--- 「レッド・ウォーリアーズの音楽性に最も大きな影響を与えたアルバム3枚」です。メンバーの方各自でそれぞれ意見があると思いますが、ユカイさんの中では、ということで。
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4 Rolling Stones 『It's Only Rock N Roll』
ジミー・ミラーから離れ、ミック&キースの初プロデュース作となった74年作品。あまりにもキャッチーな声明であるアルバム・タイトルとその表題曲の一方で、ストレートなR&Rに留まらないスローな楽曲やリリカルな音楽性を聴かせる。テンプテーションズのカヴァーに代表されるモータウン・ソウルへの接近や、レゲエを取り入れた楽曲などがその代表例。この作品を最後にミック・テイラーが脱退。
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4 Mott The Hoople 『Hoople』
モット・ザ・フープル最期のスタジオ・アルバム『ロックン・ロール黄金時代』(74年発表)。彼らの代表曲に数え上げられる「Golden Age Of Rock 'n' Roll(ロックン・ロール黄金時代)」や「Roll Away The Stone(土曜日の誘惑)」を収録。「American Pie/The Golden Age Of Rock 'n' Roll」をはじめ、ボーナス・トラック7曲を追加。
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4 Bad Company 『Bad Company』
英国を代表する人気ハードロック・バンド、フリーが再度の解散を遂げた後、メンバーだったポール・ロジャースとサイモン・カークが、モット・ザ・フープルのミック・ラルフスらと組んで結成したバッド・カンパニー。本作は、74年に発表された彼らのデビュー作で、広くロック・ファンに人気の高い1枚。シンプルなR&Rで、ポール・ロジャースのヴォーカルが存分に活かされている。「Can't Get Enough」が当時大ヒットした。
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ユカイ これは、難しいけどねぇ。何となく総合して考えると、この3枚かなって。まぁ、シャケなんかに言わせれば、キッスとかが入ってくるんだろうけど・・・俺は、キッス嫌いだから(笑)。でも、間違いなくキッスはあるだろうね。作ってる人間が好きだったんだからさ。モット・ザ・フープルは間違いないよ。「バラとワイン」の原型だから、実はね。バラしちゃうけど(笑)。
バッド・カンパニーは、やっぱりポール・ロジャース。別に、ポール・ロジャースをたくさん聴いたわけじゃないんだけど、「ポール・ロジャースみたいだ」って言われてたんだよね、俺。埼玉の界隈では。
--- デビュー前の頃にですか?
ユカイ そう。だから、しょうがないから聴いてたっていうかね(笑)。歌がうまいんだよね、この人。
--- ポール・ロジャースは、現在、クィーンで歌っていますよね。
ユカイ まぁ、何やってもポール・ロジャースだからね(笑)。
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4 Paul Rodgers 『Cut Loose』
ポール・ロジャースがフリー〜バッド・カンパニーと渡り歩いた後、83年にリリースした初ソロ・アルバム。ブルース・ロック・ベースに回帰したシンプルなサウンドを手中にしたことで、ギミックなしの歌の旨さを味わうことができる。
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--- 続きまして、「ユカイさん、及びレッド・ウォーリアーズ・ファンの方々に“ロック入門編”として聴いてもらいたいアルバム3枚」です。
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4 Doors 『Doors: ハートに火をつけて』
67年、ドアーズの記念すべきデビュー・アルバムであり、ロック史上に残る名作。ドアーズ・サウンドのヒリヒリした透明さや、冷たく光る熱といったような個性は、同時代のバンドと比べて圧倒的な単独性を感じさせる。ブギっぽいイントロから始まる「Break on Through」の力強さに、「Crystal Ship(水晶の船)」という美しいイメージ、クルト・ワイル作「Alabama Song」、そして、レイ・マンザレクのオルガンが唸る永遠の名曲「Light My Fire(ハートに火をつけて)」、圧倒的なラスト曲「The End」と寸分の隙もない完全なるアルバム。
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4 Led Zeppelin 『Led Zeppelin W』
レッド・ツェッペリンが、より大きく変化を見せた、「フォー・シンボルズ」とも呼ばれる4作目(71年発表)。「Black Dog」や「Rock and Roll」は、従来のゼップを彷彿とさせるハードなロックンロール・ナンバー。白眉は、やはり「天国への階段」。静かなアコギの爪弾きに始まり、ロバート・プラントが意味深い詞を淡々と綴っていき、最後の最後でハードに昇り詰める。また、この曲の前奏とも言える「Battle of Evermore」には、フェアポート・コンヴェンションを脱退したサンディ・デニーが参加。「Going to California」でのバッファロー〜CSN的な音楽性も面白い。
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4 David Bowie 『Rise and Fall of Ziggy Stardust and The Spiders From Mars』
72年発表、デヴィッド・ボウイの最高傑作にして、文句なしのグラム・ロック大名盤。本作とその後のツアーで、ロックに妖艶なSFタッチの価値観を植え付けたボウイ。しかし、一見奇抜に見える本作のメッセージは、現在でも通用する普遍的なモノ。危機感迫る名曲「Five Years」、切なさをメロディとアレンジが煽る「Moonage Daydream」、「Starman」、ルー・リードとシンクロするR&R「Hang On To Yourself」など。思春期を潜り抜ける時の”苦さ”にも似たアルバム。
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ユカイ ・・・これも選ぶの大変だよ(笑)。まぁ、ドアーズは全アルバム好きだからね。でも、入門編としては、やっぱり1stがいいのかな、みたいなね。ツェッペリンは、4枚目が一番ポップかなって(笑)。「Ziggy Stardust」もいい曲だしね。
--- ドアーズですと、ユカイさん自身、ジム・モリソンの生き方自体に共鳴するところがあったりもしますか?
ユカイ ジム・モリソンはね、誰もが憧れる・・・多分、アメリカで一番憧れられているヴォーカリストなんじゃないの?ジム・モリソンの自伝とか読んで、狂っちゃうしね。みんな狂っちゃったもんね。死んじゃったヤツまでいるからね。カート・コバーンみたいにさ。でも、ロック・スターは、一度は必ずジム・モリソンになりたがるっていうのは、あると思うよ。
--- カートの死には、ジム・モリソンの影響が少なからず関係しているのでしょうか?
ユカイ ジム・モリソンでしょう、やっぱり。知的で荒削りなロッカー、これほどかっこいい人はいないよね。デビュー当時から、アイドルであり、あのルックスでセックス・シンボルであり、しかも、あれだけ知的で。一種、ボブ・ディランに近いけど・・・“肉体を持ったボブ・ディラン”だよね。ディランより荒削りなルックスっていうかさ。あんなかっこいい人はいないよ。
--- トータルでセクシーですよね。
ユカイ セクシーだよね。みんな影響受けてるんだよ。ガンズのアクセルなんか、一時期、暴れてたりしてたじゃん?あれ、ジム・モリソンの自伝を読んでて、狂っちゃったらしいしさ。ある時期のボノ(U2)なんて、ジム・モリソンそのものだもんね。そのぐらい影響力があってさ。俺もよくね、髪型とかが似てるって言われるんだよね(笑)。だから、俺もそういう時期があったよ。ジム・モリソンになりきってた時期が。
--- と言いますと、ユカイさんにも、ちょっとした狂乱の時期が・・・?
ユカイ そうだね。そういう状態が、純粋にかっこいいなぁって思ってた時期みたいなね。だから、これもアブないけど、ドストエフスキーの世界だからね。ストーンズは、ある意味で“エンターテインメントなドストエフスキー”だけど、コイツは“本物のドストエフスキー”だからね。ジム・モリソンはね。まぁ、バンドも含めて。アブないよ(笑)。本物のアブないヤツだっていうね。それぐらい魅力があるよ。
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