MICROPHONE PAGER インタビュー!
Monday, January 26th 2009

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2009年、遂に動きだした、日本のHIP HOPオリジネーターMICROPHONE PAGER!再結成の動機、今回のアルバムの事、さらにはかつてのペイジャーについて等、リアルに語ってくれています!
それでは、MICROPHONE PAGERのインタビュー、スタート! インタビュアー : 二木崇(D-ST.ENT) |
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――再結成の動機や、その経緯について教えてください TWIGY :やる時期が来たと思ったから。 MURO :ソロ活動をしている時も、お互い参加しあっていて、いつかまたやりたいなと思っていました。 TWIGY:お互い色々なタイミングや、気持ちが重なって「やろう」って。 ――アルバムタイトルの意味や、そのコンセプト、裏テーマなどについて教えてください。 MURO :もともと満州国の建国の理念の言葉らしいんですが、「理想郷を作る」と言う。これを日本語ラップに置き換えて、日本語ラップの理想郷を作れたらいいなと思いタイトルにつけました。以前の MICROPHONE PAGER からの流れもあってやっぱり四文字熟語っていうのはありますね。 ――ゲスト・アーティストたちについてコメントを。また、 REC でのエピソードを。 TWIGY :電話しなくてもスタジオに来ちゃうみたいな(笑) 普段現場で会ってても MICROPHONE PAGER って括りになると改まっちゃって(笑) 「歴史的な瞬間に立ち会えて、感激です」みたいな(笑)。言われちゃうと面白かったですね。 ―― かつてのペイジャーについて語ってください(ライヴや作品について)。 最近改めて聴きなおしたりしましたか? MURO :当時の事ってみんながむしゃらだったしあんまり覚えてないかもしれないけど、作品も LIVE も他には類を見ない独特の感じだった気がしますね。 TWIGY :荒削りっていうか、ラフさとか感性を日本のシーンに持ち込んだのって俺らだしその感覚を取り入れて打ち出したかったっていうのはありますね。 ――一実際、今のシーンではペイジャーズ・サンたちが活躍してますが、 今考えてペイジャーのスペシャルだった部分はなんだと思いますか? TWIGY :そういうのは感じますね。 何か、オレは名古屋で最初 DJ HAZU ってヤツと組んでラップやってたんだけど、東京に海外のラッパーとかアーティストが来ると見に行ったりしてたんですよね。そこでこっちの知り合いと一緒に現場に行くと他にもラッパーが沢山居て、フリースタイルとかしてたんだけど、家帰ったらお母さんのご飯食べて、それでクラブ来たらお披露目してみたいな。。 オレは何かもう命賭けてやる気でいたからそこでの価値観の違いみたいなものを感じて。東京って三重の津市の出身の自分からしてみたら名古屋よりも都会みたいな場所だったのに、いざ自分でアクションしてみたらそこに住んでる人とかってそこまで本気感がないっていうか、逆に田舎モンだからガーっと本気になってたのかもしれないけど、 HIPHOP って今まで日本に無かったものを作り上げるには相当な力が必要だとオレは思ってたから本気になってたんだよね。 その本気さを認めてくれていたのが、 DJ KRUSH や MURO 君だったから一緒につるんだり、やるようになったんだよね。名古屋に呼ばせてもらったり、東京に呼んでもらったり。 全部を変えたかったんですよね。“芸”っていうか“芸風”でやってる人たちとか。本気でやってる世界に。 じゃないと日本に HIPHOP が根付かないと思ってました。そういう部分でも MURO 君しか共鳴できる人はいなかったです。 ―― この13年の間には作品などでも共演していたわけですが、ソロなどで活動していた " 共犯者 " をお互いどう見てましたか? TWIGY :共犯者ですか(笑) MURO 君がどんどん KING になっていくのを見て、みんなが敬意を表していくのを見てやはり間違っていないと思った。作品に関しても訴えているメッセージにしても同じ事。 ぶれてないなっていうのは一貫して見て取れましたね。何かあれば一緒に一曲やってたし、そういう意味でも今回も違和感はない感じですね。 MURO :オレはもう常に尊敬し続けるアーティストですね。ずっと言い続けてますけど。 ―― ペイジャーとしての新作を制作する上で、そのそれぞれの個性をどう活かそうと思いましたか?作品を聴く限り、ソロで培ってきたものプラス、クラシック・ライムのリメイク云々だけではないペイジャー・モードの何かを感じたのですが。 TWIGY :のびのびできましたね。最後には MURO 君がまとめてくれる、という安心感でリリックも書けたしラップもやりたい事ができていいものができたなって感じてます。 MURO :そこはやっぱり一緒で、お互いの信用が全て。だからいつサッと会ってもできちゃうていうのがあるのかなって思います。 ――サウンド面で特に気を使ったこととは?また、 TWIGY さん的には今回のトラックはいかがでしたか? MURO :サンプリングですね。壁にぶち当たったのは正直サンプリングです。今後サンプリングを如何に続けていくか、という部分でどうにごらせるか、どうチョップするか、どう回転数をいじってみるか等、逆に鍛えられたって言うか勉強になりましたね。 TWIGY :はたから見てて思うんですけど、サンプリングとかって色んな捕らえ方されるんだなって。本人がダメだって言ったり、権利持っている人が良いって言ってたり。 HIPHOP への理解みたいなものがこのアルバムを作るっていう所で感じました。面白いなって。 トラックは純粋にかっこよかった。他のゲストがお手上げになっちゃうくらいな感じ。いいのばっかりなのにオレは「えっ!コレできないの」って感じ。 NG はないですね。 ドラムのパターンにしてもラッパーが作ってる音っていうイメージで、息継ぎも楽だし、ラップがし易いですよね、トラックが。 ―― それぞれ特にお気に入りの曲と、その理由を挙げてください。 MURO : Cypher MICROPHONE PAGER っぽいと思います。グルーブ的にも当時の匂いがするし、成長した部分も感じるし。すごく気に入ってますね。 TWIGY : SYZZZY も 92 年生まれだし。 MURO :そう、いよいよ子供が生まれちゃったよペイジャーに(笑)みたいな。 TWIGY : Hey!Fellows /灯かり消すな 全部好きですけど、あんまり一緒にならないアーティストが競演している点で雷とペイジャーもそうだけど、絶対的に一緒にならないような人たちが一緒に掛け合ってラップしてるっていう。 このアルバムの醍醐味っていうか、 MICROPHONE PAGER ならではのっていう感じはしますね。 ――「改正開始08」の PV について、その見所を語ってください。 MURO :よくまとめてくれた!っていうぐらい凄まじい。まさに努力賞って感じ、あの展開は。(笑) TWIGY :最初に出してもらいたい画っていうのがあって、それは 90 年代の HIPHOP のビデオみたいなイメージで、ローバジェットでそれ用にわざとそういう感じで VHS に一度録画してそれを取り込んだり、汚くして使ったり。そういうダメージ加工的な(笑)ヴィンテージビデオみたいな感じになってます。 ――ありがとうございました!!
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