HMVインタビュー:Grandmaster Flash
Monday, March 9th 2009
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Grandmaster Flash インタビュー |
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Interviewed by 二木崇(D-ST.ENT) |
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「誰もが知っているスーパースターと無名のアーティスト、英語でライムするラッパーとそうでないラッパーのコラボレーション。ヒップホップはその精神を見失っていたと思う」
--- 新作は約10年ぶりのオリジナル・アルバムとなるわけですが、自身の名義の作品に着手するキッカケはなんだったのですか? Grandmaster Flash(以下G) The Neptunesや、Dr Dre、Swizz BeatzやTimbalandといった素晴らしいプロデューサーと並んで、このアルバムが人々に聴いてもらえることに興奮してるよ。Strut/!K7という良いレーベルとのディール、そして俺のアイディアを理解してくれる良きスタッフと巡り会えたことが、ニュー・アルバムのリリースを決めた最大の要因だよ。 --- アルバムを聴いてみてまず感じたのは、今の時代、今のサウンドにスポットを当てつつ、ヒップホップがどこから来て、どのようにしてユニバーサル・カルチャーとして広まったのか、ということが体感できる説得力のある作品だな、ということです。ご自分ではどう思われますか? G このアルバムにはオールド・スクール、ニュー・スクールのどちらのフォームあるんだ。そのどちらもバランス良く取り入れたサウンドを作りたかったんだ。 --- 改めて、そのコンセプト、製作期間、制作工程などについて教えていただけますでしょうか?プロデュースされたトラックはヴァラエティに富んでますが、その音作りの秘訣について語ってください。 G レコーディングに大体2年くらいかかった。『ザ・ブリッジ』にはいろんな意味があるんだ。まず、R&Bテイストな楽曲もあれば、アンダーグラウンドなもの、コマーシャルなもの、そしてアップテンポなサウンドと、アルバムがあらゆるスタイルにまたがっていること。そして、俺が選んだヴォーカリストやラッパー。誰もが知っているスーパースターと無名のアーティスト、英語でライムするラッパーとそうでないラッパーのコラボレーション。ヒップホップはその精神を見失っていたと思う。 --- 「We Speak HipHop」について伺います。それぞれの国のラッパーをYouTubeの映像を見てご自身で判断したとのことですが、それぞれ、どんな部分が気に入ったのですか? G MACCHOに関して言えば、彼のフロウと声のトーンに惹かれたんだ。俺は他にもたくさんのMCの楽曲を聴いたけれど、たまたまMACCHOの作品を聴くことが出来たんだ。初めて彼のラップを聴いたとき、俺は凍り付いてしまったよ。彼のサウンドはハンパなかった。もし彼がスーパースターでないのなら、そうなるべきだよ。 --- アルバムの中でもKRSワンの「What If」は、ヒップホップの文化としての重要度が語られない現代にとって必要なボムだと感じました。その曲についてコメントしていただけますか? G コンセプト的にも、このような曲がアルバムには必要だったんだ。俺たちのようにヒップホップ・カルチャーを愛しているものにとっては当たり前のことだと思う。「もし、ヒップホップがなかったら…?」。ミュージック・シーンは一体どうなっていたんだろう。クリス(KRS-ONE)は、そのことを伝えるのに最適な人物だった。かなり重要なトラックだよ、新人からベテランまでいろんなラッパーたちがそのテーマでそれぞれの思いを伝えるシリーズにしたいくらいさ。 --- 今のシーンを見てどう思いますか?また、本作のリリースでどんな刺激を与えられたらいいと思いますか? G 今日のヒップホップ・シーンはグローバルだね。俺は世界中をツアー出来たことと、そして過去と現在のヒップホップそのどちらも語ることが出来ることを幸運だと感じているよ。このアルバムの影響でラッパー達がよりオープンマインドになってインターナショナルなコンセプトでトライしてくれるようになってくれればいいね。いつの日か海外ツアーで、アメリカのラッパーとその他の国のラッパー達がコラボレーションした楽曲を当たり前のように聴く日が来て欲しい。 --- あなたはその後に登場したターンテーブリストたちに多大なる影響を与えた存在ですが、現在のデジタル化されたDJイングについてどんな意見をお持ちでしょうか? G 俺は何よりもまずサイエンティストだから、新しいテクノロジーに関しては柔軟なんだ。俺の目から見れば、デジタル・テクノロジーがDJINGの一部分になるのは素晴らしいことだよ。 --- 日本の印象を。日本人アーティスト、DJで特に思い出深い存在は? G 以前ツアーで日本を訪れたときのインタビューで記者が、一般的に日本の人々は俺が一体誰なのかを知らないと言ったことを覚えている。その夜、俺は、5000人の前でDJプレイをした。その記者もそこにはいた。「俺が誰なのか教えてやるよ」とフロアに何度も問いかけ、詰めかけたオーディエンスを何度もロックしたんだ。彼はそのことに対して怒っていたんじゃないかな。でも特にそれ以上どうってことはなかったよ。日本のラッパーに関して言えば、俺は専門家ではないけど、素晴らしいアーティストもいるね。 --- 最後に日本のファンにメッセージを。 G 日本のファンたちはみんな長い間DJシーン、そして俺の作品をサポートしてくれている。凄く感謝している。みんながこの作品を楽しんでくれたら嬉しいよ。 |
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