閃きにより深い統一性を示しながら結節する様は実に感動的。完全証明は「とてつもない強固な意志」たちが築き上げた「大いなる知性の勝利」なのだ。

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サイモン・シン

1964年、イングランド、サマーセット州生れ。祖父母はインドからの移民。ケンブリッジ大学大学院で素粒子物理学の博士号を取得し、ジュネーブの研究センターに勤務後、英テレビ局BBCに転職。TVドキュメンタリー『フェルマーの最終定理』(’96年)で国内外の賞を多数受賞し、’97年、同番組をもとに第1作であ

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