交響曲第1番『巨人』 フェドセーエフ&モスクワ放送響
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古典派研究 | 東京都 | 不明 | 2014年07月15日
待望のフェド先生の「巨人」交響曲を手にした。 最初に購入したのが第2番「復活」なのだが、こちらはハイテンポのグイグイ押し切る演奏で資料的にはこういうのもありと思ったが、「巨人」は素晴らしい完成度高い名演に拍手を送りたい。 この手兵オケの特徴でもある低音のパワーとティンパニの強打がとても心地よい。 第一楽章(13:25)の穏やかだが緊張感あふれる落ち着いたテンポで始まり、ずっしりした重さを感じる第二楽章(09:22) ロシア的感性の効いた第三楽章(10:47) 落ち着いたテンポの中にも激しさと清らかさが交錯し、最後の盛り上がりに向けて高翔していく第四楽章(18:28) 余白に収められたワーグナー「トリスタンの愛と死」(14:59)も感銘深い名演。 フェド先生も高齢のため、最近は新譜がないのが大変気になる。 健康上の問題もあるのか不明だが、せめて第7番「夜の歌」の激しさの演奏を録音して欲しいものだ。 巨匠が相次いで他界するこの時代にこそ、名演を残してほしい。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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