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よかろうもん さんのレビュー一覧 

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     2010/10/04

    孤高の女性S&W、Fiona Joyceは、90年代に3枚のアルバムをリリースしており、その素晴らしい音楽性に心を打たれたものだが、それ以降は話題になることも少なくなり、いつしかその存在も忘れてしまっていた。この4thアルバムは偶然見つけて衝動的に購入したものだが、これまでの彼女の作品のなかでベストの出来であるばかりでなく、Contemporary Folk作品としても近年稀に見る程のクオリティーを持つものである。

    彼女の音楽の素晴らしさは、Celt色をベースに置きながらも、クールかつ現代的な香りがする点で、内省的な歌声と相まって独特の存在感をもつものであるが、本作ではこの特徴に加え、ひたすら美しく優しい歌心が強く感じられ、作品としても極めて高い次元にまで到達している。

    なかでも「Lift Me Up」と「Sweet Surrender」「Coming Home」の3曲はとりわけ感動的。ドラムレスとなったバックキングも含め、アレンジも素晴らしく、ジャケットの神秘的なartworkも含め、まさに彼女の集大成的作品といえる。

    本作の発表から永い充電期間を置いているようだが、これだけの作品を生み出した後ゆえ、新しいアルバムを作る気が無くなってしまったのではなかろうか。

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     2010/09/14

    これは、凄いアルバムかもしれない。ブライアン・イーノの名作「Music for airports」へのオマージュとのことだが、Black Dogらしいインテリジェンス・テクノというフィルターを通して、何とも聴き応えのある作品に仕上がっている。まるで情景が浮かぶようなリアリティのある音楽なのに、リラックスして聴き流せるアンビエントな感触が絶妙である。進化したアンビエント・テクノといった趣。興味ある方はぜひ聴いてほしい。

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     2010/09/12

    Milladoiroはスペイン・ガルシア地方のベテラン・バンドで、日本では90年代中頃に国内盤が2枚発売され、その素晴らしい音楽性が明らかになったが、それ以降はあまり紹介されることもなく、残念に思っているファンも多いだろう。本盤は2004年のアルバムだが、一聴して分かるほどの大傑作で、彼らの恐るべき実力をいやというほど味わえる名作である。スペインとはいえガルシア地方はケルト文化圏であり、彼らの音楽性も所謂アイリッシュ・ミュージックの範疇で語られるものだが、スペインのお国柄か、アイリッシュよりは奔放さがあり、ワクワクするような躍動感に満ちている。トラッドと自作をバランスよく配した構成も見事。良い音楽を探している人は、マストだ。

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     2010/08/16

    シンフォニック・バンドとしての名声を確立したFlower kingsだが、プロジェクトの原点はRoine Stoltのこのソロアルバムであった。その後人気が出だしてからだんだんと難解になっていくFlower Kingsのアルバムと比べて、本作の純粋さ・普遍性はもっと評価されていい。何より曲がいい。1曲目の「Flower Kings」はまさにエポックな曲だが、この曲を聴いて感じるところのない人は本当に気の毒だと思う。発売から15年以上が経過したが、いつ聴いても新鮮な感動を呼び起こしてくれるアルバムだ。後世に是非残したいシンフォニック・ロックの名作である。

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     2010/08/15

    Pink Floydの音楽をピアノにアレンジした作品。David Ari Leonというミュージシャンの編曲・演奏とのことだが、この手のアルバムを聴いていつも感じるのは、「やっぱりオリジナルが一番」という思いである。果たしてこのアルバムに関してはどうか?結果は見事に期待を裏切られた。何よりピアノのアレンジが素晴らしい。New Age的というか、まるでGeorge Winstonのようにセンス豊かな編曲であり、これが彼らの音楽と見事にハマっている。特に「Goodbye Blue sky」と「Mother」の2曲は本当に感動的。これがオリジナルかと思うくらいの完成度だ。Pink Floyd好きなら一度聴いてみる価値はあると思う。

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     2010/08/14

    チャイコフスキーの交響曲は、同時代のブラームス、ブルックナー、ドヴォルザークらと比べると、作品の質がどうしても一段低く感じられてしまうのだが、たまに凄い演奏に出会ったりすると、そんなふうには感じられないから不思議だ。この5番もそんな一枚で、とにかく全曲にわたって芸術性が非常に高い。オケの音色もノーブルで気品があり、技術的にも全く不満はない。指揮者ヴァーシャリの解釈もセンス満点で、同じピアニスト出身のアシュケナージと比べても、その芸術性に差がありすぎる。余談だがヴァーシャリのベートーヴェン、ブラームス、シューベルト、シューマンの交響曲全集も素晴らしい出来だった。あまり知られていないが本当に素晴らしい音楽家だ。

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     2010/08/08

    ありそうでなかったMarillionのトリビュート・アルバム。Remixアルバムはこれまでにもあったが、カヴァー集は初めてではないか。イタリアのシンフォニック・バンドを中心としたラインナップによる3枚組・計31曲で、ボリューム的には十分過ぎるほどである。選曲はFish時代の名曲から最新のオリジナル・アルバム「Happiness Is the Road」まで、実に満遍なく取り上げており、曲だけみるとMarillionのベスト・アルバムといっても過言ではない。内容は正直言って玉石混交で、曲の良さを改めて痛感するものもあれば、あまりピンとこないものもある。いずれにしても、Marillionのファンにとっては手元に持っておきたいアイテムであることは間違いない。

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     2010/08/01

    公式HPで彼らの復活を知ったときは、我が目を疑うほどびっくりしたものだが、こうして発売されたCDを聴いてみると、その内容の素晴らしさに改めて驚かされてしまった。オリジナル・メンバーのGlyn Havardを加え、Vocal入りの編成となったJWだが、アルバムを通して感じられるのは、70年代から続く彼らの作品のエッセンスがギッシリ詰まっているという印象である。リーダーであるJon Fieldのフルートを随所に散りばめながら、上品なDave Sturtのフレットレス・ベースが宙を舞い、1stアルバム時とほとんど変わらない美声を披露するHavardの、素晴らしく調和の取れた世界。個人的には2曲目の「Journey」にとりわけ惹かれた。大人のUKロック好きに是非聴いてもらいたい佳作。

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     2010/08/01

    Kaitoとは異なる方向性だが、彼の才能をいやというほど味わえる快作である。曲調は基本的にトランシーで高揚感のあるものばかりだが、随所でKaitoらしいリリシズムやミニマリズムも感じさせ、大衆迎合的な同種の音楽とは一線を画している。DJで使えそうな曲も多く、できれば大音量で聴くとをお薦めする。ジャケット写真のような夕暮れ時に、クルマをぶっ飛ばしながら聴きたい。

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     2010/04/25

    徹頭徹尾インテリジェンスを感じさせるKossの作風は、一部で高い評価を受けているようだが、まだまだ多くのリスナーに知られているとはいい難い。彼の作品を聴かないでアンビエント・テクノを語るのは、はっきり言って悲しいことである。代表作の「ring」はむろん大傑作だが、淡々としたクールネスゆえに近寄り難い人もいよう。それに比べてこの作品は、目の前に情景が浮かぶようなリアリティのある音世界が連続し、ひとたび音楽が流れると聴き手は夢中になってのめり込んでしまうに違いない。そこにはヒューマンで抒情的な感情の吐露があり、リスナーの共感と感動を誘うのである。必聴の作品。

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     2010/04/18

    徹頭徹尾インテリジェンスを感じさせるKossの作風は、一部で高い評価を受けているようだが、まだまだ多くのリスナーに知られているとはいい難い。彼の作品を聴かないでアンビエント・テクノを語るのは、はっきり言って悲しいことである。代表作の「ring」はむろん大傑作だが、淡々としたクールネスゆえに近寄り難い人もいよう。それに比べてこの作品は、目の前に情景が浮かぶようなリアリティのある音世界が連続し、ひとたび音楽が流れると聴き手は夢中になってのめり込んでしまうに違いない。そこにはヒューマンで抒情的な感情の吐露があり、リスナーの共感と感動を誘うのである。必聴の作品。

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     2010/02/14

    チェコ・ナショナル響は今日最もボヘミアの雰囲気を伝えるオーケストラではなかろうか。このマーラーも明らかに音色が普通のオケとは異なる。特にホルン(セツキーと思われる)と木管群にそれが顕著であり、第2楽章などボヘミア風味満点のホルンが大活躍しており痛快だ。ペシェクのリードはオーソドックスで職人気質を感じさせるが、ここぞという時の決め方が堂に入っており、全曲を弛緩なく聴かせている。唯一残念なのは終楽章のソプラノで、オペラがかった大味な歌唱には閉口してしまう。録音はドヴォルザーク・ホールの豊かな響きをクリアーに収録しており、大いに満足できよう。このコンビで3番、7番、9番などの録音を是非実現してほしいものだ。

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     2010/02/06

    現代最高のマルチヌーを聴かせるビエロフラーヴェクによる交響曲全集録音が再開したのは望外の喜びである。このコンビは過去にもCHANDOSレーベルにマルチヌーを録音しており、それらも名演だったが、やや指揮者の個性が薄く感じられた。今回の再録音シリーズは円熟の期を迎えた指揮者と、世代交代が進んだ新しいオーケストラの邂逅が素晴らしい成果をあげている。両曲とも美しいメロディーに溢れた素晴らしい曲であるが、まさにこれらの曲の現代における理想的な演奏といえよう。特に第5番(ライヴ)に顕著な、指揮者の大いなる自信と、曲を愛し演奏するのが楽しくて仕方がない、といったオケの雰囲気は実に好ましい。演奏終了後の観客の反応も印象的。

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     2010/01/14

    諸氏のレビューにある通り、このブラームスは秀逸である。このネクラな曲がそうも聴こえないのだから、ストコフスキーの解釈は賞賛に余りあろう。彫りが浅いとか、評論家は高く評価しないとか、いろいろな見方もあるだろうが、何より90歳を過ぎた老巨匠の棒が実に生き生きとしていることが感動的である。渋いブラームスもそれはそれで良いが、聴いていてワクワクするブラームスもまた素晴らしいと思う。

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     2010/01/10

    印象的なジャケットと透き通るような感触の美しい曲の数々・・・。繊細でUKらしいヴォーカルを聴かせるAndrew Montgomeryの歌声はまるでAlan Hullのよう。アルバムを貫く雰囲気は徹頭徹尾UK、それもスコットランドの清々しい空気だ。良い曲が揃っているが、白眉は9曲目の「fall apart button」だろう。賛美歌を思わせる幻想的な音楽と、青白い炎のようなヴォーカルに大きな感銘を受けた。あまり紹介されないアルバムだけに、一人でも多くの方に聴いてもらいたいと思う。

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