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マーラー(1860-1911)

CD 交響曲第9番、ほか ギーレン&南西ドイツ放送交響楽団

交響曲第9番、ほか ギーレン&南西ドイツ放送交響楽団

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    セサミン  |  水道橋  |  不明  |  2007年04月08日

    中間色豊かな演奏。声楽的な要素、器楽的な要素、心象、表層、現象が次々とコラージュの如く明確に描き分けられる。このあらゆる要素の調和と葛藤を聴くと、この曲を「純」器楽曲と説明されることに違和感すら覚える。これほどの突然変異的な凄い曲を良く書けたなあ。まあ良い演奏だと思いながら聴いていると、最後に度肝を抜かれる。例の「亡き子をしのぶ歌」のフレーズ。コラージュ群がこの音型に収斂されることが示される。これはギーレンの解釈だろう。マーラーの心象表現の極めつけだ。喪失を経験がなければ気付けないかもしれないのだが。

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  • ★★★★★ 

    犬くんくん  |  縦浜  |  不明  |  2007年03月15日

    うーん。旧録と新録のどちらも持っているのだが、相当に違うと思う。旧録は白黒、歌無し、快速演奏のキレキレだが、新録は実に中間色豊かで、歌の旋律のような部分には時間をかけてたっぷりデレデレ歌っている。失礼だが、全然違う演奏としていいのでは?どちらも好き。でも、不満に思う人にはシノーポリ+SKDを薦めます。シノーポリとギーレンの解釈は相当に違うし、オケの姿勢も全く違います。今はシノーポリに嵌ってますし、気にいってます。

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  • ★★★★★ 

    ひのき饅頭  |  愛媛県  |  不明  |  2006年07月30日

    人が耐え難い喪失を経験した場合、その深い感情は人の心に何かを残していく。マーラーはどうだったのか?9番を大地の歌との関連で解釈する指揮者は多い。ギーレンは?多層的なハーモニーを解体しつつ開始される冒頭から終楽章へ、個々の調性は機能を失いつつ暖かい音色の中で緩やかに浄化されていくが、最後まで失われない音型がある。それは「亡き子をしのぶ歌」。そのフレーズが最後に提示されたあと、曲は閉じていく。この熱い解釈を、音の関係性だけでクールに構築するギーレン。喪失の慟哭と屈折を静かに刻印した比類なき深み。凄い。

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  • ★★★★★ 

    hola  |  京都市  |  不明  |  2005年05月19日

    9番は2回目の録音です。旧録音はロマン性を排した超クールな演奏で愛聴盤です。今回の録音はかなりギーレンの音楽的屈折が表面に出ています。テンポが妙に遅かったり、内声部が突然前に出て来たり、弦の細かい動きを強調したり等々異形でグロテスクな部分が多くあります。ところがロマン性も表現主義的な雰囲気も皆無。ここがギーレンの本領です。やっぱりギーレンの屈折は最高の快感。ヘンスラー&SWRの録音は最近暖色系なのですが、こういう演奏では冷却系の録音がよいような気がします。

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