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シューベルト(1797-1828)

SACD 弦楽四重奏曲第14番『死と乙女』、第9番 キアロスクーロ四重奏団

弦楽四重奏曲第14番『死と乙女』、第9番 キアロスクーロ四重奏団

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2018年11月23日

    ご存じアリーナ・イブラギモヴァ(ロシア)以下、エミリー・ヘルンルンド(スウェーデン)、クレア・ティリオン(フランス)という女性三人の中に「縁の下の力持ち」的なクワルテットでは最も難しい第2ヴァイオリンを受け持つただ一人の男性、パブロ・エルナン・ベネディ(スペイン)が加わって全体を引き締めている四重奏団。レコーディング・レパートリーの選択については慎重なキアロスクーロSQだったが、ついにこのジャンル史上最高の名曲の一つに挑戦してきた。ピリオド奏法を売りにする団体だから、これ以上新しいものはやらないだろうが、結果は何ともお見事。『死と乙女』で競演となった3クワルテットの中でもさすがキャリアの長さとオリジナリティで頭一つ抜け出ている。第1楽章冒頭は予想通り強烈だが、直ちにppになる部分のデリカシーがむしろ聴きもの。第2、第3主題の美しい歌と叩きつけるような激しいアタックのコントラストも鮮やかだ。第2楽章はやや速めのテンポながらすこぶる繊細。第3変奏のかつてない荒れ狂い方と長調に転ずる第4変奏に射してくる光のコントラストがまたしても鮮烈だ。疾風怒濤の終楽章ではノン・ヴィブラート奏法がきしむような響きをたてるが、これも何ともなまめかしい。 シューベルトの弦楽四重奏曲は最後の2曲が飛び抜けた名曲なので、『死と乙女』のカップリング曲は難題。シューベルトだけでまとめようとすると、たとえイ短調『ロザムンデ』でも物足りないからだ。その『ロザムンデ』をデビュー録音で入れていたキアロスクーロSQは18歳の時の作品ながら、なかなか劇的なト短調D173を選んでいる。こちらは圧倒的に第1ヴァイオリン主導の曲想なので、イブラギモヴァの美しい節回しを堪能できる。

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    風信子  |  茨城県  |  不明  |  2018年11月07日

    キアロスクーロQua.の切れ味がこれほど音楽表現に生きた演奏もこれまでなかったのではないか 何しろ第13番”ロザムンデ”を聞き逃していることを悔やんでいるわたしだが 口惜しさも多少漱げたというものだ この第14番”死と乙女”のデュナーミクはppとffの対比だけで書かれている 明と暗 柔と剛 氷と炎が目まぐるしく入れ替わる音楽は強烈な悲痛さをその微笑みの中にも宿しているが 基底に流れるのはppの黄泉の川だ 澄んだ流れは躍動しても熱を帯びることはない イヴラギモヴァのVnは今にも消え入りそうな声でささやき歌う 流れの中で高揚してもすぐに途切れる ただ時の流れだけが歩みを止めない 哀しみに立ち止まることを許されない不条理が自由な生をきりきりと締め上げる シューベルトの魂はメビウスの帯の上を走っていたのかも知れない わたしたちは時々シューベルトが閉じ込められているこの場に戻ってきて対話しなければならない 忘れてはいけないものがここにある あなたも如何      

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    ruri  |  東京都  |  不明  |  2021年07月23日

    予想してた以上に素晴らしい演奏、死と乙女は厳しい音楽なので最後まで聞くのがいつも辛いのだが、キアロスクーロ四重奏団はピッチが低い?せもあってか攻める解釈にもかかわらず最後まで面白く聞けた。

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