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チャイコフスキー(1840-1893)

CD チャイコフスキー:『悲愴』、モーツァルト:交響曲第29番 カラヤン&ベルリン・フィル(1988年東京ライヴ)

チャイコフスキー:『悲愴』、モーツァルト:交響曲第29番 カラヤン&ベルリン・フィル(1988年東京ライヴ)

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    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2013年10月23日

    カラヤンは悲愴交響曲の演奏を非常に得意?にしていましたので、録音状態に大きな問題点のない1960年代以降の録音分は、すべて安心?して聴ける様ではあります。カラヤンの年齢とオーケストラとの組み合わせで演奏の雰囲気は熱気ムンムンだったり整い過ぎて隙が無かったり夫々異なってはおりますが私にとっては比較的身近に聴き易かった1964年BPO録音分くらいからカラヤン悲愴交響曲に接していきました。その演奏は所謂カラヤンBPO黄金期にさしかかる頃で以降演奏映えするこのチャイコフスキー「悲愴交響曲」を何度も再録したようで1950年代以前の録音分も含めると現在CDベースで9種類もありカラヤン録音活動では最多に近い回数になっている曲であります。私見的にはこの悲愴交響曲がカラヤン資質にピタッと合っているのかどうかは異見を挟みたい処ではありますが本盤については1988年BPOを率いてのカラヤン最晩年80歳の来日時ライブ録音でしかも「カラヤンは帰国後この曲を演奏していないので、彼の最後の「悲愴」演奏である」という触れ込みもあって確かに記念的演奏ではありましょう。彼は翌年亡くなっているわけですから結果的にはこの演奏が「遺言」となったわけでそれだけ感傷に走ってしまいそうです。先ず例によって演奏タイムなのですが@19’18A9’13B9’14C11’42と後述する他の8種類の演奏と比して各楽章何れも長めになって・・・それでもそう大きなブレではない点はカラヤンらしいですね・・・今までのどの演奏より重く暗い雰囲気を劇的に表現し曲そのものに語らせる事に更に専念し仕上がった出来具合はライブ故のアンサンブルの若干の乱れはさておいて実にオーケストラ全体がよ〜く鳴った恰幅良いものとなりました。第1楽章で緊張感がもう一押し欲しいという贅沢を脇にやると壮大なドラマがこれまでのカラヤンスタンス通り展開しております。第2楽章もモタモタぶりは消えませんがしなやかで甘い弦が救い第3楽章は管のリードが目立ち弦が後塵を拝し勝ちになってもテンポを落としてBPO総力で迫力抜群そして詠嘆調の最終楽章は途中長めの間を入れつつピークへのめり込んで行きます・・・カラヤンの想いは如何?だったのでしょうか。全体録音良好である事もあって各セクションが明瞭に捉えられるしライブコンサートの意味をちゃんと伝えています。演奏家が年齢を重ねると一つの曲に対してその演奏の変化が顕著な場合とそうでない場合があり、一方聴く側での加齢に伴う聴くアンテナというかセンス・・・所謂演奏への「好み」や曲そのものへの「好み」が変化する程度との多くの組み合わせが特にクラシックでは楽しみの一つ・・・そしてこうした中で自分自身を知る事にもなる様であります。私自身一つの曲への演奏好みはどちらかと言えば最初に聴いた演奏の印象を良い方に捉えて引き摺る方なのかもしれませんが・・・。本盤演奏以外のカラヤン指揮の悲愴交響曲CDは次の通りです・・・1939年BPOモノラル@18’09A8’14B8’10C9’49、1948年VPOモノラル@18’46A8’55B8’08C9’54、1954年NHKSOライブモノラル@19’17A8’47B8’38C10’13、1955年PHO@18’54A8’14B9’02C9’24、1964年BPO@18’53A7’59B8’44C9’19 、1971年BPO@18’11A8’56B8’12C10’10、1976年BPO@18’22A9’01B8’24C9’50、1984年VPO@18’19A8’47B8’29C9’43。なお、併録のモーツァルト交響曲第29番(同@7’24A6’24B4’19C5’04)はまぁ大曲「悲愴交響曲」の前捌き的な位置づけになってしまいカラヤン/BPO位だったら可も無く不可も無いというのが正直な処ですね。素晴らしいランクで・・・(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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  • ★★★★☆ 

    シゲ  |  佐世保  |  不明  |  2009年05月24日

    一年遅れでこのCDを購入した。私が感動したのはモーツァルトの交響曲の方で、これまでカラヤンにはモーツァルトは向かないと思っていただけに嬉しい誤算だった。 スタジオ録音盤は美しいもののあまり感情移入出来なかったが、このCDには明るくハツラツとして尚且つ透明感のあるモーツァルトを聴く事が出来た。 悲愴の方は、第4楽章に泣けた。少し音像が遠いかな?とも思ったか゛管楽器群のド迫力を伝えるには丁度良いのかも知れない。

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  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  芦屋  |  不明  |  2008年07月03日

    他の評者が書かれているレビューは夫々肯けるものがあります。やはりカラヤン最後の来日コンサートライブというのが否が応でも少し感情的に誰でもなってしまうのですが、音は余り良いとは言えません。演奏は興奮とは別にライン付けしておりヨーロッパインターナショナル製の演奏です。第3楽章のコーダマーチに入る前のティンパニーの鋭利な楔を打つような音、続くコーダマーチは通常とは異なる金楽器のポイント音録り等は面白いですが、第1,4楽章の所謂抉り部分は割りと穏やかに鳴らしています。 とにかく「すばらしい」には違いありません。

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  • ★★★★☆ 

    ベルリン恐竜世代  |  埼玉  |  不明  |  2008年04月29日

    身体の不自由さから来るアンサンブルの綻び(第一楽章では完全な崩壊)など、この名コンビではありえなかったキズもさらけだしつつ、それでもこの「悲愴」がすばらしいのは、「音の力」による劇的表現の極限化という点において、これがその最終到達点であったからに他ならないと思います。あこがれも、おののきも、そして慟哭も、全ての感情(それこそ舞台裏でのさまざまな不協和音もなにもかも)を、ベクトルの先にある一点の「音」に収斂してゆくさまこそ、このコンビが「世界最強」であった証です。

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