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丸木DE佐渡 さんのレビュー一覧 

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     2014/08/09

    演奏は満点だが、音質は星3つ。ソニーは通常、物理特性より聴感を大切にしたマスタリングを行うので期待したが、アテが外れた。何よりノイズ削除、高音強調のEMIやユニバーサルと同じやり方を採っている。

    おかげで、オーケストラの高弦もカラスの声も痩せ細ってギスギス。彼女が声を張ると、しばしば響きがザラザラ荒れる。ノイズ・フィルタリングの副作用だ。

    オリジナル・ジャケットデザインを復元しているからと言って、35ミリ磁気フィルムからカッティングされた初期プレスLPの精緻な音まで復元されたわけではない。どちらかというと、LP時代末期に発売されたリコルディのあの悲惨なリカッティング盤の音に近い。

    おそらく、オリジナル・マスターの経時劣化が救いがたく進行してしまったということなのだろう。その中で、スタッフは最善の努力をしたんだろうけどね。

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     2013/06/10

    バルバラが絶対に公表するなと固く念を押して友人に渡したプライベートな録音から制作されたアルバムだそうだ。若いバルバラの珍しい写真と歌が収められているが、バルバラ信者は聴かない方が賢明。シロウト以下の言語に絶する酷い歌である。友人の背信にも憤りを覚えるが、こんな歌を発売するレコード会社の神経を疑う。ブリュッセル時代、食うために売春していたというバルバラの回想録の一節をブックレットに引用してあるのも狙いが見え見え。要するに、話題性で売ろうとする商魂丸出しのCDだ。

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     2012/10/24

    ユリナッチの「アンジェリカ」は1959年の放送録音が一部YouTubeにアップされているので、てっきりその全曲盤だろうと思ったら、51年録音。この時代のユリナッチはまだアーティストとして成熟せず、舌足らずな歌が多かったが、ここでは比較的に好演している。深い感情表現では59年版に及ばないものの、彼女の武器のピアニッシモは同等以上。アリア「母もなく」が胸にしみ入る美しさだ。伯母役のレッスル=マイダンも無難。冷酷さをオーバーに強調していないところがいい。ただし、演奏中に状況説明のナレーションが時折入る。これが邪魔で大幅減点。

    音質は、50年代初めの放送録音としては悪くない。ノイズをきれいに拭い取ってあるにもかかわらず声にダメージを与えた形跡がなく、女声が歪みなく素直に聞こえる。MYTOのリマスタリング技術は、EMIやOrfeoより優秀である。余白に58年ザルツブルクの「ドン・カルロ」の抜粋が収録されているが、かつて出ていたドイツ・グラモフォンの全曲盤より音がいい。

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     2012/09/13

    カラス、テバルディその他、名ソプラノがひしめき合った50〜60年代でも、セーナ・ユリナッチは声の美しさで飛び抜けていた歌手である。クサい芝居をせず、ナチュラルで伸びやかな歌をうたう人だった。当時のウィーンではシュヴァルツコップやゼーフリートの陰に隠れていたが、洗練された音楽性と近代的な発声法で、間違いなく彼女らを上回っていたと言える。

    ただ、若いころはキレイな声で小鳥のようにピーピーさえずるばかりで歌に深味がなかった。また後年は、ピッチが不安定になるという欠点があった。こうした短所が現役時代、彼女の評価を下げていたと思われる。そういうわけで、ユリナッチの録音にはムラが多い。

    この2枚組は、出来不出来の波を端的に示している。55年の「ドン・ジョヴァンニ」で録音史上おそらく最良のエルヴィーラを聴かせるかと思えば、67年の「ドン・カルロ」は音程狂いっ放しの悲惨な出来だ。ユリナッチのエリザベッタなら、58年や62年の優れた録音があるのに、なぜこんな出来の悪い歌を入れたのか。あと、強いて挙げるなら61年の「オネーギン」。1960年前後が、彼女の絶頂期であろう。

    いずれにせよ、ユリナッチのベストはここでは聴けない。CDで彼女の名演を聴くなら、ベーム指揮「フィガロの結婚」(56)の伯爵夫人、カラヤン指揮「オルフェオ」(58)のエウリディーチェ、カラヤン指揮「バラの騎士」(60)のオクタヴィアン、クーベリック指揮「タウリスのイフィゲーニエ」(67)のタイトルロールといったところ。フリッチャイ指揮「ドン・ジョヴァンニ」(58)のアンナも名演だったが、不適切なリマスタリングでLP時代とは似ても似つかぬヒステリックな歌に変質してしまった。

    なおYouTubeで、61年にロンドンで歌ったR・シュトラウス「4つの最後の歌」のすばらしい名演を聴くことができる。この曲をユリナッチは50年代初めに録音しているが、それは舌足らずな若さの、まるで満足できない歌だった。

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     2012/09/08

    以前に発売されていたTestamentの序曲なし全曲盤を元ネタに、Melodram系のマスターから序曲を加えてリマスタリングを施したものと見られる。音質調整で、低音を増強してある。Testament盤はひどいハイ上がりの音質だったから、こっちの方がまだしも聴きやすい。カラスの声が、あれほどはヒステリックに聞こえない。

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     2012/09/02

    聴き物は、現役時代あまりに過小評価されていたソプラノ、セーナ・ユリナッチの名演だ。透明で潤い豊かな声質と妙な癖のない素直な歌い方はデズデーモナに理想的と言ってよく、ドイツ語である点を除くとテバルディその他の録音を上回る。第4幕の「アヴェ・マリア」で絶妙なピアニッシモを聴かせる。ただし彼女、眼光鋭く顔つき険しく、そのうえ録画当時すでに40代半ばの年齢だったから清純な若妻には到底見えない。画面を消して、音声だけ聴いている方がよろしい。主役のヴィントガッセン、イアーゴのミッテルマンは、共に古くさいオーバーな歌。指揮も力任せで深味がない。以前、海賊盤とおぼしいDVDがアメリカで出ていたが、こっちはORFのマスターを使った正規盤のようだ。画質・音質とも比べものにならないくらい、いい。

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     2012/08/21

    中高音の突っ張った音質で、弦も声も硬め。EMI盤のコピーではなかろうか。音質が似ているだけではなく、EMI同様に第2幕の女声二重唱のクライマックスで突然、音量が下がって興醒めさせる。どうせコピーするなら、音質のマシなMYTO盤を音源にすりゃいいのに。ま、CDよりBookの方が本命だからハラも立たないけどね。写真はなかなか良質。これまで見たことのないショットがある。

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