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ビゼー(1838-1875)

CD 『カルメン』組曲、『アルルの女』組曲 カラヤン&ベルリン・フィル

『カルメン』組曲、『アルルの女』組曲 カラヤン&ベルリン・フィル

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  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  Hyogo  |  不明  |  2013年01月22日

    有名曲になりますと各演奏家は移籍の都度でも録り直しするケースがあり移籍しなくても同じポジションでも再録する時が多くカラヤンも大変その回数たるや馬鹿になりません。しかし果たして・・勿論カラヤン自身録り直しの都度自分の経年の成果も織り込んでしかも更なるプロフェショナルの気概を持って事にあたっているでしょうが・・・聴く方にとって必ずしも右上がりの評価、好みになっているとは限らない時があるようです。ビゼーの管弦楽曲・・・殊にこの「アルルの女」、「カルメン組曲」はメロディ・メーカーのビゼー作品だけにカラヤンの聴かせ処が発揮し易いのでしょうか前者は四回、後者は三回の正式録音が残されています。先ず「アルルの女」は1958年PHO(タイム第1組曲6’56+3’14+3’00+3’59、第2組曲6’23+5’21+4’09+3’31)、1970年BPO(同第1組曲7’07+2’52+3’31+4’04、第2組曲5’48+5’38+4’03+3’31)、1977年BPO(同第2組曲のみ5’41+4’47+4’13+3’25)そして本盤演奏1983〜1984年BPO(同第1組曲6’56+2’57+2’37+4’36、第2組曲6’11+5’18+4’14+3’25)とタイム的にもニュアンス範囲で異同はありますが私は1970年収録の演奏がどちらかと言えば好きです。特にこの曲は管楽器・・・サクソフォーンやフルートで先のメロディが歌い回されるだけに1970年盤でのD.デファイエ、J.ゴールドウェーイの洗練味は堪りませんでした。しかし本盤もサクソフォーンは76歳になったカラヤンが従来よりお気に入りのD.デファイエ(本演奏収録時62歳)が続投しフルートは多分K.ハインツ=ツェラーに替わっております。演奏全体はBPOの弦の強靭さに支えられやや重心が低く南欧ローカル色の「抜け」こそは無いものの、きびきびした面、細やかな抒情面とかの一音ともおろそかにしないカラヤンの仕上げの良さは窺われます。ただ反面何故か彼にとってこの有名曲収録もone of them的な感覚に触れる感じもしました。「カルメン組曲」の方は録音歴からメモしますと1958年PHO(タイム2’20+1’35+2’57+2’21)、1970年BPO(同2’18+1’39+2’43+2’13)そして本盤演奏1982年(同2’18+1’41+2’48+2’10)と各短い間奏曲だけにそんなに違いはタイム的にはありません。本盤演奏もやや扱いが大雑把な処もありますが底に血の荒あらしさも窺い知れ一つの演奏タイプ・・・何しろカラヤンは歌劇「カラヤン」を何回も録っておりそこには経験の多様さも心なしか活きているような・・・と思いました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  Hyogo  |  不明  |  2013年01月21日

    有名曲になりますと各演奏家は移籍の都度でも録り直しするケースがあり移籍しなくても同じポジションでも再録する時が多くカラヤンも大変その回数たるや馬鹿になりません。しかし果たして・・勿論カラヤン自身録り直しの都度自分の経年の成果も織り込んでしかも更なるプロフェショナルの気概を持って事にあたっているでしょうが・・・聴く方にとって必ずしも右上がりの評価、好みになっているとは限らない時があるようです。ビゼーの管弦楽曲・・・殊にこの「アルルの女」、「カルメン組曲」はメロディ・メーカーのビゼー作品だけにカラヤンの聴かせ処が発揮し易いのでしょうか前者は四回、後者は三回の正式録音が残されています。先ず「アルルの女」は1958年PHO(タイム第1組曲6’56+3’14+3’00+3’59、第2組曲6’23+5’21+4’09+3’31)、1970年BPO(同第1組曲7’07+2’52+3’31+4’04、第2組曲5’48+5’38+4’03+3’31)、1977年BPO(同第2組曲のみ5’41+4’47+4’13+3’25)そして本盤演奏1983〜1984年BPO(同第1組曲6’56+2’57+2’37+4’36、第2組曲6’11+5’18+4’14+3’25)とタイム的にもニュアンス範囲で異同はありますが私は1970年収録の演奏がどちらかと言えば好きです。特にこの曲は管楽器・・・サクソフォーンやフルートで先のメロディが歌い回されるだけに1970年盤でのD.デファイエ、J.ゴールドウェーイの洗練味は堪りませんでした。しかし本盤もサクソフォーンは76歳になったカラヤンが従来よりお気に入りのD.デファイエ(本演奏収録時62歳)が続投しフルートは多分K.ハインツ=ツェラーに替わっております。演奏全体はBPOの弦の強靭さに支えられやや重心が低く南欧ローカル色の「抜け」こそは無いものの、きびきびした面、細やかな抒情面とかの一音ともおろそかにしないカラヤンの仕上げの良さは窺われます。ただ反面何故か彼にとってこの有名曲収録もone of them的な感覚に触れる感じもしました。「カルメン組曲」の方は録音歴からメモしますと1958年PHO(タイム2’20+1’35+2’57+2’21)、1970年BPO(同2’18+1’39+2’43+2’13)そして本盤演奏1982年(同2’18+1’41+2’48+2’10)と各短い間奏曲だけにそんなに違いはタイム的にはありません。本盤演奏もやや扱いが大雑把な処もありますが底に血の荒あらしさも窺い知れ一つの演奏タイプ・・・何しろカラヤンは歌劇「カラヤン」を何回も録っておりそこには経験の多様さも心なしか活きているような・・・と思いました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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