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HMVインタビュー:Big Stalks

Wednesday, January 7th 2009

無題ドキュメント
Big Stalks
「最も影響を受けた曲を挙げるなら2パックの「Dear Mama」だね。オレには父親は居なくて母親と兄弟、姉妹とで育ったんだけど、オレを一人前にしてくれたのは母親だし、彼女がファミリーを支えてくれたんだ。」

--- まずは自己紹介をお願いします。

Big Stalks(以下B)  ワッツ・アップ!オレはストーカー、a.k.a.ビッグ・ストークスだ。ウエストサイド・カーテルのメンバーとしてオレのことを知ってる人もいるかもしれないし、全く知らない人もいるだろうな。まずはオレの最新作『Cali Dippen』でもチェックしてくれ。

--- ヒップホップに出会ったキッカケを教えて下さい。

B オレが初めてヒップホップやラップ・ミュージックに興味をもったのは12歳の頃で、今とは違うフッドに住んでた時だな。街で一番ヤバいとこで育ったんだけどラップを聴くってのは普通のチョイスだった。トゥー・ショートやトリプル・C、CLS(カリ・ライフ・スタイル)、リル・ロブ、MR.シャドウ、キッド・フロスト、2パック…他にも同じようなサウンドのアーティストを色々と聴いてたんだ。フッド・ミュージックってヤツだな。

--- ラップを始めたのはいつ頃なんでしょうか?

B 13歳の頃だね。ホーミーたちとフッドでツルんでるうちにラップするようになった。ストリートのことや女のこと、ハスリング、オレらが過ごしてたギャングスタなライフ・スタイルなんかをラップしてたんだ。オレがラップするようになったのはホーミーのおかげかな、最初はただの遊びだったけどね。そのうちラジオなんかにメキシカンが登場するようになったんだ。キッド・フロストやリル・ロブ、MR.シャドウなんかがね。それでもしかしたらオレにもチャンスがあるんじゃないか、と思って真剣に音楽に打ち込むようになったんだ。

--- ビッグ・ストークスという名前の由来を教えて下さい。

B オレの最初のラッパー・ネーム、ストーカーから来てるんだ。でもチカーノのシーンに同じような名前のヤツが居たし、ビッグ・ストークスって名前に変えることにしたのさ。

--- ラップをする上で影響を受けたアーティストは居ますか?

B  一番影響を受けたのは2パックだな。モチロン他にも居るぜ、チカーノのラップ・ゲームの中で最も影響力があるMR.シャドウとかね。今だったらDJキャレドなんかが好きだな。って言っても、もしオレの車に乗るようなコトがあったら『Cali Dippen』を爆音でプレイするけど(笑)。最も影響を受けた曲を挙げるなら2パックの「Dear Mama」だね。オレには父親は居なくて母親と兄弟、姉妹とで育ったんだけど、オレを一人前にしてくれたのは母親だし、彼女がファミリーを支えてくれたんだ。

--- 今回のアルバムのタイトルは当初『On Tha Lookout』だったと聞いたのですが、『Cali Dippen』に変更したのはなぜでしょうか?また『Cali Dippen』というタイトルに込められた意味を教えて下さい。

B  警戒する(=ルックアウト)ってことを、オレが常に心がけてることだからね。常に色んなことを警戒してるんだ、フッドで育ってると警察や諍い、ドラッグ・ディーラー、ネガティヴな連中…その他にも色々と用心しなきゃいけないことがあるからね。少年院での生活がオレを一人前にしてくれたようなもんさ。でも「Cali Dippen」って方が物事のポジティヴな面を表してるし、そっちをチョイスすることにしたんだ。なぜって、オレの音楽を聴いてる人を一瞬でカリフォルニアの空気に触れてるような感じにさせたかったからね。カリフォルニアにやってきて<カリ・ドリーム>をかなえたい、って夢を持ってる人も多いと思うんだけど、たいていはカリフォルニアに移り住む金も時間もないと思う。それで「Cali Dippen」ってタイトルを付けたんだ。まぁでもオレが生まれ育ったとこだ、ってこと以外に「Cali Dippen」ってのには特別な意味合いはないんだけどね(笑)。

--- 今作には日本でも人気の高いロッキー・パディラが参加しているのですが、彼とはどのように知り合って、どのようにアルバムへの参加が決まったのでしょうか?

B オレのホーミー、Gファンクを通して知り合ったんだ。Gファンクはしばらくパディラと一緒に仕事してたからね。Gファンクと一緒に作業してる時にスタジオでパディラもレコーディングしてくれたんだ。Gファンクが「Cali Dippen」とか幾つかの曲をパディラに聴かせたら彼はサウンドや曲のクオリティに驚いてね。それで急遽参加してくれたってわけ。

--- DJ AKやドッグ・マスターといったヨーロッパのアーティストも参加していますね。

B DJ AKもドッグ・マスターもGファンクに紹介してもらったんだ。彼らはGファンクの『Riding Low』ってアルバムに参加してるんだよ。LAYLOW INC.と一緒に仕事をするようになって彼らに知り合い、一緒に仕事もするようになったんだ。

--- そのGファンクやカジュアル、ビッグ・シスコらとの関係を教えて下さい。

B Gファンクとビッグ・シスコとは良い関係だし、Gファンクはオレの最も身近なホーミーと言えるよ。ビッグ・シスコはここ最近一緒に仕事をするようになったうちのひとりで、8年間くらい友達としても付き合ってるんだ。カジュアルはウエストサイド・カーテル時代に知り合ったホーミーだ。彼はLEGIT ENTERTAINMENTってのをやってて、その頃はまだ若かったから“リトル・ホーミー”って感じだったね。でもカジュアルとは音楽でコラボする以外は、特別に親しくしているわけじゃないんだ。彼は家から10分のところに住んでいるから、つるむ時はいつも音楽制作とかをすることが多いんだよね。

--- 今作からはドッグ・パウンドやウエストサイド・コネクションのような90年代のウエストコースト・サウンドの影響を感じるのですが、その頃のサウンドが好きだったりするのでしょうか?

B もちろん、ドッグ・パウンドもウエストサイド・コネクションも大好きだね。オレは彼らの音楽を聴いて育ったようなモンだし、ギャングスタ・ラップの血がオレにも流れてる。アイス・キューブにマック・10、WCはその頃からオレのオールタイム・フェイヴァリットと言えるね。

--- 多くの日本人は英語が理解できないのですが、あなたがラップしていることは主にどういうことなのでしょうか?

B オレがラップしてるのはカリフォルニアでのストリート・ライフのことさ。ここで普段起きている出来事とかね。あとは週末にやってるホーム・パーティみたいなことだったり、たくさんのカー・クラブが存在してるからローライディングだったりクルージングのことだったり、だね。つまりオレはカリフォルニアのライフスタイルをラップしてるんだ。

--- 今後の活動予定があったら教えて下さい。

B 今はGファンク、ロッキー・パディラ、ダイアモニークと一緒に活動してて、グループを組もうってことになってる。SS FUNKSHUNかSOUTHSIDERS FUNKSHUNってグループ名になると思うよ。かなりドープなサウンドになると思うし、3月にはアルバムをリリース出来ると思うよ!あとは、Gファンクの2枚目のアルバムをやってるところなんだ。『Welcome To California』ってタイトルで、マジでドープなアルバムになると思うぜ。リル・ロブやDJ AK、ドッグ・マスター、ロッキー・パディラ、ダイアモニーク…他にも色んなアーティストが参加してるんだ。

--- それでは最後に日本のファンへ何かメッセージをお願いします。

B オレのマイスペースをチェックしてくれ!Keep It Hood!

Big Stalks MySpace

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