水のまなざし

青柳いづみこ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163296708
ISBN 10 : 4163296700
フォーマット
出版社
発行年月
2010年10月
日本
追加情報
:
20cm,235p

内容詳細

ピアニストを目指す真琴は、ある日声が出なくなり、学校を休学して田舎に帰る。人々は温かく迎えてくれ、田舎の生活は真琴の心を癒していくが…。多感な少女の心の揺れを透明感あふれる筆致で描く青春小説。

【著者紹介】
青柳いづみこ : ピアニスト、文筆家。フランス国立マルセイユ音楽院首席卒業、東京藝術大学大学院博士課程修了。1980年東京デビュー。平成2年度文化庁芸術祭賞受賞。著書に『翼のはえた指―評伝安川加壽子』(第9回吉田秀和賞受賞)、『青柳瑞穂の生涯―真贋のあわいに』(第49回日本エッセイスト・クラブ賞受賞)、『六本指のゴルトベルク』(第25回講談社エッセイ賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 小葉 さん

    不思議な味わい。耳に優しい和音もあれば不協和音もあるという感じ。音大の付属高校に通う真琴はピアニストを目指している。声が出なくなったことは、彼女が「ピアノ」と向き合うために必要なことだったのかもしれない。「ピアノ」を選ぶことの苦しさ厳しさ。読みながら少し息苦しくなる。西洋音楽と日本伝統芸能の違い、声帯のことなど(ex.日本語は喉に悪い)興味深かった。

  • syachi さん

    ピアニストでもある著者による声の出なくなったピアニスト志望の少女の話。キーである楽譜から聞こえる声のオチと主人公の変化はそれを持ってきてどうしたいのかと思ってしまうような…トップになって欲しい親との関係性は生々しいところがあるんだろうなとは思ったけど。

  • 風眠 さん

    謡と西洋音楽を比較させるところは興味深く読めたが、それ以外はまとまりもなく、結局何が言いたかったのかよく分からないまま終わってしまった。私は音楽教育を受けて育ったので、音楽理論や楽典などの記述でも分かるが、そうではない読み手にとっては不親切な書き方だと感じる。専門用語を使わずに音楽のことを語れていれば素晴らしいと思うのだけれど・・・。読み切るのがちょっと苦しかったかな。

  • みつ@---暗転。 さん

    **** ピアニストである著者の描き出す小説には、初めて触れた。音楽専門用語が頻出し、門外漢にはあまり理解できなかったのが残念。藝術は須らく造り手側に、薄暗い部分があるものが魅力的だと。声の出せなくなった音高生の真琴。声帯というエロスが終始絡みつき、楽譜から聴こえてくるハイ・バリトンに囚われている。能とオペラの根本的な違いは興味深く。執着と狂気と淫蕩と背徳と、それらによって解放された真琴。彼女の音が聴けるものなら、聴いてみたい。吐き気のするような過程を経て産まれた音は、どれほど美しいだろうかと空想。

  • 長谷邦夫 さん

    プロ・ピアニストの書いた初小説ということに ひかれて読んだ。 優れた評論を書かれる方である。小説もこれだけに 終わらず、もっと現代的な舞台での作品が欲しい。

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人物・団体紹介

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青柳いづみこ

1950年、東京都生まれ。ピアニスト、文筆家。フランス国立マルセイユ音楽院卒業。東京芸術大学博士課程修了。1990年、文化庁芸術祭賞受賞。99年『翼のはえた指』で吉田秀和賞受賞、2001年『青柳瑞穂の生涯』で日本エッセイストクラブ賞受賞、19年『六本指のゴルトベルク』で講談社エッセイ賞受賞。日本ショ

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