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マーラー(1860-1911)

CD 【中古:盤質A】 交響曲第2番『復活』 テンシュテット&ロンドン・フィル(1989 ステレオ)(2CD)

【中古:盤質A】 交響曲第2番『復活』 テンシュテット&ロンドン・フィル(1989 ステレオ)(2CD)

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2010年04月04日

    凄い超名演があらわれたものだ。テンシュテットは、マーラーを得意とした指揮者であり、70年代後半から80年代前半にかけて全集を録音した。その全集におさめられた録音はいずれも劇的な性格の名演揃いであった。テンシュテットは当時、ベルリン・フィルにも頻繁に客演して、マーラー以外の作品についても数々の名演を行っており、順風満帆に思われた矢先の1985年に癌が発見され、活動休止に追い込まれた。その後、闘病の末に何とか復帰するが、1993年に完全に指揮活動を停止してしまうまでの間は、癌との戦いの中での正に命がけの演奏が繰り広げられることになった。癌が発見されるまでのマーラー演奏すら劇的な性格のものであったのであり、復帰後の演奏は、更に輪をかけて、命を賭けたとてつもない強烈な名演を行うようになった。特に、EMIが発売した第5〜第7のライブ録音は、我々聴き手の肺腑を打つ凄まじい超名演であった。本盤の第2は1989年の演奏であるが、これも凄い。そもそもテンポが全集におさめられたスタジオ録音と比較して段違いに遅い。全体を約93分というのは、他の指揮者の演奏と比較してもかなり遅い部類のテンポ設定と言えるが、決してもたれるということはなく、全体的に緊張感漂う不思議な静謐さに覆われている。それはあたかも、迫りくる死に対する諦観の境地のようだ。それでいて、ここぞという時の悪魔的なフォルテシモは大地を揺るがすほどの迫力があり、時折見られる猛烈なアッチェレランドはもはやこの世のものとは言えない狂気に満ち溢れている。終楽章の合唱も圧倒的であり、演奏終了後の熱狂も当然のことであると思われる。マーラーの復活は、私としては、これまでバーンスタイン&ニューヨーク・フィルの新盤を最高の名演と考えてきたが、今後は、テンシュテット渾身の命がけの超名演である本盤の方を、更に上位に置きたいと考える。

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  • ★★★★★ 

    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2010年03月18日

    テンシュテットの2番(ちなみに、作曲者はこの曲を『復活』と呼んだことはない)はEMI正規録音もすばらしかったし、北ドイツ放送響(非正規盤)も良く、彼に最も合う曲の一つと思っていたが、あらゆる点でこの録音がベストだろう。決して爆演型ではないが、スケールの巨大さには目を見張るし、テンポの細かい操作や声部のバランスなど随所に彼ならではの作り込みが聴かれる。録音も前の6番とは段違いの素晴らしさで、最後の拍手がなければライヴと気づかぬほどだ。これだけ指揮が見事だとオケがベルリン・フィルかシカゴ響だったら、と無い物ねだりをしたくなるが、LPOだって十分に頑張っている。

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  • ★★★★★ 

    ニトロプレス  |  愛知県  |  不明  |  2010年01月17日

    私見になりますが、もう少し意見を申し上げたく思います。音質に関してズブもドズブの素人ですが海賊盤も含め自分なり聞いてきた感想ですが、どうもリマスタリングによって録音の印象は相当に変わってくるように感じます。ノイズを取り残響を抑えなるべくクリアにして色んな音を出すのは「録音」(あるいはレコード)としては素晴らしい物になって行くと思うのですがやり過ぎると結果的にテンシュテットの大激演が相当に「端正」化してしまうように感じます。録音と言うのは非常に難しいのでしょう。また、かつてEMI時代もそうですし今の、先述した「端正」化し過ぎた録音によって判別が付きづらくなるのか他の方の意見も「情熱的」と「端正」と完全に正反対の意見に分かれてしまう事があります。(また間違った意見を言ってしまってるかもしれないけど)リマスタリングは魔法ではなく取捨選択ではないのか?と推察します。であるならテンシュテットのダークでイカれたパッション(だから低音域のパワーは絶対欠かせない。なるべくカットしないで!打楽器のパンチに重みも出る)が伝わるのを最優先して戴きたく思います。昔から続く「情熱的」と「端正」に意見が分かれる時代を終わらせてください!!よろしくお願いします!!!

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  • ★★★★★ 

    遊悠音詩人  |  埼玉県  |  不明  |  2010年03月12日

    これぞマーラーを聴く醍醐味!最近のマーラー演奏は、やたら精緻なだけの、血も肉もない無味乾燥な代物が多く見受けられる。この手の演奏は、確かに今まで聴かれなかった豊かな響きに触れられるメリットもない訳ではないが、個人的には由々しきものと思っている。幼少より相次ぐ肉親の死に接し、自身が没するまでその恐怖から逃れられず、聖俗入り乱れる旋律の幻聴に苛まれ続けてきた人の音楽が、単に即物的で理路整然としているとは、とても思えないのである。マーラーの音楽は、どんな曲にも“死”の影が付き纏う。《復活》とてやはり、“永遠の命”の影に“死”が内在している。テンシュテットは闘病を通じ、この“死”というとてつもなく大きなものと向き合っている。それは即、マーラーと対峙することに繋がるのである。そのマーラーの苦悩とは「神はいるのかいないのか。もしいるのなら、何故我々は、かくも苦しまなくてはならないのか」という“全人類の苦悩”でもある。魂の叫びを、時に激しく、時に美しく、あるいは支離滅裂(といっても、表現するテンシュテットは真剣白羽)にぶつけていく。これら前提があって初めて、遅いテンポに真実味が出てくる(単に遅いだけではないということだ)。少しの心情の変化も見逃さんとするように、オケは絶妙な緩急をつける。一瞬たりとも、耳をそばだたさずにはいさせない。合唱も、呻き、叫び、そして迷いの中に一条の光を見出だすようだ。フォークナーの録音は、これら特徴を過不足なく捉えることに成功している。殊に合唱における、神々しいまでの自然倍音さえも、明瞭に捉え切る手腕はさすが。演奏・録音ともに、数多ある《復活》の中でも屈指の超名盤と言えよう。

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  • ★★★★★ 

    マラ3マニア  |  東京都  |  不明  |  2010年03月06日

    テンシュテットのマーラーはどれもロマンテッックだが、この演奏はその最高峰にあたる演奏であろう。 最近のマーラー演奏にも、即物的な要素を取り入れた演奏も数多く聴かれるようになったが、このマーラーの説得力の前には、完全にその説得力を失う。全く凄い演奏で言葉も出ない。音質も高水準。これからも、テンシュテットライヴ録音の発掘を祈る。

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  • ★★★★★ 

    TYR  |  愛知県  |  不明  |  2011年05月09日

    購入する前から、凄いだろうとは思ってはいたものの、実際聴いてみるとやはり凄かった。マラ2を聴いてこれほど感動するとは思ってもみなかった。この超絶演奏で曲の魅力が一気に分かったと思う。第1楽章からテンシュテットならではの演奏だが、NDR盤よりも丁寧になっている。特に展開部ラスト、あそこが良くなった!何より凄いと思ったのが終楽章のドラマティックさ。提示部のクライマックスの時点で既に他の演奏を圧倒するスケール感だ。展開部の入りは茫然自失の凄まじいクレッシェンドで開始。数メートルだと思ってたら数十メートルの津波だったwその後も聴き手を圧倒。ラストは筆舌に尽くしがたい感動が!これを聴くとこれまでベストとして愛聴してきたあのバーンスタイン/NYP盤が、どこかあざとくて、もたついて聴こえる。これならメータ、ショルティの方が聴く頻度が増えるな。いやもう、テンシュテット最高!ブラボー!同曲ダントツのベストにして20世紀の超名演です!

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  • ★★☆☆☆ 

    カバポチ  |  神奈川県  |  不明  |  2010年04月10日

    余りにもレビューの評価が高いので思わず購入。結果は、録音が前回の「6番」同様、良くない。音がスピーカーの奥に引っ込んでしまって、前へ張り出して来ない。鮮明度も低い。このため、演奏を十分に堪能出来なかった。私個人としては、EMIのスタジオ録音の方が、素晴らしい録音も手伝って、ずっと深い感銘を受けた。

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  • ★★★★★ 

    ガリ  |  神奈川県  |  不明  |  2010年03月03日

    これホント凄いよ・・・。歴史的名盤でしょう。 北ドイツ放送響ライブのような爆演を想像すると最初は肩透かしかもしれません。 ただ前者にはなかったスケール感に打ちのめされるうち、色々考えてしまします。 「爆演」の先の境地へ行ってしまったテンシュテット。どんな轟音が鳴ろうとも聴き終えて、頭に浮かぶのは「祈り」の言葉のみ。 北ドイツ放送響がダークサイドの頂点なら、今回のロンドンフィルはそれにも勝るホリーサイドです!

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  • ★★★★★ 

    ほんず内閣総理大臣  |  北海道  |  不明  |  2011年04月22日

    期待通りの大演奏。マーラーがこの曲に込めたものを、テンシュテットは確かに余すところなく汲み取り、さらに自らの想いまでプラスして、実に巨大な世界を築きました。第1楽章での激しさと、一転してのみずみずしい歌は特に見事だなあ。第2楽章は屈託のない気分を、第3楽章は皮肉な雰囲気を醸し出して、これまたすばらしいなあ。そして荘厳で感動的な第4楽章。不安と、そしてひたむきな憧れが心を打ちます。そして巨大な第5楽章は、音響的にも感情的にもまさにクライマックス!圧倒的なフィナーレで、本当に久々にスゴイ「復活」を聴かせていただきました。演奏というよりも、ここにあるのはまさしく「表現」!テンシュテットならではのもので、余人の追随を許しません。旧録音(スタジオ)よりも、今回のディスクの方が優れていると、私は確信します。旧録音は、EMIの下手くそデジタル録音のせいもあって、ちょっとだれた印象もないではないからです。なお、このディスク、録音はずいぶんよいように思います。バンダがややオフですが、基本的に音色は鮮やかで全体の量感もよくとらえています。推薦。「復活」に心寄せる方、ぜひこのディスクをお聴きになられますように。

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  • ★★★★★ 

    風船ガム大好きっ子  |  岡山県  |  不明  |  2010年03月10日

    テンシュテットの「マーラー 交響曲第5番」は聴いたことがあるが、「復活」は聴いたことがなかったので、購入した。非常に遅いテンポでの演奏ということもあって、どのようなものか、興味津々であった。実際に聴いた後の感じは、「やはりテンシュテットのマーラー」であった。テンポは確かに遅いが、それが先に来ているわけではなく、あくまでも彼がこの作品を演奏するためには、これだけの時間が必要なのだ、と思った。遅めのテンポでの演奏でよく取り上げられるバーンスタインと違い、どこまでも内省的で、人間の内面を深くえぐっていく趣のある演奏に、「さすがテンシュテット」と思わされた。テンポ以前に、二人の芸風の違い、闘病生活の最中に録音されたものであること、そういったことを考えさせられた。 また、2枚組みであるが、最初は「なぜ第1楽章だけを1枚目にするのか」と思った。しかし、この作品の成り立ちに思いが至り、この疑問は解決された。 重厚さのある演奏である。彼の健康状態という要因もあるゆえ、襟を正して聴きたい、とまで思わされるだけの内容を持った演奏、というのが感想である。

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  • ★★★★★ 

    アマデウスu  |  栃木県  |  不明  |  2010年03月06日

    とにかく聴いてください。テンシュテットの”復活”は全集で聴いていましたが、録音も演奏も別物です。このライブ演奏が行われた1989年の4年前、テンシュテットが喉頭がんの告知を受け、タクトを振っていた彼が闘病中であったことを知りました。穿ちすぎの誹りを恐れずいえば、彼の”復活”への祈りが深く込められた演奏です。ヤルド・ファン・ネスが、W「原光」を歌いだす時、本当に光を見る思いがします!

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  • ★★★★★ 

    私的決定盤レビュー  |  愛媛県  |  不明  |  2021年02月22日

    マーラーの交響曲第2番は「全ての音楽芸術の頂点」とも言うべき凄まじい作品です。 そんなこの曲の決定盤がこのテンシュテットのこの録音。 特筆すべきは最終楽章のフィナーレ!恰幅の良い、大見えを切ったようなクライマックスは説得力抜群。テンポを落としてずっしりと演奏されるフィナーレは90分にも及ぶこの大作を聴きながら、「ああ、まだ終わってほしくない」「もっと聴いていたい」と懇願するリスナーの気持ちに答えるようでもあります。このフィナーレを聴いた後で、メータを聞いても、バーンスタインを聞いても、他のどの名盤を聞いても、物足りなくなること間違いなしでしょう。 ロンドンフィルハーモニーの金管、弦楽器、打楽器の音色はマーラーの交響曲と非常にマッチしており、テンシュテットがマーラーの作品を再現するにあたって最高の楽器を手に入れたとも言うべき名コンビの名盤です。

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  • ★★★★★ 

    abbadondon  |  栃木県  |  不明  |  2018年08月19日

    彼の最初のEMIへのマーラーは強奏部分が歪み、音像がはっきりとせず もやのかかったものだらけだった。 しかしこの「復活」は音質・演奏とも素晴らしい。 この音質ですべての録音がされていたらと思うとほんと残念だ。 そういった意味でEMIの功罪は大きい。

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  • ★★★★★ 

    としちゃん  |  宮城県  |  不明  |  2010年03月31日

    マーラーの音楽を味わい尽くした名演だ。演奏者・聴衆と一つになった、『心技一体』の演奏だ。本人の北ドイツ盤をも越え、バーンスタイン盤を越えたとさえ、言っていいと私は思った。

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  • ★★★★★ 

    宇野珍会長  |  埼玉県  |  不明  |  2010年10月28日

    復活というとバーンスタインとノイマンばかり聴いていた。テンシュテットはNDR盤を聴いていたが、スケール等で物足りなさを感じていた。それに比べるとこのディスクは完成度も高く、スケールと生命力が桁外れといえよう。晩年のテンシュテットらしく、遅めのテンポから極限の緊張を引き出しているので、手に汗を握る演奏だ。しかしロンドン・フィルはどこへ行ってしまったか? テンシュテットが振るとロンドン・フィルではなくなっているのがユニークだ。バーンスタインがウザい、ノイマンは大人しすぎる、そう感じたらこのディスクに手を伸ばすことになるが、ぼくの聞いた中ではベストになるかもしれない。といえよう。

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