グレン・グールド 未来のピアニスト

青柳いづみこ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480873644
ISBN 10 : 4480873643
フォーマット
出版社
発行年月
2011年07月
日本
追加情報
:
20cm,363,6p

内容詳細

20世紀をかけぬけた衝撃の演奏家の遺した様々な謎をピアニストの視点でたどる。ライヴ演奏の未知の美しさをも手がかりに、つねに新鮮なその魅惑と可能性を浮き彫りにする「原体験」的グールド論。

【著者紹介】
青柳いづみこ : ピアニスト・文筆家。安川加壽子、ピエール・バルビゼの両氏に師事。フランス国立マルセイユ音楽院首席卒業。東京芸術大学大学院博士課程修了。1989年、論文「ドビュッシーと世紀末の美学」により、学術博士号を受ける。90年、文化庁芸術祭賞受賞。著者に、『翼のはえた指 評伝安川加壽子』(吉田秀和賞)、『青柳瑞穂の生涯』(日本エッセイスト・クラブ賞)、『六本指のゴルトベルク』(講談社エッセイ賞)、CDに『ロマンティック・ドビュッシー』(ミュージック・ペンクラブ賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
 「ピアニストが語る・・・」も面白かった...

投稿日:2012/12/30 (日)

 「ピアニストが語る・・・」も面白かったが、これも素晴らしい出来映えだ。グールドに対して興味を覚えるポイントが私と一致していることもあって、教えられることが多かった。何度も読み返すことになるだろう。名著である。

おっさん さん | 神奈川県 | 不明

0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • tom さん

    グレン・グールドは、私の若い時代に熱中したピアニスト。作者でピアニストの青柳さんの書くミステリー案内本は、とても好き。この本を書店で見つけ、青柳さんが書くものならと買ってしまう。でも、それから9年間、書棚の肥やしにしたまま放置。そして先日、何気なく頁を開くと、これが面白い。びっくりする。私は、グールドを病的な人と思い込んでいて、そんな彼の異様に美しい音が不思議でならなかった。青柳さんの分析を読み、疑問は払しょく。そうだったのかと驚くことばかり。グールドは時代の最先端を走っていたのだ。もう一度聞いてみよう。

  • Bartleby さん

    本書は特に、グールドがコンサートピアニストを引退してスタジオピアニストになるまでを詳細に追っている。また私が読んできたグールド本の著者の多くは熱狂的なグールドファンの人が多かったが青柳氏はそれほどでもなく、あくまで一定の距離を保って書いているためときにクスッと笑える。音源や奏法の分析も客観的。これまでグールドをクールなピアニストとして聴いてきた。意図的におどけたような、あるいは過剰にデフォルメした解釈など。でも本書ではロマンティックな側面が炙り出されていた。ちょっと聴きかたが変わりそう。

  • Wataru Hoshii さん

    ピアニスト/文筆家の著者が、あのグレン・グールドについて語る本。しかしグールドについてはすでに多くのことが語られており、しかも非常に複雑で多面的な人物であるため、著者も何を語るべきか手探りして迷った感がある。ステージ引退前のグールドに主に議論を絞り、自らのピアニストとしての経験を踏まえることで、音楽家グールドの本質とは?という結論に一応達するのだが、ドビュッシーを語る時のような明快さと説得力には欠けている。グールドを巡る筆者の思考のぐるぐるに巻き込まれるような構成になっており、ちょっと読みにくい。

  • メルセ・ひすい さん

    15-77しかしてその実態は?31.7歳でコンサートから引退!レコーディング・アーティストとして不朽のアルバムを残した。超高度的スピ、ロマンチスト!さらにサラニパフォーミング・アーティスト!=グレングールド 芸大Dr.を追っかけにする魅力とは? 秘密主義が高じて生涯独身が!中性?無性?ゲイ?いえいえ立派な異性愛者なのだっっ グールドの愛、芸術、社会、人生についての真実とは。20世紀をかけぬけた衝撃の演奏家の遺した様々な謎をピアニストの視点でたどる。ライヴ演奏の未知の美しさも手がかりに、つねに新鮮な魅惑!

  • Hiro さん

    私がグールドを好きになったのはベートーベンの皇帝の演奏、そしてモーツァルトのトルコ行進曲。どちらも驚きの演奏で、タッチのみずみずしさ、粒立ちの良さに惚れ惚れした。本書はユニークで物議を醸すことも多かったピアニストを正面から捉え論じた力作。さまざまな音源、人々の証言が紹介され、芸術家の真実が著者の洞察によって解明されていく。身体の使い方や演奏能力の評価を通じてブラームス一番の解釈の真相が明かされる箇所など個別の卓見も興味深いが、グールドの生き方がクラシック音楽そのものへの問題提起だとする結びにも共感した。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

青柳いづみこ

1950年、東京都生まれ。ピアニスト、文筆家。フランス国立マルセイユ音楽院卒業。東京芸術大学博士課程修了。1990年、文化庁芸術祭賞受賞。99年『翼のはえた指』で吉田秀和賞受賞、2001年『青柳瑞穂の生涯』で日本エッセイストクラブ賞受賞、19年『六本指のゴルトベルク』で講談社エッセイ賞受賞。日本ショ

プロフィール詳細へ

アート・エンタメ に関連する商品情報

おすすめの商品

HMV&BOOKS onlineレコメンド