経済が競争でない時代 人口減少の先の地域市場デザイン

大庫直樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784120051531
ISBN 10 : 4120051536
フォーマット
出版社
発行年月
2018年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
240p;20

内容詳細

発端は長崎県の十八銀行と親和銀行の経営統合問題、しかし今―想定外の事態が全国で静かに進行している。経済の新しいルールをさぐる緊急提言。

目次 : 1 競争不能地域の誕生(長崎県に競争は成り立つのか/ 競争不能地域の存在を証明する)/ 2 競争が成り立たない経済のフェア・ルール(鉄道事業―地域独占からオープンアクセスへ/ 電気通信事業―内部補助から外部補助へ/ 電力事業―市場支配力と支配力行使は別)/ 3 地域金融事業のフェア・ルールとは(県を越えて広域競争市場へ/ ミクロな競争不能地域でのモニタリング/ 長崎問題の決着と新たな問題)/ 結章 人口減少の先の地域市場システム・デザイン

【著者紹介】
大庫直樹 : 1962(昭和37)年東京都生まれ。85年東京大学理学部数学科卒業。マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。東京、ストックホルム、ソウル・オフィスでコンサルティングに従事し、99年パートナーに選出。以後、東京オフィス・リテールバンキング・プラクティスのリーダーとして銀行、ノンバンクなど金融機関の経営改革に携わる。2005年GEに転じ、08年独立、ルートエフ株式会社を設立し代表取締役に就任。17年、ルートエフ・データム株式会社を設立し、データサイエンス分野に進出。大阪府・市特別参与などを経て、現在、同志社大学非常勤講師、金融庁参与・金融研究センター顧問、広島県特別参与(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • fumio_saurus さん

    サービス維持に人口が不可欠なことを踏まえ、少子高齢化によって過疎が進む地方において「競争不能地域」が発生する(している)と指摘し、これらの地域では、複数の機関が競争し共倒れになるよりは、特定の機関に独占させ、そこをしっかり監督するという「非競争」のモデルが必要になるとの話でした。人口減少という衰退局面が不可避な我が国において、右肩上がりが前提の経済モデルはもはや万能ではないというのは非常に説得力があります。

  • 偏頭痛 さん

    人工の少ない地域でしかもその地域に根ざした商売が事業継続不可能になりうるというのは言われてみればそりゃそうだわなとは思う。難しいところはよくわからんが今までの考えを改めないといけないのは確かな気がする。

  • めぐりん さん

    人口減少の中で、「競争不能地域」という概念を提唱し、従来からの競争政策に問題を提起。主張の全てに賛成できるわけではないが、議論・法律の枠組みを見直す必要があることには賛成。

  • ジム さん

    競争を続けても経済が右肩上がりのうちは誰も異論を唱えなかった。しかし、長引く不況に追い打ちをかけるように少子化の波がすぐそこまでやってくると、国内で競争によって敗者を作ることに何の意味があるのかと思うようになってきた。

  • kaz さん

    論理・主張に全て納得というわけではないが、競争可能地域、競争不能地域、事業継続不能地域というフレームワークは非常に興味深い。鉄道事業、電気通信事業、電力事業、地域金融事業の事業構造とフェア・ルールの考え方も勉強になる。事業構造に対する深い洞察に基づく競争政策が求められているのであろう。

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