CD

マタイ受難曲 鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパン(3CD)

バッハ(1685-1750)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KICC293
組み枚数
:
3
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

J.S.バッハ:《マタイ受難曲》全曲 バッハ・コレギウム・ジャパン 時代考証演奏のイメージである「速くて無感動」などといった雰囲気は全く無く、冒頭から非常にエモーショナルなのに驚かされます。もちろん、往年の巨匠達のように力一杯というわけではなく、あくまでも“自然”と捉えうる範囲での情感表出に好感が持てます。 全編にわたって、イエスの受難を常に率直に語ってゆく態度が印象的で、あるときは美しくあるときは力強くという起伏の大きさを持ち合わせ、特にイエスの逮捕から処刑にかけて、クライマックスでの畳みかけと、聴く者の嘆きを代弁するコラールとの対比は本当に見事なものがあります。録音状態も非常に優秀であり、緻密な演奏水準とあわせて、聴きどころ満載の内容がたまりません。KICC293

内容詳細

没後250年を前にリリースが待たれていた鈴木雅明&BCJの「マタイ」。感動的でない「マタイ」などあり得ないが、練りに練られ緻密に構築された音楽は、作品(そしてバッハ)に対するどこまでも真摯な姿勢を伝える。心に大きな楔を打ち込まれる思い。★(葉)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

ディスク   1

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総合評価

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   ゆっくりとした歩みをもってマタイが...

投稿日:2020/03/12 (木)

   ゆっくりとした歩みをもってマタイが演じられており、早い演奏を好まない方にはちょうど良いと思います。私もそこに惹かれています。    どこの曲をとってもとんがっていたり舌鋒鋭い感覚はない。むしろ一歩後ろへ下がり客観と主観の間にあるようなたたずまいと感じました。もちろんこれは安易な表現ということではない。のめり込まず、離れずの絶妙な立ち位置でイエスの磔刑までのドラマを切々と語り奏していると解釈しています。        悲しみや嘆きを表わすアリア、受難コラールではゆっくりと心にしみわたるような調子、捕縛の場面や審判の場面、ペテロの否認の場面など劇的な部分でも音楽によるドラマがしっかり立ち上がっているので心配はないはずです。イエスの磔刑に至るまでを「なぜイエスが殺されねばねばならないのか」という怒りに似た強い口調で表現するのではなく、「イエスの自己犠牲があるからこそ我々がいる」という心の奥から湧き上がる悟りに近い哀しみをもって表現している気がします。 ドライというより微温的で柔らかい音楽づくりなのでピリオド楽器で時々あるキツイ音が苦手な方にもおすすめです。    これを書いている2020年3月時点では鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパンによる再録音(2019年4月録音)がリリースされていますが未入手。もう少しこちらを聴きこんでから揃えてみたいですね。 新録音が発表されてもこの盤の価値がなくなるわけはなく、これから入手を検討される方は(財布が許すなら)新旧両方揃えてみてはいかがでしょうか。 

うーつん さん | 東京都 | 不明

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2000年のバッハ没後250年を記念して録音さ...

投稿日:2012/01/15 (日)

2000年のバッハ没後250年を記念して録音された鈴木−BCJのマタイ。記念すべき心に残る演奏です。日本でここまでバッハの本筋に迫る演奏ができたこと自体、喜びを覚えます。 ただ残念なのは、いつものBCJの生き生きしたバッハが出ていなく教科書を読んでいるような演奏になっている点です。BISのディレクターの細切れの注文が有りすぎたのかなとも考えてしまいます。それと少年合唱の発声。響かせようとするためにのどに力が入りすぎで、不自然な発声になっているのが気になるのは私だけでしょうか。。。

たくたくおじさん さん | 東京都 | 不明

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大曲「マタイ受難曲」の鈴木雅明/BCJによる...

投稿日:2009/12/20 (日)

大曲「マタイ受難曲」の鈴木雅明/BCJによる1999年録音・・・2000年でバッハ没後250年記念です。タイム的には約165分で演奏そのものの方向感は他の最近演奏者盤と同じでありますがこの演奏は決して鋭角的ではなく穏やかな部類に入るものと言ってよいかと思います。独唱陣についてはバスのP.コーイは他の指揮者の受難曲、カンタータ演奏にも名を連ねているもうヴェテラン域のバロック歌手で安定した歌いぶり、テノール語り手G.テュルクは新鮮な感じがします。ソプラノのN.アージェンタもこの類の曲にはほぼ常連です。本盤アルトはカウンターテナーのR.ブレイズがやはり新鮮な声を聴かせてくれます・・・・第6、39、52曲等代表的なアルト・アリアには私は好みからもう少し抑制気味の女声アルトの方が・・とも感じた曲も正直ありましたが(あくまで私の)目先が変わる分だけ新鮮には感じました。その他テノールの櫻田、バスの浦野等カンタータシリーズでも馴染みのメンバーです。アリアで伴奏するヴァイオリンの寺神戸他独奏者も色彩が合った演奏です。また合唱陣はこのBCJという団体独特のサウンドがほぼ出来上がった時期のもので今述べたカンタータシリーズ(今ではもう45巻まで達しています)でも本録音以降ますますの充実振りです。録音場所が私のほぼ地元であり指揮者自身も地元出身なので応援したくなりますね。鈴木の場合少年時からバッハ演奏に関わりその確固としたプロテスタント信仰からこのような一般日本人にはとても到達しえない域まで昇華出来る資質を持ち合わせていることが演奏に反映していることは当然でしょう。本盤メモにも鈴木自身の演奏にあたってその心境等その辺りに触れているのが見られます。何かオーケストラ、合唱団、ソリスト等々全員が信仰者であるような印象も与える程我々凡人にはつけ入る隙が見出せません。それだけ真摯なものが感じられるのでしょう。一方どうしてもクレンペラー盤(1961年収録、約225分)やリヒター盤(1958年収録、約197分)と我々の世代は比較してしまいますがお互いスタンスが異なるのですからその違いは止むを得ない事だし私たちは夫々を聴く時間があるだけ幸せなのでしょう。サンプリングでタイム的な処に触れましょう。リヒター盤との比較タイムで行きましょう・・・。第1曲合唱「来なさい、娘たち、ともに嘆きましょう」今回鈴木8’07(リヒター1958年9’50)・・・以下同要領表示、第6曲アルト「懺悔と悔恨の情が」3’57(5’50)、第20曲テノール・合唱「イエスのもとで目覚めていよう、さすれば私たちの罪は眠りにつく」4’55(5’23)、第39曲アルト「憐れんで下さい、神よ」6’10(7’45)、第49曲ソプラノ「愛の御心から救い主は死のうとされます」5’23(4’29)、第52曲アルト「この頬の涙が何の助けにもならぬなら」5’42(8’02)、第57曲バス「来るのだ、甘い十字架よ」6’18(6’26)、第65曲バス「私の心よ、おのれを浄めよ」6’12(7’08)、第67曲独唱・合唱「今や主は憩いへとお着きになった、イエスよおやすみなさい」1’51(2’30)、第68曲合唱「私たちは涙を流しながらひざまずき」6’28(6’24)・・・・・・・・・・・・といった具合です。自分の好みとしてはやはり幾分かこれらのサンプリング曲でもその演奏面からすれば旧来の演奏にほっとする時がしばしばあることが本音ではあります。大曲故長くじっくりいろんな演奏に接することをお奨めします。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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バッハ(1685-1750)

1685年:アイゼナハで誕生。 1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。 1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。 1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。 1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。 1714年:楽師長

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