マタイ受難曲 ジョン・エリオット・ガーディナー&イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、モンテヴェルディ合唱団(2016)(2CD)
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a pilgrim | 東京都 | 不明 | 2018年05月13日
感動した。一気に聴き終えて再度聴きたくなったほどの素晴らしい演奏だ。ガーディナーは2000年のカンタータ巡礼でテキストを充分に読み込む事が如何に大切かを知ったようだが、このマタイは、正に、歌詞が音楽を奏で、音楽が歌詞を語る演奏だ。この演奏が最大公約的であるとか平均的であるとかという意見もあるようですが、これだけ、歌詞に踏み込んだ演奏は稀であると断言したい。歌詞を熟読して再度聞いて頂きたいものだ。最後になったが旧友の市瀬礼子がガンバで参加しているのも嬉しい。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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singet225 | 岐阜県 | 不明 | 2017年02月21日
ガーディナーによるバッハのマタイ受難曲。正直マタイ受難曲程の作品になればリヒターやメンゲルベルク、アーノンクール等名盤に事欠かないし、実際作品があまりに素晴らしいので演奏についてどれがベストなのかを論じるのは愚かな事ですらあるが、この演奏は数ある名盤の中でも非常に印象に残るものとなった。ライブ録音が故に音楽の流れが良く、集中度が極めて高い演奏である。相変わらずテキストに対してのアプローチが本当に素晴らしい。2011年のモテットの録音位からモンテヴェルディ合唱団は若返り、透明度の高い表現と劇的な表現に加え音符がまるで生き物の様に動き踊り出す様な弾力のあるサウンドが備わった。人によっては荒々し過ぎると感じる場面もあるだろうが、旧盤の美しいけど食い込みが足らない感じは全くない。イングリッシュ・バロック・ソロイスツもキビキビとした潤いのアンサンブルが素晴らしい。ソリストは旧盤の方がスター歌手が多かったから安心して聴いていられたが、今回はエヴァンゲリストとイエス意外はソリストも全員コーラスを歌っていて、ある意味聴いていてスリリングだが、そこがまた良いと感じられた。エヴァンゲリストのギルクリストは個性的な歌声だが、知的でありながら人間味のある歌唱がとても新鮮に聴こえ楽しめる。マタイ受難曲、新たな名盤の誕生であり、ガーディナーの益々の充実ぶりが伺える。次は一体何が飛び出すだろうか...。11人の方が、このレビューに「共感」しています。
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