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ブルックナー (1824-1896)

SACD 交響曲第4番『ロマンティック』(初稿) ナガノ&バイエルン国立管弦楽団

交響曲第4番『ロマンティック』(初稿) ナガノ&バイエルン国立管弦楽団

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    ほんず内閣総理大臣  |  北海道  |  不明  |  2013年03月10日

    大変興味深く聴きました。「ロマンティック」の初稿、かつてインバル盤でも聴き、その違いに驚きつつも、結局その後の版に聴かれる魅力がまるで感じられず、初稿の演奏はずっと今まで手にいたしませんでした。第1楽章はいかにも散漫で、これじゃ当時周囲に相手にされないのも当然としか思えないし、第3楽章はまるで別音楽で陰鬱に過ぎていいとは思えない。ですがねえ、このナガノさんの演奏は意外にもこの曲を「悪くないぞ!」と思わせるだけの力があります。ブルックナーのこの曲を、金管ブカブカ・打楽器バンバンの「剛」の方向を採らず、「柔」を大切にした抒情的な作品として演奏しきったからかなあ、と思ったりしました。拡がりや強さを志向するのではなく、静謐さや内向きの枠の中にきっちりと作品を収め、今聴くような大交響曲にのちに発展していく原型でもなく、ブルックナーの巨大な交響曲群の一角を占めるものでもなく、ただ一つ独立してある作品として、抒情的味わいを大切に演奏した、そんな印象です。そうすると、やや屈折した曲想や流れがそれはそれで面白い感じになりました。個人的には大いに評価したいディスクです。オケは優秀、録音も優秀。結構でした。

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  • ★★★★★ 

    KANA07  |  石川県  |  不明  |  2009年05月16日

    以前、インパルの演奏を聴き騒がしく落ち着きのない曲の印象があって初稿は否定的な思いがあった。しかし、この演奏は落ち着いており非常に美しく仕上がっている。聴き応えも十分。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    Abbadian  |  東京都  |  不明  |  2009年03月29日

     これまでの第1稿の録音は,この版の特長である「原始的な生命力」「荒削りだが先進的」という点に重点が置かれた演奏が多かったが,このナガノ盤は,何より「第1稿そのものの音楽的美しさ」が際立つ見事な名演だ。その要因の一つは,ベルリン・ドイツ響とは一味違うバイエルン州立Oのサウンドの素晴らしさである。南独らしい明るく暖かい音色,壮麗にブレンドされた見事なオケ・サウンドは,ナガノの薫陶が行き届き,かつての輝かしさを取り戻したようだ。能天気なメータ時代とは雲泥の差のこの演奏を聴いて,今後のこのコンビの録音に大いなる期待を抱く。

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  • ★★★★★ 

    SACDマニア  |  関東  |  不明  |  2009年03月20日

    最終稿との違いを際立たせる他の演奏と比べ、冒頭から違和感無く拍子抜けだが、後期作品を思わせるスケール感のある演奏。この演奏なら改定は必要なかったかも。

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  • ★★★★★ 

    fuka  |  横浜  |  不明  |  2009年03月15日

    初稿盤が増えているとはいえ、改訂版が完全に頭に入っている聴き手には、聴き流すことは困難でじっくりと対応せざるを得ない。改訂の手によって音楽史の中にスムーズに組み込まれたこの作曲家の交響曲をもう一度初稿を通して考えてみると、一体このひとは何なんだろうという??にたどり着く。第3初稿のタンホイザーオマージュは感涙ものの素晴らしい出来映えだが、基本的にヴァーグナーなんて関係なさそうだし。ケントナガノの演奏は実験的な手法も取り入れる彼ならではの、考えさせる演奏だと思います(響きからして違う)。

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