CD

Sym, 7, : Klemperer / Po

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
TOCE3450
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
CD

収録曲   

ユーザーレビュー

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1960年クレンペラー75歳の時のPHOを振って...

投稿日:2010/11/19 (金)

1960年クレンペラー75歳の時のPHOを振ってのブルックナー交響曲第7番原典版録音演奏であります。この第7番に限らずクレンペラーはブルックナーを演奏するにあたってカトリック要素の微妙さを包んでしまって純音楽としての面を強調しているように思います。ただその辺り仕様スコアとの兼ね合いもあって小生などの確信の程は怪しいものです。演奏タイムは@19’48A21’57B9’38C13’40と第1楽章の性急さが少し目だつようです。この第1楽章で先の「純音楽・・・」云々という心象を得てしまいますね。とにかく難しく考えないで明確なラインを描きつつこの曲の持つ優美な美しさには逆らわずある意志力を感じます。後半神秘的靄の中からいち早く端緒を見つけコーダへ結び付けて行きます。第2楽章はワグナーの死に関連した動機が込められた楽章で主に二つの平易な哀悼的テーマが交互に絡み合い昇華していく様は単に情緒纏綿な演奏とは片付けられない程、そして黄昏を思わせるホルンと弦が収斂を繰り返す様は素晴らしいです。第3楽章スケルツォは途中弱音を瞬間噛ませ「溜め」を作りますが私自身は弱音ではなく勢いを突っ走ってもらいたかったです、しかしこの楽章の違う面を聴いた感じです。第1楽章の愛想無さから次第に盛り上がって最終楽章はスタートでアゴーギグを多用するなどブルックナー的「間」も効果的です。終盤へのテーマをチラつかせながら歩幅を大きくとってブルックナーアプローチでのフィナーレの格調の高さ、そしてPHOの融通ある対応ぶりにも注目しました。本盤の仕様にも期待できますね。クレンペラーの第7番録音は他にも1956年BRSO、1958年BPOライブ、1966年NDRSOがあるそうで機会があれば聴きたいです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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剛毅で重厚なクレンペラーのアプローチと、...

投稿日:2010/01/28 (木)

剛毅で重厚なクレンペラーのアプローチと、ブルックナーの交響曲中で最も優美な第7の取り合わせ。どう見ても、なかなか噛み合わないのではないかと大いに危惧したが、聴き終えてそれは杞憂に終わった。それどころか、とてつもない名演に仕上がっている。第1楽章の冒頭からして、深沈たる深みのある演奏であり、随所で聴かれる美しい木管の響かせ方もクレンペラーならではのものだ。第2楽章も崇高な演奏であり、決して低俗な抒情に流されることなく、格調の高さを失わない点はさすがと言うべきである。第3楽章は、クレンペラーの剛毅で重厚な芸風に最も符号する楽章であり、テンポといい強弱の付け方といい、文句のつけようのない素晴らしさだ。終楽章も、踏みしめるようなリズムなど重量感溢れる演奏であり、第7の欠点とも言われるスケールの小ささなど微塵も感じられない。それにしても、クレンペラーが、このような優美な第7で名演を成し遂げるというのは実に不思議だ。メンデルスゾーンのスコットランドや真夏の夜の夢などで名演を成し遂げたのと同様に、これは指揮界の七不思議と言ってもいいかもしれない。HQCD化によって、音質がかなり鮮明になったのは嬉しい限りだ。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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