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micarosu さんのレビュー一覧 

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/10/05

    思わず聴き入ってしまうというのは、こういう曲のこと言うのだろう。
    少なくとも自分はそうだった。

    今作が3枚目のシングルとなるが、正直インパクトとしては「イマジン」や「Hello」のほうが上だった。
    だからこの曲を聴いた瞬間はなんとなく弱さを感じたが、そんなものはすぐに吹き飛んでしまった。

    良質なメロディに上田さんの誠実な歌声。
    そこに乗るのは等身大の言葉達。

    生きて行く意味を無理に探すのではなく、自分の好きなことを改めて好きだと思えば、今の日々を愛しく感じること出来るはず。
    そう思えた”ここから”また始めていこう。

    この綴られた想いは、そっと聴き手の心の中に染み渡っていく。
    それほどまでに人々を惹き付ける”歌”の姿がここにはある。

    名曲。
    それは間違いないが、それ以上に一つの”歌”としての素晴らしさを感じてもらいたい作品だ。

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     2014/09/28

    自分らしさってなんだろう。

    他人には負けないことだったり、他人とは違う生き方をしていることだったり、そういうことを考えてしまって、それがないことに悩んでしまったり。

    でも実はそれは探す必要もなくて、生まれながらにして持っているものではないか?
    そんな想いが「らしさ」には綴られている。

    それを全身全霊の歌声とエモーショナルなロックサウンドで響かせる。
    そこから生まれる音楽は、力強くも優しく聴き手の心を揺さぶる。

    SUPER BEAVERの熱量には毎度驚かされているが、今作は過去最高と言ってもいい名曲。

    一方の「わたくしごと」も「らしさ」とテーマは近いが、少しトゲのある言葉で畳み掛けてくる。
    力強く攻撃的なサウンドにも惹かれるように聴いていると、その中に見せる優しさの姿にいつの間にか勇気をもらっている。

    その言葉の持つ力もさることながら、聴き応えあるサウンドも含めて何度でも聴いてしまいたくなる一曲。

    「らしさ」、「わたくしごと」とアプローチはわずかに違えど、どちらも素晴らしく熱量の高い楽曲。
    2曲しか入っていないとは思えないほど充実した内容の一枚だ。

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     2014/09/21

    本当に待ってました。
    ベストアルバム「花束〜the best of doriko feat.初音ミク〜」から2年半、オリジナルで言えば「ロミオとシンデレラ」から3年9ヶ月ぶりのリリースがまず嬉しい。

    そしてその期待を裏切らないのは、流石のdorikoさんである。

    今作には「Nostalgia」というテーマに沿った全8曲が収録されている。

    アルバムの始まりは「Memories -Instrumental-」から。
    どことなく終末感・喪失感を演出する静かな時計の音が逆にアルバムへの期待を高め始め、後半へ向けて重なる音でその期待は最高潮になる。

    その展開はさながらライブ前の演出のよう。
    そこから「コペルニクス」の骨太ギターロックに電子音を散りばめた独特の空気感のインパクトを聴かされたら、惹きこまれずにはいられない。

    続く「紙飛行機」はイントロのギターのノスタルジックな音色がいきなり名曲を予感させる。
    大人になって出来ることも増えたはずなのに、自分の範囲を超えられないもどかしさを紙飛行機に重ねた歌詞と耳に残るノスタルジックなメロディも素晴らしく、聴き終えたときイントロで予感した名曲を遥かに超える名曲であったと感じることになるだろう。

    「文学者の恋文」は繊細なメロディとバイオリンを取り入れた壮大なバンドサウンドに吸い込まれるように聴き込んでしまう。
    主人公の一途な想いを綴った言葉に文学的な美しさを感じつつ、最後のサビの展開と盛り上がりには自然と魅了されることだろう。

    「セーラー服と」、「Electric Sheep」とサウンド的にも言葉的にも攻撃的でトゲがある楽曲を聴かせてくれたかと思えば、アルバム後半はdorikoさん節全開な楽曲が並ぶ。

    「桜の社」はdorikoさんらしいメロディとピアノの音色が印象的。
    dorikoさんの初期の楽曲を知っている人からも馴染みやすい楽曲ではあるが、何よりサウンドが今までにないくらい厚みを増しているので、実は馴染みやすさというよりは聴き応えがある一曲。

    「Birthday」はシンプルな構成で、綴られた言葉が耳に残る。
    新たに生まれた命に対する愛情を持った言葉は、決して大げさではなく誰もがそうだと思えるものだ。

    全ての人がこの言葉のような愛情を持っていれば、どんなに良いことか。
    それを気づかせてくれる一曲。

    アルバムを通してみてみると、Nostalgiaのタイトルの通りの楽曲が並んでいるが、その中に色んな感情を見せてくれながらも、最後は希望を持った歌を持ってきていることで、温かい気持ちで聴き終えることが出来る。

    メロディやサウンドの進化もさることながら、大事に綴られた言葉も聴いてもらいたいミニアルバムだ。

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     2014/09/21

    日常と空想の狭間が生み出す心地よい浮遊感。
    「僕が創った世界地図」を初めて聴いたときにそれを感じ、一瞬で惹き込まれてしまった。

    Asamiさんの繊細で優しい歌声と朗読に骨太のギターサウンド、そして壮大なアレンジ。
    そこに日常の中で生まれた感情を描く詩が乗ることで、日常と空想の間の物語の中にいるような世界観を生み出している。

    これを軸として、「いってきます」では耳馴染みの良いキャッチーなメロディを、「メガネ越しの距離」では少しダークなサウンドを、「空っぽの器」ではより骨太で攻めるようなギターの音を聴かせてくれるなど、アルバムを通して彼らの様々な世界観を堪能できる。

    中でもアルバム最後「輪廻」、「エソラゴト〜見せかけの夢〜」、「歩いてゆこう」の流れが秀逸。
    それまでの流れで堪能してきた魅力をこの3曲がさらに凝縮して聴かせてくれるので、まるでアルバムを2枚聴いたような満足感がある。

    メジャー1stフルアルバムということもあり、彼らの今まで、そして今の魅力が詰まった一枚。
    これからどんな世界観を生み出していくのか楽しみだ。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/09/07

    アルバムを聴いてまず思ったのは、”おかえり”という言葉だった。

    「Populus Populus」、「CIDER ROAD」とポップさが前面に出たアルバムが続いていたが、今回はそれよりも前の彼らの音に近い。

    その音というのは、余計な音が少なく、ギター、ベース、ドラムという彼ら3人の音で構成されているということだ。
    でも以前よりも圧倒的に音が洗練されていて、この音だけでも最高と言える。

    そして3人の音で構成されているということは、同時にライブ感が前面に出ているということでもある。
    そのライブ感はアルバムの始まりから全開だ。

    「サイレンスインザスパイ」の攻撃的なサウンドで一気に惹きこんだかと思えば、間髪いれずに「シューゲイザースピーカー」、「桜のあと(all quartets lead to the?)」と畳みかけ、聴き手の心をキャッチして離さない。

    その後も彼ららしいキャッチーなメロディはそのままに、時にハードに時に軽快なロックで攻め立てる。
    中でも「天国と地獄」の変則的で攻撃的なメロディとサウンドには度肝を抜かれた。

    「harmonized finale」という繊細な曲の後ということで印象が強いのもあるが、この変則的なメロディの上にロックとキャッチーさを絶妙なラインで乗せるなんてことは簡単にはできない。
    作詞作曲の田淵さんのセンスはもちろんだけど、それを可能にした演奏と歌声も素晴らしいの一言だ。

    こんな強烈な一曲をアルバム後半に潜ませているわけだから、アルバムを聴き進めるのが本当に楽しく、最後の「黄昏インザスパイ」まで一気に聴いてしまっている。

    そして、聴き終えたときの満足感は過去最高と言っていい。
    それこそ一本のライブを全力で見終わった感覚に近いかもしれない。

    それくらい密度の濃いアルバム。
    彼らの進化は留まることを知らない。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2014/08/31

    リリースごとに予想を上回るものをリリースしてくれる高橋優さんですが、今回もまた予想を上回る作品だった。

    アルバムのは始まりは「BE RIGHT」から。
    現状の皮肉を歌いながらも、軽快なテンポとメロディ、そしてサビの歌詞で聴き手へエールを送ってくれる。

    続く「太陽と花」は格好良い骨太のサウンドから始まり、強く生きていく姿を力強く歌い上げる高橋優さんの歌声に聴き惚れてしまう。

    「裸の王国」では題材に冷静に客観的にSNSについて描いていて、色々考えさせられる。

    客観的という言葉を使ったが、これは他人事という意味ではない。
    目線を変えるという意味で、今見ているものは本当に全てか?という投げかけでもある。

    この目線を変えるというのが一つポイントで、「裸の王国」だけでなく、「WC」、「犬」など、アルバムの中で存在感を放つ曲がある。

    こういった曲があることで、「BE RIGHT」や「太陽と花」などに込められた希望がより尊く感じることができ、アルバムを聴き終えたときに心が満たされたような感じになる。

    アルバムのキャッチコピーとして「平成の大名盤なり!」という言葉が使われているが、この言葉に嘘、偽りはない。
    今の高橋優さんだからできる最高傑作だ。

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     2014/08/24

    アルバムを聴き終えたとき、不思議なほど爽快感があった。

    折り紙つきの歌唱力やメロディの耳なじみやすさももちろんだが、大きいのはアルバムを通してストーリーになっていること、そのストーリーを彩るように楽曲のタイプを変えていること、そしてinstrumentalの存在だ。

    アルバムの始まりはそのinstrumentalの「-再会-」から。
    インストとはいえ単純に楽器の音だけで構成されているわけではなく、ナレーションのようなセリフが入る。

    これによりアルバムが始まることへの期待が高まり、そこから流れる「君と世界エレジー」のハイテンポのロックナンバーが何倍にも映える。

    エレジー(哀歌)で始まったストーリーは、「忘想花」の心地よいテンポで鳴らすギターロックナンバーで葛藤を、強烈なインパクトの電波ソング「擬態スマイル」で踏み出す試行錯誤し、ハードロックナンバーの「煉獄スカーレット」で自分自身を信じる強さを持ち、「ハートフル・ドリーマー」でその全てを受け止めて祈りを歌う。

    そして、最後にinstrumentalである「-最初-」でこのストーリーに最高の余韻を残してくれる。

    本来これだけ様々なタイプの楽曲が並ぶとバラバラになりがちだが、ストーリーがしっかりしていることに加え、インストとそのセリフが曲と曲を絶妙に繋ぐことで、全体を通してとてもまとまったアルバムになっている。
    これは声優・米澤円だからできたコンセプト・アルバムといえるだろう。

    また、実はこのアルバムの曲には一曲ごとにテーマとなる鳥が設定されていることにも注目したい。
    アルバムを通して聴いてみて欲しいが、自分の好きな鳥がテーマの曲を聴いてみるのも楽しいアルバムだ。

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     2014/08/21

    質で繊細。
    でも心地よい音楽。

    それを可能にしているのが、アコギ主体のバンドサウンドだ。

    「シャッフルデイズ」の流れるようなメロディはこれだけでも心地よいが、アコギ主体のバンドアレンジと荒井さんの伸びのある歌声が加わることで、そこに爽快さだけを残す。
    もはや一つの完成系と言ってもいいくらい文句のつけようがない一曲だ。

    このアルバムではこういう心地よさやポップさも一つの魅力ではあるのだが、一方でゲストアレンジャーを迎え、違う一面で魅せているの大きな特徴だろう。

    例えば、江口亮さんが編曲した「メビウスループ」ではエレクトロサウンドを、三浦康嗣さんが編曲した「マボロシ」ではピアノの音が大胆に取り入れられていて、荒井さんの歌声がこういったサウンドの中でも活きることを改めて感じさせてくれる。

    全体を通してthe band apartとは違う荒井岳史さんとしての音楽を聴かせてくれるのだが、その違いにあえて直球で挑んだ「Blk 1, Silver Cat City」も聴き逃せない。

    the band apartの「銀猫街1丁目」の英語詞でカバーした曲なのだが、アコギが前面に出たアレンジもあり、原曲よりも上品で落ち着いた聴かせる楽曲に仕上がっている。
    このアレンジは荒井岳史さんのソロだからこそ出来たものだろう。

    初めから終わりまで荒井岳史さんのソロとしての魅力が堪能できる一枚。
    the band apartを知っている人も知らない人も一度聴いて、その魅力を感じてもらいたい。

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     2014/08/10

    「その日が来たら」。
    ミニアルバムはこの衝撃的な名曲から幕を開ける。

    始まりから絶望感を漂わせながらも、サビで強く歌われる”その日が来たら”という言葉。
    それを聴いた瞬間、これはただの絶望ではないと感じた。

    事実最後のほうで”君だけを守る”という言葉が出てきていることから、その日というのは自分自身の殻を打ち破る決意が持てた日と捕らえても良いかもしれない。

    その日という希望と、その日が来るまでの絶望。
    その言葉のバランスは恐ろしく繊細だ。

    でもそれを崩すどころか、サウンド、歌声、メロディの上で絶妙すぎるほど繊細に成り立たせている。
    だからこそ衝撃的とまで言える名曲になっているのだろう。

    衝撃的ということであれば「かたくてやわらかい」も外せない。
    ミユキさんが歌メロを書いたというこの曲は、始まりからダークな雰囲気を醸し出しながら2つのメロディが絡み合うように進行していく特異な曲。

    聴いているとどちらが主のメロディがわからなくなってくるのだが、最終的には不思議と一体となっている。
    だから決して嫌な感じがないどころか、むしろある種の心地よさを残してくれる。

    ここではこの2曲を挙げたが、「赤くぬれ」、「385」、「青い夜更け」もそれぞれに衝撃的だ。
    いや、それをあえてここで言う必要はないかもしれない。

    「そんなことどうだっていい、この歌を君が好きだと言ってくれたら。」
    というタイトルがこのミニアルバムの全てを語っているのだから。

    聴いた人が好きだと言ってくれる自信作。
    そしてその通りの名盤だ。

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     2014/08/06

    ふと耳にしたある曲がある。
    その確かなロックサウンドの中で聞かせる馴染み易いメロディと”日進月歩”という印象的な歌詞。

    それがThe Cheseraseraの「月と太陽の日々」と知って、アルバムを聴いてみたらこれがまたすごかった。

    1曲目の「月と太陽の日々」の圧倒的な存在感でアルバムを引っ張り、2曲目の「でくの坊」では主人公デクの行動と心理描写を繊細に描いていて、その表現の仕方に非凡な才能を見せる。

    「ラストシーン」では静かな闘志と結末、「彗星」では無気力さ、「goodbye days」では日々の流れを受け止めながらも進もうとする意思を秘めた詩とサウンドで聴かせる。

    「思い出して」の過去を振り切ろうとする言葉の強さを表すような重厚な音を響かせたかと思えば、「SHORT HOPE」では2分ちょっとの中にキレの良い音を聴かせてくれ、アルバムのラストに適度な爽快感を残してくれる。

    確かなロックサウンド、言葉の選び方、馴染みの良いメロディ。
    惹かれる部分は多くあげられるが、中でも大きいのは、全体を通して終わりが見え隠れしていることだ。

    終わりというのは後ろ向きのイメージもあるが、同時に儚さを醸し出すものでもある。
    彼らの音楽はまさにそんな一瞬の儚さだけ切り取ったような音楽といえる。

    だからこそ、どんな人でも自然と聴き入ってしまう。
    そんな不思議な力を持ったデビューミニアルバムだ。

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     2014/07/27

    なんでこのバンドを知らなかったのだろう。
    MVが公開されていた「朝ごはん」を聴いた瞬間、その後悔から始まった。

    日常感と脱力感を表現しながらも、確かな演奏力とサウンドが骨組みを支えていることで、空気感としても音楽としても素晴らしいものになっている。

    こういうものは狙って出来るものではなく、ある種の才能だと思う。
    その直感は間違いではなく、このミニアルバムを手にして聴いたとき、彼らの音楽は本物だと感じた。

    まず一曲目の「下着と日々」。
    ミディアムテンポのナンバーを一曲目に持ってくるというのは、それなりの自信がなければできない。

    その自信を覗かせるように、静かに語りかける言葉と演奏技術で聴き手を魅せる。
    そこから名曲「朝ごはん」へと流れれば、もう彼らの音楽から離れることは出来ない。

    「小説」は静かな構成で、「檸檬」ではダークさを前面に出しつつ、後半ではともに攻めるような音構成になっていて、そこには格好良いという言葉しか出てこない。
    「どうでもいい」はイントロから攻めるギターの音色に引っ張られる形で、クセのあるメロディラインの波に乗せられてしまう中毒性の高い一曲。

    ここまであっという間に聴けてしまうのだが、それは5曲と少なめということよりも、やはりその音楽に聴き惚れるうちに時間が経つのを忘れてしまうことのほうが大きい。
    それくらい秀逸な音楽といえる。

    正直もっと聴いてみたい。
    でもまずはこの秀逸な音楽に浸っていたい。

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     2014/07/21

    温かみのある音楽。
    それは一曲目の「明日は続くよどこまでも」を聴いた瞬間に気づく。

    京阪電車「おけいはん」CMイメージソングとなっているこの曲は、軽快なリズムに乗せた前向きなメッセージが印象的で、聴いていると楽しい気持ちにさせてくれる。

    アンダーグラフというと「ツバサ」の印象が強く、哀愁や切なさを思い浮かべる人が少ないと思うが、決してそれだけではない。
    メジャーからインディーズに移り、歌うことの意味を真摯に見つめ直し、前作「7+one 〜音の彩り〜」では7名の人気プロデューサーとコラボするなど、自分たちの奏でる音楽を高めてきた。

    その一つの集大成、再メジャーというタイミングで、明るさや楽しさを前面に出してきただけのこと。
    だから決して奇をてらったものではなく、少しずつ進化してきたアンダーグラフの今をここに詰めこんだことが聴いているとわかる。

    「僕らが奏でるその訳は、、、。」はまさにそれを表した楽曲で、この10年の想いを少しだけ哀愁をこめた音楽に乗せることで、その想いが真摯に伝わってくる。

    「ai-shi-tai」や「ハジマリ」など、夢や始まりへの想いが綴られた詩も印象的で、最後の最後まで幸せな気分で聴かせてくれるミニアルバムになっている。

    アンダーグラフがこれからどんな未来を見せてくれるのか楽しみにさせてくれる、新たな始まりを告げる一枚だ。

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     2014/07/13

    「イマジン」という圧倒的名曲で鮮烈なデビューをしたUSAGI。
    それに続くシングルとなると生半可なものでは埋もれてしまう。

    でも彼らはそれを超えてきた。

    ダブルA面となる今作。
    「Hello」は冒険の始まりを予感させる躍動感溢れるイントロから惹きこんでいく。
    くすぶった想いを込めたメロからサビで炸裂させる展開もたまらなく、聴き終わりは最高に爽快だ。

    「USAG〜不昧なストーリー〜」は葛藤と覚悟が見える一曲。
    跳ねるようなピアノの音色も心地よく、夢見心地でありながら地に足を据えた不思議な説得力がある。

    タイトルにユニット名が入っていることからも、この曲に込めたものの大きさを感じる。
    まさに彼ら自身のテーマソングとも言える渾身の名曲。

    1stに続き2ndもこれだけのクオリティを持ってきたUSAGI。
    こんな名曲を聴かされたら、今後が楽しみで仕方がない。

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     2014/07/13

    どこから来るのかこのセンス。

    どこまでもぶっ飛んでいるのに、どこまでもポップでキャッチーに響かせてくれるから、聴いた瞬間からそのリズムに乗ってしまいたい衝動に駆られてしまう。

    しかもそれが一辺倒ではなく、「蒼天ディライト」、「LOVE ME TENDER」のようなハイテンポ、ハイテンションの軽快ナンバーから、歌詞とメロディを優しくも熱く響かせる「ドリームビート」、パンクで聴かせる「FUCK OFF」があったかと思えば、キラキラしたアイドル曲のような「片瀬江ノ島」のような曲まであり、とにかく聴き進めることが楽しくて仕方がない。

    そして最後の「雪国」では、懐かしさを感じさせつつも、間奏の畳み掛ける演奏や「あああああ」と歌う詩とコーラスの新鮮さが不思議な余韻を残してくれる。

    アルバムは最後まであっという間に聴けてしまうのだが、この曲があることでアルバムを聴き終えた感じと、また聴きたいと思わせる構成になっているのも面白い。

    また、これだけ幅広い楽曲を聴かせながらも、どれを取っても間違いなくWiennersであるという自信も感じさせてくれる。
    だから1曲ごとに違うタイプの曲が来ても、それは単純に新たな魅力となる点もこのアルバムの素晴らしいところだ。

    キャッチーでポップ、それでいて畳み掛けるような音楽。
    それをここまで追求したアルバムは、一聴の価値ありです。

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     2014/07/13

    「RIVER」を聴いたとき、衝撃を受けた。

    ダークな世界観でありながら馴染みやすいメロディ。
    サビで出てくる「世界をねじって」という印象的な歌詞。
    2番のサビの後で突然早口で畳み掛けるように語られる言葉。

    その一つ一つが圧倒的な魅力なのだが、それらが一つになったときの破壊力が半端ない。
    こういう曲に出会えたことがまず嬉しかった。

    そしてその「RIVER」を含んだミニアルバム「アルミニウム」もまたすごい。

    とにかく次々と言葉が畳み掛けてくる。
    それを「さっきおきたばかり」では軽快なバイオリンの音とダンサブルなリズムで、「Orange」ではちょっと懐かしいポップなメロディで、「境目」では一言一言搾り出すように、「セミ」では高速のラップで攻めたりと、一曲ごとにアプローチを変えている。

    それでいながら馴染みやすいメロディが芯にあるので、驚くほど聴きやすくいつの間にか虜になってしまう作品に仕上がっている。

    歌詞のセンス、朗読やラップを絡める歌唱など、彼らの魅力はいくつもあるが、そこにポップ感を持たせることで、唯一無二の存在感の中に聴き馴染みやすさまで織り込んだ渾身の一作。

    これは間違いなく良い。

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