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fossil さんのレビュー一覧 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2019/05/07

    待望のザンデルリングの遺産が遂に正規盤として登場した。
    初めてこの演奏を耳にした時の驚きは筆舌に尽くせないものがあった。
    ザンデルリングが円熟の大家だという認識はあったが、この演奏は彼が超一流の巨匠の域にあったことを認識させてくれた。
    流行とは無縁の演奏だが、正に泰然自若というか、オーケストラをゆったりたっぷりと鳴らしながら音楽の意味を紐解いていくような趣がある。
    第1楽章の展開部など止まりそうなほどのテンポで大器の余裕を見せてくれるが、驚くべきはフィナーレのコーダだろう。
    そこにはかつて聴いたことのない天を仰ぐばかりの威容が現出し、聴く者を別世界の感銘へと連れ去ってしまう。
    ユニゾンで最後の三つの音が鳴り終わった時、あまりの偉大さに呆然としてしまった。
    このような演奏を成し得たザンデルリングに深い敬意の念を禁じ得ない。
    ザンデルリングの未発表録音はまだまだ存在すると思われる。
    今後も新たな音源が日の目を見ることを願いたい。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2017/04/11

    まずジャケットが怪しい。
    いかにも普通の演奏ではなさそうだが、果たして「期待以上」の極めて個性的な演奏だ。
    数ある3番のバージョンを自在に紡ぎ、更に自ら手を加えたマルテ版はある意味あざとい程だが、マルテ自身が作曲家のためか強い説得力を放っている。
    第1楽章は非常に遅く始まり巨大なスケールだが緩急のメリハリがあって緊張感が途切れない。基本は第3稿の様だが随所にマルテの手が加えられ、意表を突く。
    第2楽章にはスケルツォが置かれているが、あまり聴けない第2稿のコーダが演奏されている。
    続くアダージョはさながら第1稿の改訂版の趣を呈し、他の演奏では聴いたことのない新鮮な驚きがある。やはりテンポは遅く雄大で、ワグナーの主題が朗々と鳴らされる所は数々の第1稿の演奏の中でも最高の素晴らしさだ。
    しかし思いがけずこの後にもうひとつの頂点がやって来る。
    まさかここをこのような表現にしてしまう可能性があったとは、あまりの凄さに圧倒されてしまう。
    このアダージョは全曲の白眉と言ってもいいと思う。
    そしてフィナーレ。
    全バージョンの共演+αといったところで、ここまで来るともう何があっても驚かないと言いたいが、やはり随所でのけ反るような大胆なアレンジが加えられる。
    コーダで「もしやこう来るのでは」、と思っていたら正にその通りになった所があったが、まんまとマルテの術中にはまったようだ。
    そして終結の見事な決めも素晴らしい。
    確かにこれを最高の3番と呼ぶのは異端過ぎて些か躊躇するが、現在一番気に入っているのも確かだ。
    2枚組で安くはないが、何回も繰り返し聴いているので1回しか聴かなかった廉価盤よりよほどCPは高い。
    怪しいジャケットと価格を差し引いてもその魅力には大いに惹かれてしまう。

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     2014/02/18

    インディーズのアルバムが素晴らしい出来たっただけに、今回は大きな期待と不安を持って聴きましたが、チアチアは見事に応えてくれました。

    カバー曲の「元気出そうよ」と「まっすぐすぐ」は結成初期から歌ってきた、思い入れの深い胸を打つ名曲です。
    最新シングル曲の「いいじゃん!」は圧倒的!
    冒頭からびっくりですが、羽目を外すほどの楽しさと迫力や多彩さを持ちながら、なおかつ深いメッセージで大きな感動に巻き込んでゆく様は圧巻です。
    衣装もきれいで生太鼓まで入る類を見ないアイドルソングで、ライヴでは度肝を抜かれると思います。

    他にも「はっぴーハッピー」「カタタキノウタ」のような最高のナンバーが並んでいますが、このアルバムの白眉はやはり新曲の「友達」でしょう。
    偽りも飾りも無い真っ直ぐな想いが胸に直接飛び込んで来るようです。
    まるで心そのものを聴くような、言葉にならない感動に満ちています。

    チアチアは「胸を揺さぶる」類稀なアイドルです。

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     2013/10/08

    まだ注目度は低いチアチアですが、たくさんの人に是非聴いて欲しいと思います。
    表題の「はっぴーハッピー」は楽しさの限りで、踊りだしたくなるくらいHappyな曲。すっかりお気に入りになりました。
    でも特別にすてきなのがカップリングの「Smile」です。
    歌詞が素晴らしく、メロディが素晴らしく、そしてそれを歌うメンバーのまっすぐな気持ちが伝わってきて、涙があふれてきます。
    まだ歌もそんなに上手くないし、マイナーっぽさも抜けないチアチアですが、心に届くものを持ったすてきなグループです。
    新曲も斬新で楽しいので是非一聴を!

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/12/31

    こんな演奏は他に決して無く、また誰にも真似することは出来ないと断言したい。これほど緻密にただの一音も逃さず制御するならばこのテンポにも誠に納得がいく。いやむしろこれ以外にはありえないだろう。唯一無二の演奏、その価値は揺るぎない。後は聴く人が共感できるかどうかだけ。わたしは選ばれた人間ではないようだから。(星は1つか5つか悩んだ末)

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/12/31

    朝比奈の5番の演奏として(すべてを聴いた訳ではないので)この新日盤と73年大フィル盤は飛び抜けた巨峰だと思うが演奏の完成度としての凄さはやはりこの新日盤だろう。
    スケールの大きさは後年のものも含めて最高、73年盤の鬼気迫る迫力の代わりに、どこを取っても充実し切った豊かな音楽が満ちあふれている。第1楽章序奏のゲネラルパウゼなど本当に「音楽」の密度を感じさせるがもう最初から最後までその充実感が続いてゆく。正に圧倒的な名演だろう。98年盤が聴いてみたい。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/12/31

    FM東京でその一部を聴いて以来発売を待ち続けた録音。
    物凄い気迫とはちきれんばかりのエネルギーに満ちた圧倒的な演奏。
    技術的にもまだまだ充分でなかった大フィルだがおよそたどたどしさなどとは無縁の自信に満ちた演奏をくりひろげる。
    特にフィナーレのコーダの迫力は凄い。
    こんな演奏は朝比奈自身も二度とは出来なかっただろう。
    朝比奈の多くの録音の中でも特別な意味を持つ演奏だと思う。

    終演後の猛烈な拍手と歓声に違和感は無い。
    色々言われているが観客もこんな演奏を聴かされてはこの熱狂的な反応も無理もないと思う。
    これはそういう演奏だったのだから。
    少なくとも朝比奈の晩年のコンサートにしばしば見られた「巨匠の名声」に対する歓声とは根本的に違う、圧倒的な感動が呼び起こした心からのものであることは明らかだ。
    それに海外の演奏会だってこういう歓声は決して珍しい訳ではない。
    熱狂的な演奏には熱狂的な反応が返ってきて不思議ではないだろう。
    「感謝、感激雨あられ」さんへの中傷は誠に狭量だと思うし、こんな感動的な演奏会を体験されたことが心底うらやましい限りだ。
    朝比奈最高の記録の一つとして大推薦したい。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/09/21

    とてもすばらしいCDなのにレビューがないのが不思議。
    何かと毀誉褒貶の多い作曲家だが、これは名作だと思う。
    自分的には古今のあまたのレクィエムの中でも特に気に入っている。
    SanctusやAgnus Deiの深い沈潜も感動的だが、とりわけLibera animasの痛切で鮮烈な終結は衝撃的なほどだ。
    演奏も作曲者自身のものよりさらに深い意味を感じさせてすばらしい。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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