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苦沙弥 さんのレビュー一覧 

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     2023/01/30

    ブルーノ・ワルターの作曲家としての再評価がヨーロッパで進み,交響曲,弦楽四重奏曲,ピアノ五重奏曲,歌曲,バイオリンソナタが演奏会で演奏され,CDも出されてきたことは嬉しいことである。マーラーがワルターの作曲に否定的なことを言ったから作曲をやめたという話を読んだことがあるが,たとえマーラーがそういったとしても,ワルターはそんなことで自分の人生を左右されない。マーラー自身が自分の交響曲に散々けちをつけられていたわけだから,他人の非難めげていては作曲家(あるいは芸術家)は務まらない。ワルターは,1901年から1912年には作曲家としても活躍し,自らの作品を同僚たちと演奏していた。おそらく,指揮者としてマーラーの作品も含めて価値ある作品を世に広めることに自らの使命を強く感じ,作曲をやめたのであろう。
     実際,CDででたワルターの作品の演奏はどれもすばらしい。この交響曲もワルターならではの作品で,独創的である。演奏もすばらしい。ポツスタインという指揮者のことは良く知らないが,ワルターの作品を深く洞察し,その魅力とすばらしさを堪能させてくれる。

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     2023/01/29

    すでに掲載されているレビューは2021年7月以前の投稿ということで,2022年12月発売のグランドスラムによる平林氏復刻盤に関するものではないようである。本日平林氏によるオープンリールテープ復刻盤を入手し,早速聴いてみた。時間がなかったのでまずは1楽章だけでもと思っていたのだが・・・,聴きだしてみると,LP以来これまで数え切れないくらい聴いてきた録音であり,最近はこれが究極かと思ったSACD盤を聴いていたにもかかわらず,音質がどうのこうのなどと考える余地なくあっという間にマーラーとワルターの宇宙に引き込まれ,気がつけば全部を聴いてしまっていた。ワルター/ウィーンフィル+カスリーン・フェリアー+パッツァークによるマーラー「大地の歌」を始めて聴いた気分である。ワルター/ウィーンフィルの演奏,フェリアーとパッツァークの歌声は実演を聴いているように美しく,各パートの演奏音も明瞭で,ナチュラルに美しい。ライナー・ノートに「英『グラモフォン』誌の初出LPの批評」(アレック・ロバートソン)というのが掲載されており,演奏と録音を賞賛しつつも,「青春について」の冒頭でのトライアングルが鮮明度に欠けることや,「告別」の「永遠に」の部分でのチェレスタが十分に聴こえないことを指摘しているが,このオープンリールテープ復刻盤でははっきり聴こえており,完璧であると思う。私にとってはこの盤が究極のワルター/ウィーンフィル+カスリーン・フェリアー+パッツァーク盤という事になる。この演奏の最も優れたテープ音源をCDとして復刻してくださった平林氏に深く感謝する。

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     2021/07/03

    このMeyer NewMaster盤のベートーヴェン第9は,CBSコロンビアのLPの雰囲気がありながら,迫力,すごみ,威力,音の輝き,空気感と質感,音の密度,エネルギーの点でこれまでのLP,CDをはるかに超えている。1楽章から実演で聴かれるオーケストラの音を完璧に再現する。第3楽章はこれまで以上に香り高く,安らぎに満ちている。第4楽章を聴くと,これまでの盤ではオリジナルソーステープに記録されていた本当の演奏を十分再現できていなかったことがわかる。新盤での第4楽章はあまりに素晴らしく,数え切れない回数聴いてきたにもかかわらずはじめて聴くように聴き入ってしまう。このたびのNew Master盤では弦楽器,打楽器,管楽器の響きや鳴り方が非常にリアルで威力があり,ワルターの真の演奏を聴くことが出来たことを実感する。ワルターの偉大な第9の演奏の本当の姿がやっと明らかになった。最高のベートーヴェン第9の演奏である。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2021/07/03

    Meyerチームによるワルター/コロンビア響のNew Master盤はすべての面でこれまでのLP,CD盤を超越している。オリジナル録音に本質的に手を入れていないMeyerチームによるNew Master盤では高音域も低音域も自然でリアルであり,本質的にこの上なく美しい。個々の楽器の音もオーケストラ全体の音も立体的であり,強奏部もエネルギーと力にみなぎりながらも余裕があって豊かである。もともと美しかったフランチェスカッティのバイオリンも,さらに崇高さと透明感が増し,精神的な深さも一層感じられるようになった。ベートーヴェンの音楽の本質である強い生命力,崇高性,真の美しさが完璧に発揮された,輝きに満ちた演奏である。

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     2020/09/28

    すばらしいリマスター盤である!印象を箇条書きすると,@音が柔らかく,暖かく,美しく,A暖かみがあり,B高音域と低音域の音域が広く,Cダイナミックレンジも広く,D個々の楽器の音はリアルで鮮明であり,Eダイナミックな演奏部分では再生音にエネルギーと厚みと力があってすばらしく,穏やかな部分でも音が豊かであり,FこれまでLPとリマスターCDによって数え切れない回数聴いてきた録音だが,このリマスター盤を聴くと初めて聴くような,しかし,LPで最初に聴いたときの感覚がよみがえるような感じ,である。再生装置のクオリティが高く,セッティングがよければ,優れたコンサートホールでワルターの演奏を聴いている気分になる。SACDハイブリッド盤は大変素晴らしいが,Complete Boxに収められた輸入盤はよりアナログ的な雰囲気があって,それも素晴らしい。Meyer氏によるリマスターの結果,ベートーヴェンをはじめとするワルターの演奏の偉大さと深い精神性,および強い生命力がこれまで以上に明らかになった。ワルター指揮下でのニューヨークフィルおよび優れた奏者が集結したコロンビア響の演奏は美しく,また見事で,深く感動する。

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     2020/09/21

    Meyer TeamによるNew Master盤のComplete Box(輸入盤)をすでに購入し,それらがあまりに素晴らしいために,国内生産のSACD盤を購入する予定はなかった。しかし,SACD盤のマーラー第2番はMeyer氏が更に手を加えた,より完璧なマスターを使用していると聴き,また,マーラー第9番が1枚に収まっていると聴いて,どうしても聴いてみたくなり,ついに購入した。結果として,入手して大正解だった。私の装置では,アナログ感はComplete Boxの輸入盤CDの方が優れているが,ModeをCDにして聴くと素晴らしい再生をしてくれる。マーラー第2番については,長年ワルターのLP,CDのみを聴き続けて来たが(他の指揮者のつまらない演奏は聴かない),Meyer氏によるマーラー第2番の修復作業に関する解説を読み,特に第5楽章の再生に関する長年の疑問が完全に解消した。また,本CDにより第5楽章が完璧に再生できるようになった。これは素晴らしいの一言!「大地の歌」は,ミラーとヘフリガーの歌声がリアルで輝きに満ち,オーケストラの音も輸入盤と別な意味で生々しく素晴らしい。夢ごこちになる。ワルターによる素晴らしい第9番の演奏をCDの交換なしに聴きたいものだと長年思ってきたが,その願いもかなった。Complete Boxをお持ちの方にもお勧めである。

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     2020/09/21

    ワルター/ウィーンフィルの同タイトルの初出LPをはじめ,CD,さらにモーツァルト40番,25番に関してはBlu-Spec盤 CDも持っているので,SACD盤の購入をためらっていたが,思い切って9月に購入した。結果として入手して大変よかった。再生音がリアルになり,また,音質が鮮明であるとともにやわらかくなっている。ワルターの至高の演奏の真の姿がより一層明らかになった。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2019/11/23

    コンプリートアルバムの発売が遅れて,本日11月23日にやっと入手できた。早速,ワルター/コロンビア響によるモーツァルト管弦楽・序曲集,ベートーヴェン第5および第9,マーラー第9,シューベルト「未完成」を聴いた。結論から言うと,すばらしいリマスター盤である!印象を箇条書きすると,@音が柔らかく,暖かく,美しく,A暖かみがあり,B高音域と低音域の音域が広く,Cダイナミックレンジも広く,D個々の楽器の音はリアルで鮮明であり,Eダイナミックな演奏部分では再生音にエネルギーと厚みと力があってすばらしく,穏やかな部分でも音が豊かであり,FこれまでLPとリマスターCDによって数え切れない回数聴いてきた録音だが,このリマスター盤を聴くと初めて聴くような,しかし,LPで最初に聴いたときの感覚がよみがえるような感じ,であった。LPとこれまでのCDの長所がミックスされているというのか,それらの若干の不満が解消されているというのか・・・。SACDハイブリッドのピックアップ盤「ベスト・オブ・ワルター」と比べてみたが,それも素晴らしいが,私はこのコンプリートアルバムCDで大満足である。今日聴いたものはどれも素晴らしかったが,特にマーラーの9番に感心した。このたびのリマスター盤は,ワルターの偉大さと,ワルターが鍛えたコロンビア響との演奏の素晴らしさをあらためて示すものである。添付のワルターの写真集・ライナーノートも立派だった。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/07/11

    交響曲35番も41番も,生命力に溢れたこれらの曲の最高の演奏である.モーツァルトの深い精神性,偉大さ,天才性を最も見事に演奏で表現し,心底納得させてくれる.コロンビア交響楽団はワルターのオーラによって見事な演奏を聴かせてくれる.音も厚く,エネルギーに満ち,美しい.この演奏を聴くと,他の指揮者の演奏の存在意義を感じない.人類の最高の財産の一つである.

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