歌曲集 イアン・ボストリッジ、ジュリアス・ドレイク(2013年ライヴ)
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風信子 | 茨城県 | 不明 | 2018年12月24日
ボストリッジのシューベルトを愛する以上に興味深いのはライヴ録音であることだ 音楽は三位一体 作曲者と演奏者そして聴衆が出会って実体となる オーケストラ演奏でも同様だが 聴衆の存在を別の時空に置いて演奏録音したものがライヴを上回る感動をもたらすことはない 況してや歌唱という肉体そのものが発音体となる音楽において 聴き手の眼差しと肉体の壁が音楽に与える影響を無視することはできない 知的で繊細な声質と感性を持つリリック・テノールのボストリッジにはなおのこと好ましい応援となったと思う 心成しか声に一段の芯が入ったように感じるがどうだろう 実は”歌”は苦手だ すぐ飽きてしまうが シューベルトは飽きない 歌い手がボストリッジなら一層心配ない いつまでも聴いていられる このウィグモア・ホールのシューベルトは足掛け二年の間に4回行われたが その録音がこの一枚以外すでに手に入りづらくなっているのは困ったものだ 冬の夜長にリートはいい あなたも如何0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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