『魔笛』全曲 オットー・クレンペラー&フィルハーモニア管弦楽団、グンドゥラ・ヤノヴィッツ、ルチア・ポップ、他(1964 ステレオ)(2CD)
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o.k. | 東京都 | 不明 | 2017年06月28日
LPもCDも持っているが、シングルレイヤーを買って良かった。音が柔らかいし、一つ一つの楽器がよく聴こえる。逆説的だが、数多くのスキャンダルにまみれたクレンペラーだから、無垢な音楽になるのだろうか。クレンペラーが指揮するマーラーの交響曲やスコットランド、ローエングリンに通じるものがある。確か、クレンペラーの80歳を記念して、当時のEMIが総力を結集して録音したものと思われる。そして、レッグが関わる最後となるもので、録音が始まるとレッグは一切口出しをさせてもらえず、締め出されたらしい。真のオペラファンはセリフなしを好まないのだろうが、真のクラシック音楽好きはセリフを好まない、と言えば反感を買うだろうか。歌詞はメロディのしもべであるならば、音楽のないセリフは要らない。解説の堀内氏は一流のオペラ評論家らしいが、本演奏のLP発売時、同じ曲のベーム盤の方を買って良かった、と自慢げに書いている。この人は一流のオペラ好きで、一流のクラシック音楽評論家ではない、と言いたい。堀内氏は当時の主流はカラヤンで、対抗がベームと書いている。笑止千万。6人の方が、このレビューに「共感」しています。
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K111 | 千葉県 | 不明 | 2010年03月14日
堂々たる魔笛。ただし重すぎるわけではない。テンポもゆっくりと言われるクレンペラーだが、ここでは全体を通して溌溂としている。勿論、ザラストロの詠唱は重厚の極みで比類なし。セリフを排したために純粋にモーツァルトの音楽に浸れる。ドイツ語を解さない小生にはベスト。魔笛の真価を思い知らされた名演。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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TOCHIPAPA | 広島県 | 不明 | 2010年02月24日
クルベローバは別格としても、優美さにおいて夜の女王のアリアでこのポップに優るものはちょっと見当たらないのではないでしょうか?録音もとても良くライブの熱気とは異なる、丁寧に造り込まれたスタジオ録音の良さをじっくりと味わえます。 セリフは、あっても良かったと思いますが、いずれにしろ、何十年先も聴かれる価値のある名盤だと思います。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Licca | 千葉県 | 不明 | 2009年11月10日
台詞がないことが返って作品としての輝きを増しているように思います。DVDではないので音楽を楽しむには最高です。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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顕 | 岐阜県 | 不明 | 2012年06月04日
テンポの遅さはフルトヴェンウラーを思い起こさせる。両者を聞けばわかるが、クレンペラーは求心形、フルトヴェングラーは求心形であると同時にきわめて開放型だ。だから、聞いた後はフルトヴェングラーの方が充実感がある。クレンペラーも素晴らしいと思うがもう一度聞くならばフルトヴェングラーだ。クレンペラーも情熱は感じられるのだが、内燃形でドッカンという感じではない。それにしてもルチア、ポップの夜の女王のアリアは素晴らしい。台詞のカットは忙しい現代では当然なこととなってほしい。今更老眼鏡をかけて対訳をみながら音楽は聴かない。それに話の筋だってくだらない。前半、中盤はいいが、後半とつながりがきわめて不自然。タミーノはの試練は突然始まって、突然終わり、悟りを得る。なんだこりゃ。変な話。でも音楽は違う。台詞をカットされると、三大交響曲や後期のピアノ協奏曲を連続で聞く感じ。声もその他の楽器のように聞いている。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ともりん | 京都市 | 不明 | 2007年08月16日
幸か不幸か、この録音を聞いてしまうと他盤はすべてテンポの早さが不満になってしまう。特に「夜の女王のアリア」はこれでなければ食い足りない。ポップとヤノヴィッツは普通なら逆のキャストであるべきのような気がするが、コケティッシュな夜の女王に、なんとも落ち着き払ったパミーナというアンバランスが逆にファンタジーを増幅させる不思議。しかも侍女三人のキャストは完全に天地がひっくり返ってる。クレンペラーのモツオペはおそらく彼の真骨頂。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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エステ荘の噴水 | 岩手県 | 不明 | 2012年04月29日
台詞がカットされていることに対し肯定的な意見もみられますが、ストーリーが繋がっていかないため“歌劇”を楽しもうという向きにはやはり違和感があります。この録音は“声楽付管弦楽組曲” として楽しむ方がよいかもしれません。そう思うと極めて重厚で多面的な曲群を、堂々たるスケールと結構茶目っけのある表情とを混ぜ合わせて演奏していると感じられます。クレンペラー・ファンの方々は“高い精神性”を謳いますが、私の主観では、個性的というか、他の演奏家からは聴くことができない癖の強さがあって大いに楽しめる演奏です。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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エマニュエル・レヴィン | 埼玉県 | 不明 | 2011年10月21日
1幕後半、タミーノがパミーナへ「ヘーレ ミッヒ 」と必死に呼びかける・・・・でも、応答がない。そして、「umsonst umsonst 」とつぶやく時、タミーノをおおいつくしている、いい知れぬ寂寥感。聴いていてこんなに、孤独の辛さを味あわさせてくれる演奏は他にはない。「僕のパミーナは、いったいどこにいるんだ!」 魔笛は、憧れと絶望の音楽だとクレンペラーは教えてくれている。だから、最後「pa pa pa」で味わえるのは神的な幸福感。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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平成生まれのワグネリアン | 大阪府 | 不明 | 2010年04月07日
魔笛はこれともう2種しか持っていませんが本当に素晴らしい演奏だと思います。台詞抜きなので純粋にモーツァルトの音楽を楽しみたい人向け。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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どんねこ | 北海道 | 不明 | 2007年09月30日
台詞を全部カットするのが良い、と言ったクレンペラー氏。この録音を聞くと納得できます。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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KMC | 駒沢 | 不明 | 2007年03月17日
LP時代にショルティのものを聴いていたものですが、このCDで、改めて魔笛の凄さがよくわかりました。セリフ抜き収録にこだわり、一曲一曲が、モーツァルトの最上の音楽であることを、クレンペラーが伝えてくれています。オケの音も、イギリスの録音専用オケとは思えないくらい、コクを出した表現をしています。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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真如堂 | 京都市 | 不明 | 2006年09月03日
目の眩むようなキャストで呆然となるが、全体を通して聞くとさすがに…端役まで恰幅のよいものばかり揃えすぎるとこの劇はダメだ。この劇を成功させるにはなにか筋の矛盾と破綻ゆえにそれがひっくり返るような神秘性がなくてはならない。ところでこの音盤は台詞を抜いて歌唱ばかりを集めているからこういう豪華キャストでもよいかも。その中でも特に一聴の価値があるのは、この世の声ならぬヤノヴィッツと、天真爛漫な夜の女王ポップだ。クレンペラーのオケドライブも曲想にマッチして名演に仕立てている。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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カラスの息子 | 島根県 | 不明 | 2017年12月21日
クレンペラーのモーツァルト・オペラの中では、一番抵抗のない名演。やはりイタリア・ブッファよりドイツ・ジングシュピールの方が体質にあっているのだろう。魔笛は有名な割には十全な全曲盤が少なく、私は魔笛を聞きたくなると、クレンペラー盤かショルティ盤を聞いてきた。台詞が省略されているのも不満と言えば不満だが、カラヤン、ベームの旧盤もそうであったことを思えば1960年代にはまだ、こうした音楽以外のものは、レコードには不要と思われていたのだろう。ただ一流の歌手たちは、台詞を語っても一流ということが、他のレコードや実演などからわかっているので、省略されているのはやはり残念というしかない。コロラトゥーラから始めたポップの夜の女王はすばらしく、後宮のブロントヒェンとならぶこの分野の貴重な記録といえよう。この後、よりリリックなパミーナやスザンナ、さらには伯爵夫人やアラベラなどよりドラマチックな世界にひろがっていったのだ。他の歌手も綺羅星のごときすばらしさで、歌手のバランスのよさに関しては他のどんな全曲盤より優れているといえよう。録音後50年あまり過ぎても、少しもその生命と魅力を失わない貴重な録音と言える。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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プリン | 奈良県 | 不明 | 2017年06月19日
素晴らしい名演。ややゆったり目のテンポで、微妙な呼吸のとりかた、細部の表現、バランス、見事としか言いようがない。歌手について夜の女王を歌うポップは聞いた中で随一の出来。タミーノ、パパゲーノ、パミーナを歌う、ゲッタ、ワルターベリー、ヤノヴィッツもいい。ザラストロはまあまあ。 気になる弱い箇所なし。台詞の省略も賛成。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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カラス命 | 兵庫県 | 不明 | 2009年10月15日
この名盤の欠点はセリフがないこと。しかし、指揮者を含めて、演奏者のすべてにおいてこの盤をしのぐものはない。名リリック・ソプラノ、ルチア・ポップがこの演奏でデビューした時は、コロラトゥーラの「夜の女王」役なのです。モーツァルトがこんなに美しいと私に教えてくれた演奏が、このクレンペラー盤。「魔笛」が好きな人、モーツァルトが好きな人‥もう持ってますよね。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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