SWest  |  東京  |  不明  |  2007年12月26日

この全集を聴いたのは確か中1かそこらだった。最初「マーラーの交響曲とはこのように退屈なものであるのか…。何だこのＣＤは？」と。それからずいぶんたった。あれからマーラーを何十種類以上聞いたが、結局このＣＤに戻ってきてしまった。 インバルは進化し続ける指揮者であると思う。それは今年のフィルハーモニアの日本公演や、都響の公演を聞いて十二分に理解できるはずだ。だから私は、贅沢を言うと、もう一度撮りなおして欲しいと思うのだ。

 

Tiss  |  東京  |  不明  |  2007年10月06日

マーラーといえばバーンステイン盤が定番ですが、この全集も良いですよ。強烈濃厚なレニーに対して、非常に気持ちよく透き通っています。リザーブ選手として購入してもよいのでは。ＤＥＮＯＮでの廉価版で揃えるよりも、まだお買い得です。

 

ファンカポリタン  |  TOKYO  |  不明  |  2006年06月22日

耳に聞こえる自然な音のステレオ感と、文章では書き難いが、オーケストラの録音の主流の聞き手自身が指揮者になった感覚が味わえる大きな音圧の録音とは違い、広いホール席の中ほどで聴いているような感覚が味わえる録音のシリーズである。「大地の歌」では、この全集の録音の醍醐味が味わえる。小さな音でありながら素晴らしいステレオ感で身体が震える。しかし、再生装置を選ぶような録音は視聴批評では損であり、少しの嫌味を感じるとも云えなくも無い。

 

蓮華人  |  船橋市  |  不明  |  2006年04月05日

緻密に書かれたスコア。しかし誰もそれだけでは満足しない。よりマーラーを巨匠的なアゴギークやディナミークで「情念」を埋め込んでいく。まあマーラー自身の指揮も、そうだったのだろう。しかし、もっと音楽だけを見つめてみれば、より豊かな音響世界が享受できるのではないだろうか。インバルの哲学とは違うかもしれないが、私はそうした感覚で、この演奏を聴いている。押しつけがましく脂っこいドイツ人的嗜好がなく、それはそれなりに好感が持てる演奏だ。録音は大音量にしても決して聞き辛くならない。上質な職人芸を感じる。

 

たけちゃん  |  福島県  |  不明  |  2006年01月23日

この全集は演奏そのものよりも録音の方法状態によって好みを分かつのではないでしょうか（オーディオ装置との相性の好悪もよく出そうですし）。私は普段このディスクを聞いていて特別違和感は無く、ダイナミックレンジの広い優秀録音であると感じています。評価はバーンスタインとベルティーニの全集を聴いた後でも「最高！」です。ハイスタンダード、ハイコストパフォーマンスのマーラー全集だと思います。

 

花岡ジッタ  |  東京  |  不明  |  2005年11月27日

私が購入したのはDENONのゴールドＣＤ。税抜き￥56000である。それが今や・・。例えるならば「４番打者」ではなく「くせもの」的存在か。このシニカルな感じ、ちょっと他では味わえない。録音は今もって「最高級」ではなく「最高」。やや低域不足とはいえ、この大編成の作品をこれ程高い純度で収録した録音は他に例を見ない。ＲＲやテラークでさえ、この領域には達していないのだ。この録音に異を唱える者がいるから、いや、世の中面白い。

 

ゆこりん師匠  |  東京世田谷  |  不明  |  2005年05月26日

録音に関して。オンマイク的要素が少ないので、デフォルメされた通常の録音とはイメージが違うのだと思います。帯域のバランスは至極真っ当なので、それなりの装置なら空間情報とも、自然で豊かな音だと思います。DENONの録音の多くは、エンファシスがかかっているので、トランスポート側でアップサップリングをしてDAに入れた場合、エンファシスが働かなくて、かなり中高域上昇の音になるのではないのでしょうか。

 

symphony No5  |  三重県  |  不明  |  2005年05月07日

私にとって最高のマーラー指揮者はインバルです。ほとんどすべての曲でNo1の演奏はこのインバルが指揮したものです。評論家の多くがマーラー＝バーンスタイン的な表現をしますが、私にはインバルがマーラーに一番近いと感じるのです。ただ、録音は少し不満なので、ベルリン交響楽団ともう一回チクルスをやってほしいです。それと87年の東京公演の5番をDVDかCDで出してほしい。テンシュテットみたいに・・・・。

 

奥信濃のｼﾞｭﾘｰﾆ  |  長野県  |  不明  |  2005年04月03日

初心者の方々にも安心して薦められる価値有るマーラー全集

 

suzukitosino  |  北海道  |  不明  |  2004年10月09日

この全集は初心者から上級者まで納得させる名演奏揃いです。聴く側に極端な演出効果を押し付けるのではなくオーソドックスに演奏を成功させているところが特に凄い処だと思います。フランクフルト放送響もビシッと決めてます。

 

ボール犬  |  兵庫県  |  不明  |  2004年05月11日

繊細さと劇的効果の両立したインバルの音楽作りが見事。マーラーの複雑な音楽が明晰に、そして情感豊かに再現されている。このスタイルが全曲目で一貫していて、大系的にマーラーをとらえることもできる。劇的高揚の直後などで、合奏に意志不徹底な部分があるが、全体としての完成度は高い。録音は明晰だが、パワーバランスが正直すぎると思う。

 

kaede  |  sendai  |  不明  |  2004年03月03日

この全集は素晴らしいとしか言い様がない、感動しました。

 

安曇野のカラヤン  |  長野県穂高町  |  不明  |  2004年01月15日

昨年購入したＣＤの中では演奏、録音、価格総合評価してベストだと思う。特に５番以降は珠玉。勿論、４番以前も水準以上の演奏。ただ、スタンダードとしての価値の他に、もっとマーラー臭さを味わってみたいリスナーには、バーンスタインの旧盤なども是非聴いて頂きたいと思います。

 

くれよん  |  東京西麻布  |  不明  |  2004年01月05日

クレスト1000で発売された同一音源と聞き比べましたが、音質上の差異はありませんでした。全くこれだけ質の高いマーラーがこの値段で買えるとは、消費者にとっていい時代です。

 

wakasugi  |  saitama  |  不明  |  2004年01月01日

マーラーの交響曲は全集だけに限っても私にとってこれで5セット目。これも良い全集だった。等身大の人間マーラーを聴くという点だけから見ると最も優れている。しかし、インバルさん、都響でもこれくらいのレベルの演奏をしてほしい。