Keithスペシャル・インタビュー
Monday, December 15th 2008

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デビュー・アルバム『Red Thred』が話題となった“マンチェスターの秘宝”Keithが遂に始動!セカンド・アルバム『Vice & Virtue』のリリース(12月17日、日本先行発売!)を前にヴォーカルのOliが来日。インタビューに答えてくれました!さらにOli直筆クリスマス・カードも公開!一生懸命書いてくれたステキなカードはインタビューの最後にご紹介! HMV:アルバム『Vice & Virtue』完成、おめでとうございます。アルバム聴かせていただいたのですが全体的に強弱が増して、奥深くなったなという印象が強く、前作より厚みが増したなと感じましたが曲作りやレコーディングの際に、今回新たにチャレンジしたことがあれば教えてください。 oli:今回は、今自分たちの向かっている、よりサイケデリックな方向へとに徐々に近づいていくように作ったんだ。 HMV:プロデューサーには、ダン・ケアリーを起用していますが、こういった方向性と関係してますか?oli:ダンはミュージシャンとしてもプロデューサーとしてもすごく尊敬しているし、信頼をおいている人物。彼はプロデューサーとして、実験的な部分とPOPな部分を併せ持っているんだ。リー・スクラッチ・ペリーといったダブとかレゲエのシーンでもプロデュースをやっているし、ポップソングも作るし・・・そのジャンルにも精通している。自分たちがやろうとしていることは、まさしくそういうことで、音楽に対する捉え方に共感できるんだ。実験的な音と、POPな音のキャッチーな部分を大事に持っていて、同じような価値観で捉えているからすごく仕事がしやすいんだ。 HMV:今回のアルバム制作時に、特に聴いていたアルバムはありますか?レコーディング中だったときに印象に残るエピソードがあれば教えてください。 oli:僕たちはちょうどレコーディングのときに70年代のクラウド、ドイツのジャーマンロックというかクラウトロック史、例えばNeuとかCanとかFaustといったバンドを聴いていたよ。サウンド面の中で、特にリズム面に影響受けたね。
HMV:Cureの新作、どうでしたか? oli:実はすごく気に入ってるんだ!自分でもびっくりするほど気に入っていて、多くの熟年バンド…カムバックするバンドっていうのは、昔のような情熱だったり、アイディアなんかも無くなったりっていうのが通例のようだけど、今回のCureはコンテンポラリーかつ昔のテイストも残っているすごくいい作品だったと思う。本当に気に入ったよ。 HMV:アルバムのタイトルとなっている『Vice & Virtue』ですが、レコーディング中に浮かんだもの?それとも最初からこういったコンセプトを持ってたんですか? oli:[善]と[悪]っていうコンセプトは、レコーディングの途中から浮かんできていたんだよ。曲が全部出揃ったところで、すべての曲に対して、共通するキーワードになるような言葉を考えたときに、“Vice & Virtue”=“善と悪”だなって思ったんだ。特に今回のアルバムの中に"Lucid"って曲があるんだけど、解説するなら・・・男女がインターネット上で、つまりバーチャルな世界で出会って、つながっていく、惹かれ合っていくストーリーなんだ・・・そして現実世界で実際に、彼女の方から、彼に駅で待ち合わせしましょうって言う話になるんだけど、その彼は、結局会いに行かなかったんだ。彼はバーチャルな作り上げた世界であまりにも自分をよく見せすぎたので、現実には会うことができないんだ。会ったときに相手ががっかりする姿を見たくないからね。 HMV:ちなみに、Oli自身は善と悪といった二面性みたいなものを感じたことはありますか? oli:まちがいなく自分の人生には善と悪があると思う。
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そういったバンドたちの持っていたグルーヴ感にすごく影響を受けた。自分はというと・・・ラブソングもそうだね。このアルバムにはラブソングが何曲かあるんだけど、歌詞を書く上で、ラブソングでありながらそういう詩的な部分が残っている・・・たとえばLeonard CohenやCureのRobert Smith といったアーティストの書く詞がすごく好きだから、自分もただのラブソングじゃなくて、裏側に何か詩的な部分があるっていうものを目指して作っていったな。

