アンドレアス・ジョンセン監督インタビュー2
Tuesday, July 22nd 2008
『インサイド/アウトサイド』 アンドレアス・ジョンセン監督インタビュー
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第2回 「全ては、ストリートカルチャーから」
アンドレアス 予算がもっとあれば、いくらでも撮影を続けたかったという気持ちはあったんですが(笑)、予算が制限されていたことと、期間的にもリミットがあったので、3ヶ月くらいですね。ただ、アーティストによってそれぞれ、撮影の期間は少し異なりますね。 ---警察に捕まらないように、夜、ストリートに出て、アートをする彼ら・・・その行為で直接的にお金がもらえない人たちは、何で生計を立てているのですか? アンドレアス 何人かは、食べるものは全て盗んで(笑)。ですが、レギュラーな・・・定期的な仕事を持っている人達もいます。また作品中に出てくる、KRのようなアーティストは、自分自身のビジネスを始めてますね。自分で事業を始めて、収入を得るという。 ただ、今現在は、作品に登場した多くのアーティスト達が、アーティストとして成功しているので、大きな展示会を行なったり、作品が美術館やギャラリーに展示されていたり、商品として売られていたり・・・というような状況なので、以前より、経済的に苦しくない人達が増えてきてます。 ---撮影中に遭った危険なこと・・・ハプニングなどはありましたか? アンドレアス 一番、リスクを伴う撮影を行なったのは、やっぱり、サンパウロでの撮影ですね。壁によじ登ったり・・・というような、全くクレイジーなアーティスト(笑)の撮影です。 何が危険かというと、例えばヨーロッパだったら、そういう行為をして、警察に拘束されたとしても、牢屋に入れられたり・・・というようなことはあるかもしれませんが、ブラジルの場合だと、そういう行為で捕まったら、そこでボコボコにやられる・・・っていうことがわかっていたので、それは非常に危険な撮影だったと思います。幸い、何も起きませんでしたが(笑)。 ---現在、NYのストリートカルチャーから発生したグラフィティ/ストリートアートは、今、更なる進化/深化を見せているそうですが・・・監督の目から見ても、そう思われますか? アンドレアス まず、ヨーロッパのストリートアートのシーンに関して言うと、アーティスト達が以前と比べて、より政治的な立場になっている・・・そして、年齢が若くなっていますね。 そして、一人一人がストリートアートの持つ力、影響力というものを認識していて、アートによってメッセージを伝えていくということを、以前よりも色濃くやっていると思います。 また、伝統的なグラフィティのシーンに関して言うと、ますます新しいスタイルが誕生しているように感じます。他のアートの影響を受けたり・・・作風自体が非常にアブストラクトなものに溢れていたり・・・新しいキャラクターが次々と生み出されてきていたり・・・というようにね。
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