ダヴィル インタビュー
Tuesday, February 3rd 2009
|
ダヴィル インタビュー |
|
Interviewed by 二木崇(D-ST.ENT) |
|
|
その夜は、ボクとFIRE BALLがイベントを盛り上げまくったんだけど、彼ら4人のヴァイヴスとエネルギーに感心してね。まさに火の玉だったね!
--- FIRE BALLとの出会い、楽曲、ライヴ、人間性の印象は?また、この曲は、どんな風に作り上げたのですか?併せて、タイトル、テーマを「イチバン」にした理由も教えてください。 ダヴィル FIRE BALLのパフォーマンスを初めて東京のクラブで見た時が、初対面だったんだ。ボクは、Sunset the Platinum Soundと一緒にパフォーマンスしていたんだけど、オーナーが紹介してくれてね。その夜は、ボクとFIRE BALLがイベントを盛り上げまくったんだけど、彼ら4人のヴァイヴスとエネルギーに感心してね。まさに火の玉だったね!その後も、ラジオ番組の収録やステージで何度か会った事があって、いつかは何か一緒にやりたいねって話してたんだ。 Fashozy RecordsとMCEは、昔からイイ関係だったから実現させるのはそんなに難しいことじゃなかったよ。このトラックは、Cash Flowのスタジオで初めて耳にしたんだけど、聴いた瞬間ビビっときたね。「きっと日本で流行る!」って。それから、『ICHIBAN』ってタイトルが閃いて、一緒にやるならFIRE BALLしかいない!って。まず、デモをMCEのマスタ・サイモンに送って、メンバーに紹介してくれたんだけど、みんな気に入ってくれて、それぞれのパートを歌って、またジャマイカに送り返してくれたんだ。 それはそれは、素晴らしかったよ!とにかくめちゃめちゃカッコよくて! --- 今作での“お楽しみカヴァー”は、シンプル・プランの「Perfect」ですね。 ダヴィル マネージャーでパートナーのJ・ブラウンがこの曲を紹介してくれたんだけど、聴いてソッコー気に入ってね。メロディーもいいし、「僕は完璧じゃない」って歌詞もグッときたしね。で、彼女に「レゲエ・ヴァージョン作ってみたら?」って言われて、トライしてみたんだ。 --- アルバムの中で最も思い入れの強い曲についてコメントして下さい。 ダヴィル 「Turning Me On」―――ソカの素晴らしいプロデューサー、シェルドン”シェル・ショック”ベンジャミンと共同して作ったんだ。ステージの為にトリニダードに行った時、彼も同じ街に来ている事を知ったんで、すぐにミーティングをリクエストしたんだ。お互いの音楽やスタイルについて語り、すごく楽しい時間だったよ。ボクらはきっとすごいコンビネーションになると思ったから、幾つかのトラックを聴いた後、何か出来るかもと思い、何曲かセレクトしたんだ。ジャマイカに戻り「Turning Me On」をレコーディングして、出来上がったものを彼に送ったら、彼は、すごく喜んでくれたし、ボクもソカにインスパイアされたものを作るのは初めてだったから、すごく楽しかったよ!シェル・ショックとはそれ以来のイイ付き合いさ。 「Blessings A Multiply」―――この曲の制作過程は、素晴らしくインスピレーションに富んでいたんだ。当時、人を信じる事がすごく難しくなっていて・・・本当に信頼していた人が、実は裏切り者でショックを受けていたんだ・・・。初めてリディムを聴いた時、Cash Flowスタジオにいて、即座にアイディアが湧いて来たんだ。この曲に感情をぶつけようという気持ちになり、それに成功したと思うよ。「自分の周りで何が起こっていようが、僕は祝福されている」と再確認できたんだ。 ある日、Penthouse Recordsのスタジオで、「Never Gonna Cry」の作業をディマルコとしていたんだけど、彼に「Blessings A Multiply」を聴かせると、すごく気に入ってくれたんだ。彼はすぐにブースに入り、足りない幾つかのヴァースを埋め始めたんだ。「この曲イケる!」って、2人して感じたよ。なんと、彼も同じ事を体験していて、「今の自分の状況を言い当ててるから、このトラックに惹かれたんだ」って言ってたんだよ! 「Just Another Day」―――いやぁ、このトラックは難しかったよ(笑)。自分の体験に基づいていて、他のアルバムの中で似たテーマで「Give Thanks」という曲を書いたんだけど、貧困とホームレスは、そこら中に溢れているっていう。小さく美しい島のジャマイカでは、それがもっと強調される。無視しようとすると、逆に圧倒されるんだ。でも実際には、誰にでもそうなる可能性があるってこと。 ある日の夜遅く、J(・ブラウン)と2人でスタジオから帰る途中だったんだ。KFCに行って、車で待っている間にデモを聴いていると、老女が窓を叩いてくるんだ。「どうしようっ」と思ったよ!でも、Jが車に入れないから仕方なく・・・ね。老女は「空腹だから助けてくれ」って。自分が家出してホームレスになった頃を思い出したんだ。とにかく何か食べ物を買ってあげるって、その老女に伝えたんだ。買ってきた食べ物を彼女に手渡し、その様子を車の中から眺めていると、段ボール箱と古い洋服で覆われた小さな空間に行き、そこに座り、食べ始めたんだ・・・。本当に哀しい気持ちになったよ。車を出し、ホームレスと貧困についてJと語り始めた。Jは、曲のアイディアを紙に書き留め始めて・・・1年半くらい前の出来事だったかな。それから、アリフ・クーパーがくれたリディムをJと二人で聴いていて、「あのアイディアを使おう」と思ったんだ。これはホントにリアルな話だよ。ジャマイカじゃ何処へ行っても、ホームレスと貧困に囲まれている。だから、どんな小さな事でもいい。「手を差し延べてみよう!」って言いたくてさ。 「Missing You Right Now」―――このトラックは、ボクのプライベートがちょっと出てるかな。基本、自分の体験を元にして書くことが多いけど、それをインタビューで話すのは、正直イヤなんだ(笑)。話すより歌う方が良いみたいだね。こんな稼業だからツアーに出てる事が多いけど、毎朝愛する女性に電話するのは、ボクの大切な任務。もし忘れちゃったりしたら、タイヘン(笑)。彼女から逆にガンガン掛かってくるよ(笑)。この曲が、それを物語っているんだ。 2人は離れているから、寂しくなる事はしょっちゅうなんだ。男に忠告したいけど、彼女に自分の愛を伝えるのを怖がっちゃダメだよ。会いたいなら、隠さずにそう言えばいいんだ。正直になろうよ。女性は自分が愛されている事を確認したいし、大切にされたい。当たり前だと思ったら、怒っちゃうよ。愛する女性への愛を言葉に出来ないなら・・・(肩をすくめて)ダヴィルのCDを買う事!(笑)。ボクは、それを素直に表現できるからね(大爆笑)。
|
|
| PAGE 1 ・ 2 | |
最新インタビュー |
ジャパニーズポップス ロック&ポップス ダンス&ソウル ジャズ/ワールド/イージーリスニング TV & 映画
|
