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マーラー(1860-1911)

CD マ−ラ−:交響曲第2番《復活》 バーンスタイン/ニューヨーク・フィル

マ−ラ−:交響曲第2番《復活》 バーンスタイン/ニューヨーク・フィル

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検索結果:27件中1件から15件まで表示

  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年03月19日

    マーラーの交響曲第2番の優れた名演が、最近相次いで登場している。昨年以降の演奏に限ってみても、パーヴォ・ヤルヴィ&フランクフルト放送交響楽団、インバル&東京都交響楽団、そしてラトル&ベルリン・フィルが掲げられ、その演奏様式も多種多様だ。また、少し前の時代にその範囲を広げてみても、小澤&サイトウキネンオーケストラ(2000年)、テンシュテット&ロンドン・フィル(1989年ライブ)、シノーポリ&フィルハーモニア管弦楽団(1985年)など、それぞれタイプの異なった名演があり、名演には事欠かない状況だ。このような中で、本盤におさめられたバーンスタインによる演奏は、これら古今東西の様々な名演を凌駕する至高の超名演と高く評価したい。録音から既に20年以上が経過しているが、現時点においても、これを超える名演があらわれていないというのは、いかに本演奏が優れた決定的とも言える超名演であるかがわかろうと言うものである。本演奏におけるバーンスタインの解釈は実に雄弁かつ濃厚なものだ。粘ったような進行、テンポの緩急や強弱の思い切った変化、猛烈なアッチェレランドなどを大胆に駆使し、これ以上は求め得ないようなドラマティックな表現を行っている。また、切れば血が出るとはこのような演奏のことを言うのであり、どこをとっても力強い生命力と心を込めぬいた豊かな情感が漲っているのが素晴らしい。これだけ大仰とも言えるような劇的で熱のこもった表現をすると、楽曲全体の造型を弛緩させてしまう危険性があるとも言える。実際に、バーンスタインは、チャイコフスキーの第6、ドヴォルザークの第9、シベリウスの第2、モーツァルトのレクイエムなどにおいて、このような大仰なアプローチを施すことにより、悉く凡演の山を築いている。ところが、本演奏においては、いささかもそのような危険性に陥ることがなく、演奏全体の堅固な造型を維持しているというのは驚異的な至芸と言えるところであり、これは、バーンスタインが、同曲、引いてはマーラーの交響曲の本質をしっかりと鷲掴みにしているからにほかならない。バーンスタインのドラマティックで熱のこもった指揮にも、一糸乱れぬアンサンブルでしっかりと付いていっていったニューヨーク・フィルの卓越した技量も見事である。ヘンドリックスやルートヴィヒも、ベストフォームとも言うべき素晴らしい歌唱を披露している。ウェストミンスター合唱団も最高のパフォーマンスを示しており、楽曲終結部は圧巻のド迫力。オーケストラともども圧倒的かつ壮麗なクライマックスを築く中で、この気宇壮大な超名演を締めくくっている。

    10人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    Straussist  |  香川県  |  不明  |  2010年12月30日

    バーンスタインのマーラーは、誰も踏み入ることのできない前人未到の領域に達しているが、『復活』交響曲はバーンスタインに最も似合っている曲ではないだろうか?気宇壮大であり、劇的であり、何度聴いても心が高揚させられる。聴いているだけでバーンスタインがタクトを振り回し、指揮台で何度もジャンプしているのが想像できてしまう。演奏時間は93分も掛かっているが、全く遅いと感じない。バーンスタインの晩年の指揮は遅いものが多い。しかし、私はその遅さに違和感を感じたことがない。それどころかマーラーが表現したかった音楽と感情を、バーンスタインは力の限りに鳴らし、響かせ、そして語りかけている。バーンスタインのマーラーは遅いのではない。深いのである。だから聴き手の心が揺さぶられるのである。マーラーを聴きたいのであれば、まずはこのバーンスタインが指揮した『復活』を聴くべきである。音楽を聴いて心の底から喜びと感動を与えてくれる演奏はそうはない。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年06月10日

    マーラーの交響曲第2番の優れた名演が、最近相次いで登場している。昨年以降の演奏に限ってみても、パーヴォ・ヤルヴィ&フランクフルト放送交響楽団、インバル&東京都交響楽団、そしてラトル&ベルリン・フィルが掲げられ、その演奏様式も多種多様だ。また、少し前の時代にその範囲を広げてみても、小澤&サイトウキネンオーケストラ(2000年)、テンシュテット&ロンドン・フィル(1989年ライブ)、シノーポリ&フィルハーモニア管弦楽団(1985年)など、それぞれタイプの異なった名演があり、名演には事欠かない状況だ。このような中で、本盤におさめられたバーンスタインによる演奏は、これら古今東西の様々な名演を凌駕する至高の超名演と高く評価したい。録音から既に20年以上が経過しているが、現時点においても、これを超える名演があらわれていないというのは、いかに本演奏が優れた決定的とも言える超名演であるかがわかろうと言うものである。本演奏におけるバーンスタインの解釈は実に雄弁かつ濃厚なものだ。粘ったような進行、テンポの緩急や強弱の思い切った変化、猛烈なアッチェレランドなどを大胆に駆使し、これ以上は求め得ないようなドラマティックな表現を行っている。また、切れば血が出るとはこのような演奏のことを言うのであり、どこをとっても力強い生命力と心を込めぬいた豊かな情感が漲っているのが素晴らしい。これだけ大仰とも言えるような劇的で熱のこもった表現をすると、楽曲全体の造型を弛緩させてしまう危険性があるとも言える。実際に、バーンスタインは、チャイコフスキーの第6、ドヴォルザークの第9、シベリウスの第2、モーツァルトのレクイエムなどにおいて、このような大仰なアプローチを施すことにより、悉く凡演の山を築いている。ところが、本演奏においては、いささかもそのような危険性に陥ることがなく、演奏全体の堅固な造型を維持しているというのは驚異的な至芸と言えるところであり、これは、バーンスタインが、同曲、引いてはマーラーの交響曲の本質をしっかりと鷲掴みにしているからにほかならない。バーンスタインのドラマティックで熱のこもった指揮にも、一糸乱れぬアンサンブルでしっかりと付いていっていったニューヨーク・フィルの卓越した技量も見事である。ヘンドリックスやルートヴィヒも、ベストフォームとも言うべき素晴らしい歌唱を披露している。ウェストミンスター合唱団も最高のパフォーマンスを示しており、楽曲終結部は圧巻のド迫力。オーケストラともども圧倒的かつ壮麗なクライマックスを築く中で、この気宇壮大な超名演を締めくくっている。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    gakusei  |  北海道  |  不明  |  2021年07月06日

    バーンスタイン最高の名盤だと思う。特にクライマックスでの尋常ではない感情の込め方を聞けば驚き、感動してしまう。近年は響きの美しさや構造面を強調した演奏が多いので、この主観的とも言える演奏はとても貴重であると思う。

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  • ★★★★★ 

    LFA  |  千葉県  |  不明  |  2021年03月08日

    超名演。録音も含めマーラーの復活の最高の名盤であろう。SACD化を切に要望する。この演奏を聴くと他のどんなに優れた演奏も小さく見えてしまう。音の情報量の多さ、録音の良さが際立っている。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    sunny  |  兵庫県  |  不明  |  2010年10月18日

    言わずと知れた、凄まじい演奏。やや遅め、バーンスタイン晩年、演奏者の感情移入、没入は、例によって激しい。他の追随をなかなか許さない感動と迫力、身に迫るものがある、超力演。緊張感、高揚感。血しぶきが飛ぶような切れ味の冒頭、バラード、マーラーお得意の奇妙なスケルツオ、祈り、生と絶望と、そこから生まれる希望、死への救罪、感動的な合唱と、気合の入ったクライマックス、オーケストラ。何故、バーンスタインには、ここまで到達し、表現し、伝えることが出来るのか。ナンバーワンの名演。

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  • ★★★★★ 

    HMVの犬が好き  |  岐阜県  |  不明  |  2010年09月19日

    まあまあ、「情けない」とか他人の感想に文句を言うのは出来る限りやめましょうや。人それぞれの感性があるのですから。 ところで、私もこれは名演だと思いますよ。ただバーンスタインによってかなり曲がデフォルメされているので、曲そのものを聴きたい人にはファーストチョイスにならないかもしれません。

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  • ★★★★★ 

    ひろの  |  東京都  |  不明  |  2010年07月14日

    間延びだって? 冗長だって? 冗談じゃない!! この緊張感が伝わらないとは情けない! 私はこれを超える演奏を想像できない!!

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  • ★★★★★ 

    prescription  |  JAPAN  |  不明  |  2004年11月10日

    これ以上の「復活」を知らない。感動の大きさがケタ違いだった。音楽とは、送り手と聴き手がどれだけ共感し合えるか、ということを教えてくれた一枚。

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  • ★★★★★ 

    うーつん  |  東京都  |  不明  |  2013年06月03日

     これこそ「復活」・・・。この演奏を聴いてしまうと他の演奏はただの「交響曲第2番」になってしまう。他の演奏が悪いわけではない。このバーンスタイン&NYPがけた外れなだけなんだ。第1楽章の踏みしめるような葬礼から始まり復活に向けた讃歌が高らかに謳われる最終楽章まで一編のドラマを観るような迫力がこの盤の魅力だろう。    ユダヤ民族の血がなせる技かはよく分からないが、とにかく作曲者に深い理解をしていないとできない演奏のように思う。頭で理解するのではなく心から同一化していないとここまで出来ないのでは?それだけバーンスタインが曲に「成りきっている」からこそ音楽が「鳴りきっている」のではないだろうか。   たしかにこういう体育会系な濃ゆい音楽が苦手な方もいるだろうがそれでもこの盤の価値は変わらないと思う。最終楽章のクロプシュトックによる「復活」が歌われるとき、聴きながらいつも鳥肌が立つ・・・。

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  • ★★★★★ 

    sunny  |  兵庫県  |  不明  |  2012年09月10日

    小澤さんもよくやってます、ハイティンクも、しっかり演奏してます、アバドもそれなりにやってくれてます、テンシュテットさんは、やッぱり凄い演奏してます、インバルさんも、パーヴォ君も、自らの世界を描き、健闘してます。でも、この’87年録音のバーンスタインには、叶わない。やっぱり、この盤に、帰って来てしまう。これ程、濃厚に、解説的没入、曲と一体になった演奏は、他に無い。ふっかつ演奏の最高峰を、もう、成し遂げてしまったバーンスタインの凄まじい演奏、と、言うより体験に近い。これからの指揮者は、これを意識しないといけないのだから、しんどいよねえ。独自性を、自らの生き様、掴み取ったものを、しっかりと、一瞬一瞬に刻みこみ、オケ、合唱の面々に伝え込み、発する以外、道はない。バーンスタインの様に。それは、奇跡の様に、もう、難しい。

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  • ★★★★★ 

    abbadondon  |  栃木県  |  不明  |  2010年10月16日

    改めて聴き直し大変な名演であることを痛感する。 思い入れが決してしつこくなく必然的に鳴っている。 しかし、パソコンでの編集が苦でなければ、 5千円弱で買える全集のほうがものすごく得。 いまどきの指揮者には無いマーラーの精神世界がそこにある。

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  • ★★★★★ 

    リージェント  |  松涛  |  不明  |  2008年04月19日

    まさに「一期一会」の名演奏。後世に亘って誰もこれを超えることはできない。”

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  • ★★★★★ 

    三輪車  |  世田谷  |  不明  |  2008年04月15日

    涙が止まりません。

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  • ★★★★★ 

    三角  |  千葉  |  不明  |  2008年04月14日

    多言は弄しない。万難を排して聴くべき演奏です。

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