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　2014/09/25

名歌手ニルソンがスター街道を駆け上っている最中の「アイーダ」は、このあとに録音されたEMIのメータ盤よりも更に迫力のある声を楽しむことができます。このCDは、ニルソンに焦点を当てた録音ですので、通常の抜粋盤に収録されている「凱旋行進曲」とかはありません。おまけで収録されている「ヴェーゼンドンクの五つの歌」も、ニルソンが抑えた声で歌っているのが素晴らしく、C.デイヴィスの伴奏もワグナーの雰囲気をうまく出しています。長く埋もれていて初めてのCD化というのが信じられません。

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　2010/02/09

この録音に、いまだコメントがないのが不思議だ。デセイは、まるでラクメを歌うために生れてきたような美声を聞かせてくれる。プラッソンの導き出す柔らかいオーケストラの音色にあわせて聞いていると、決して過剰な表現ではなく、夢見心地になれる。このオペラの録音としては理想的とも言え、人を得れば｢ラクメ｣が決して凡作ではないことがよくわかる。

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　2009/10/30

ミュンシュがフランス国立放送管弦楽団を率いて来日したときに聞かせてくれたルーセル･交響曲第3番の圧倒的演奏を髣髴とさせる素晴らしい演奏だ。ライブ録音なので、終演後に聴衆が大興奮しているさまを聞くことができる。
録音状態は最上とはとても言い難いが、聴くに耐えないものではない。
この名演CDが廃盤とは、いかにも残念だ。

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　2009/08/25

ヤノヴィッツの、まさに天からの授かりもののような美声をたっぷり味わうことができる。あるときは少女のように、あるときは恋する女になりきった表情豊かなヤノヴィッツは、オペラや宗教曲以外に、リートの世界でも素晴らしい録音を残してくれた。評判にならないのが不思議なくらい。合計26曲がドイッチェ番号順に曲が配列されているから、聴きたい曲を探すのにも便利だ。この辺の律儀さが、いかにもドイツ的か。すべての曲に英仏対訳で歌詞が掲載されている。なお、アルバム･タイトルで「Vol.1」とあるのは余分。あたかも「Vol.2」があるかのような錯覚を起こしてしまうから、削除した方がいい。

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　2009/07/06

イェヌーファと並んで、サー・アンドリュー・デーヴィスのグラインドボーンでのヤナーチェク・オペラを映像で見ることができた最初の演奏であるが、残念ながら日本語字幕付のものは発売されていないみたいだ。そのため、LD時代の日本盤がいまだに手放せないでいる。日本でもヤナーチェクが広く聴かれるようになっているのだから、この素晴らしい演奏を日本語字幕付のDVDで楽しめるようにしてもらいたいところである。

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　2009/07/06

LD時代に、映像によるヤナーチェク体験のスタートとなったものであるだけに、思い入れも強い。最近のヤナーチェク演奏を聴いていると、随分マイルドな音が増えているように感じるが、ここでのサー・アンドリュー・デーヴィスは、ヤナーチェク特有の鋭い音色を遺憾なく再現している素晴らしい演奏で、グラインドボーンの華美にわたらない舞台も、このオペラにふさわしいように思える。LDでは日本語字幕がついていたが、DVDでは日本盤は発売されていないようだ。オペラはやはり映像付で楽しみたいところだが、英語字幕を追いかけるのは辛いので、サー・アンドリューのカーチャ・カバノヴァとともに日本盤のDVD発売を強く願うところである。