ブルックナー・フロム・アーカイヴ 第2巻(2CD)

2024年04月04日 (木) 10:15 - HMV&BOOKS online - クラシック


ブルックナー・フロム・アーカイヴ 第2巻

アメリカ・ブルックナー協会の事務局長で、放送業界でも活躍したジョン・F・バーキーの11000本にものぼるエアチェック・テープから、選りすぐりの音源で交響曲全集をCD化する「ブルックナー・フロム・アーカイヴ」第2巻。このシリーズは同協会の総裁でブルックナー研究者のベンジャミン・コーストヴェットが監修と解説執筆を担当していることも注目で、当巻には1868年から73年の間に書かれた2曲の交響曲に加えてミサ曲第2番を収めています。
 ニ短調交響曲の演奏はエドゥアルト・ファン・ベイヌム指揮のコンセルトヘボウ管。このコンビが第7番(1953年)、第8番(55年)、第9番(56年)と集中してブルックナーに取り組んでいた時期の演奏だけに出来栄えが期待されます。楽譜は1927年にウニヴェルザール出版社から出たブルックナー交響曲全集所収のヨーゼフ・ヴェナンティウス・ヴェス[1863-1943]校訂版を使用。コーストヴェットによれば「ベイヌムらしい、キビキビとした演奏」とのこと。
 第2番はオイゲン・ヨッフムの弟ゲオルク・ルートヴィヒ・ヨッフムとケルン放送響。コーストヴェットはこの演奏について「とても優れた演奏。深い情感、輝かしい想像力、充実した響きを持つ作品として第2番を聴かせてくれる」と評しています。
 冒頭に収められたミサ曲第2番の指揮者カール・フォルスターは哲学や神学を学んだ人で、1934年から63年までベルリンの聖ヘトヴィヒ大聖堂の楽長を務めました。戦時中は演奏を禁じられるなどの苦労をしましたが、戦後はいち早く合唱団を復活させ、1961年には招かれてローマ教皇のために演奏しました。CDにはソリストの名前がありませんが、初出LPによればアグネス・ギーベル、マルガ・ヘフゲン、ヨゼフ・トラクセル、ゴットロープ・フリックが歌っています。(輸入元情報)

【収録情報】
Disc1
ブルックナー:
1. ミサ曲 第2番ホ短調 WAB27(1882)

 ベルリン聖ヘトヴィヒ大聖堂合唱団
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 カール・フォルスター
(指揮)

 録音:1956年6月24日〜7月1日 ベルリン、ヴィンターガルテン(モノラル)
 Electrola E80010

2. 交響曲(第0番)ニ短調 WAV100(1869/ヴェス版)

 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
 エドゥアルト・ファン・ベイヌム
(指揮)

 録音:1955年3月13日 アムステルダム、コンセルトヘボウ(ライヴ/モノラル)
 オランダ放送のエアチェック

Disc2
3. 交響曲第2番ニ短調 WAB102(ハース版)

 ケルン放送交響楽団
 ゲオルク・ルートヴィヒ・ヨッフム
(指揮)

 録音:1962年4月 ケルン、西部ドイツ放送局(WDR)ゼンデザール(モノラル)
 西部ドイツ放送のエアチェック

 初出(2,3)
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