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新レーベル、“explore”〜現代音楽編

2006年4月5日 (水)


新レーベル、“explore”登場!

このレーベルは、過去にレコードとして発売され、高い評価を受けたもののなかから、CD化されていないもの、ごく限られた期間のみCD販売されていたもの、一部の国でのみCD化されたものを選りすぐって、最高の音の状態で皆様にお届けしようというレーベルです。
 レパートリーは、古楽から現代まで、実にヴァラエティに富んでいます。西洋クラシック音楽史上の名盤レコードを『explore〜探求』していきます。
 第一弾として一挙15タイトルリリースいたします。ちなみにこの15タイトルはすべてデッカからライセンスを得てマスターテープからCD化するもので、無用な味付けの無いストレートな手法により、驚きの音質を実現しています。


【現代音楽】


EXP0017
伝説の秘曲 『シナファイ』の最初の録音が登場!
ジェフリー・ダグラス・マッジのデッカ録音盤!

この世に秘曲伝説というものがあるとするなら、クセナキスのピアノ協奏曲《シナファイ》こそ、まぎれもなく現代音楽史上の伝説といえるものでしょう。
 クセナキスがこの曲のピアノ・パートを10段楽譜(!)に書き記したのはあまりにも有名。
 おまけにクセナキスの書法そのものも複雑極まりなく、相当ピアノ譜に精通した人でも、譜面を見ただけでは、出てくる音を想像するのはとても無理と言われているほど。
 まるでクセナキスが凡百のピアニストの試し弾きをとことん拒否したかのように見えるこの作品、1969年に完成したのち、フランスのサラベール社から出版され、1971年4月6日には、ロワイヤン音楽祭で、プルーデルマッハー(プリュデルマシェ)のピアノ、タバシュニクの指揮によって世界初演がおこなわれています。
 日本では世界初演から遅れること2年 ── 1973年3月に東京文化会館で日本初演がおこなわれています。演奏者はクセナキスの愛弟子、高橋悠治と、岩城宏之が指揮する東京交響楽団。あまりにも並はずれた技巧と、猛スピードの激しい打鍵アクションを要求されるこの曲を弾いた高橋悠治は、爪の付け根が割れ、流血したと伝えられています。文字通り鍵盤上に「血しぶきが飛び散る」壮絶な演奏として伝説の1ページに加えられたのです。  そうした話題性に富む作品にも関わらず、レコーディングにはあまり恵まれておらず、これまでに1種類しか市場に出回っていないというのは少し意外な気もします。
 その1種類の録音とは、1975年にDECCAによっておこなわれており、ピアニストには、パパドプーロスのファシスト政権崩壊後に盛大におこなわれたクセナキス・フェスティヴァル(1975)で大活躍したオーストラリアのピアニスト、ジェフリー・ダグラス・マッジが起用され、指揮はエルガー・ハワースが担当したというものです。
 マッジはその後も、タバシュニクやアルフテル、ポルセリーンなどといった指揮者たちとコンサートでもこの作品をとりあげており、その意味では、マッジのこの作品への貢献には絶大なものがあったと言えるでしょう。彼はブゾーニ全集やソラブジ、ヴォルペの録音でも名高い現代物を得意としたアーティストで、ファンの評価も高く、今回のCD化はまさに待望の出来事といえそうです。
 ちなみにこの録音、音質が抜群に良いと思ったら、プロデューサーはジェイムズ・マリンソンで、エンジニアはスタンリー・グッドール。デッカならではの切れ味の良い音質で過激なクセナキス・サウンドが楽しめます。

クセナキス:
・『シナファイ』〜ピアノと86人の奏者のための
・『アロウラ』〜12人の弦楽アンサンブルのための
・バレエ音楽『アンティクトン』
 ジェフリー・ダグラス・マッジ(P)
 エルガー・ハワース(指)ニュー・フィルハーモニア・オーケストラ

*オリジナルLP:Decca LP HEAD13、1976年
録音:1975年11月
プロデューサー:ジェイムス・マリンソン
エンジニア:スタンリー・グッドール


EXP0004
20世紀ピアノ音楽の王にしてアヴァンギャルドの神、
ジョン・ティルバリーによる永遠の名演

プリペアード・ピアノの醸し出す摩訶不思議な音世界は、録音されてから30年以上たった今聴いても実に新鮮。ガムラン楽団の中央にいて、目を閉じれば別世界の無我の境地へと誘うかのようなティルバリーの演奏はやはりセンセーショナル。麻薬的ともいえる魅力に満ちています。

ジョン・ケージ:
@プリペアード・ピアノのためのソナタとインタリュード
Aソナタ第1〜4番
B第1のインタリュード
Cソナタ第5〜8番
D第2のインタリュード
Eソナタ第9〜12番
F第3のインタリュード
G第4のインタリュード
Hソナタ第13〜16番
 ジョン・ティルバリー(プリペアード・ピアノ)

*オリジナルLP:Decca LP HEAD9,1975年
録音:1974年12月
プロデューサー:ジェームス・マリンソン,エンジニア:フィリップ・ウェイド


EXP0016

武満からも絶大なる信頼をえたウッドワードの名盤

1942年生まれ、オーストラリア出身のロジャー・ウッドワードといえば、武満の絶大なる信頼を得た現代音楽のスペシャリストで、2曲目の『フォー・アウェイ』はウッドワードに献呈された作品でもあります。
 収録された4曲中、もっとも注目されるのは『ピアニストのためのコロナ』でしょう。日本の音楽界に衝撃を与えたというジョン・ケージの初来日と同じ年、1962年に高橋悠治のために作曲されたこの作品は、デザイナー杉浦庸平と共同制作した、色の異なる5枚の図形楽譜を用いた不確定性の作品。演奏に使用するピアノの台数も演奏者の任意となっていますが、ここでのウッドワードは、ピアノ2台のほかにオルガンとチェンバロを用い、その多様なサウンドを多重録音でまとめあげ、きわだった独創性をみせています。生前の武満はこのレコーディングを特に「ロンドン版」と呼んで、そのオリジナリティを高く評価していたそうです。
 ちなみに、ウッドワードは『コロナ』を後に再録音していますが(KTC1103)、こちらはライヴで、しかも同年に作曲された『クロッシング』と同時に演奏しており、まったく様相の異なるものとなっています。

武満徹:
@ピアニストのためのコロナ(ロンドン版)
Aフォー・アウェイ
Bピアノ・ディスタンス
C遮られない休息

 ロジャー・ウッドワード(Pf)

*オリジナルLP:Decca LP HEAD4,1974年
録音:1973年5月4日
プロデューサー:ジェームス・マリンソン
エンジニア:マーティン・スミス

EXP0013
音楽界のみならず英国本国で伝説の美しきおしどり夫婦
オグドン&ルーカスによるメシアン

アシュケナージとチャイコフスキー国際コンクールの第1位を分かちあったピアニスト、ジョン・オグドン。精神を病んでしまうなど悲運に見舞われながらも、メシアンやソラブジなどの作曲家作品を中心に演奏活動を続けていました。そんな彼の貴重なメシアンが再登場です。組んだ相手は、オグドンを陰になり日向になり支えた妻にしてピアニストのブレンダ・ルーカス。一糸乱れぬ息のあった演奏は、驚異的でさえあります。

・メシアン:アーメンの幻想(全曲)
 ジョン・オグドン&ブレンダ・ルーカス(P)

*オリジナルLP:ArgoLPZRG665、1971年
録音:1970年12月29−31日
プロデューサー:マイケル・ブレンナー


EXP0007(2CD)
ヘンツェの政治的問題作。

1970年代の、ヘンツェの政治的作品『ヴォイシズ』。台本作家に、様々な言語を用いるテキスト作家を選んだもの。作曲者自身による指揮のもと、素晴らしい演奏が繰り広げられています。【CD1】ヴォイシズ1-11 【CD2】ヴォイシズ12-22

・ヘンツェ:ヴォイシズ
 ヘンツェ(指)ロンドン・シンフォニエッタ
 サラ・ウォーカー(MS)、ポール・シュペリー(T)

オリジナルLP:Decca LP sHEAD19/20、1978年
録音:1978年、ロンドン
プロデューサー:アンドリュー・コーナル
エンジニア:ジョン・ダンカーリー


EXP0014
ポーランドが生んだ偉大な作曲家、パヌフニク作品の貴重な録音復活

パヌフニクは10曲の交響曲を遺しています。そのうちの2曲が収められたこの盤は、現在に至るまでそれぞれ世界唯一の極めて貴重な録音です。パヌフニクは、ルトスワフスキと親交を結び、彼のパガニーニの変奏曲を初演した人でもあります。1953年にイギリスに亡命し、以降ずっと祖国のことを思いながら過ごしました。シンフォニア・ミスティカ(第6番)は、数学の特性1+2+3=6、3×2=6、2+2+2=6、3+3=6、旋律線、倍音比率、小節数、すべてが6になるように構成されており、楽章自体も6から成ります。シンフォニア・ディ・スフェーレは、和声、リズム、テンポを空間的に融合させる試みの作品。パヌフニクが20歳のころ、ワインガルトナーに指揮と作曲を学ぶためにウィーンに留学しました。そのときに尾高尚忠と親交を結びました。尾高の妻の作る日本料理が好物だったといいます。尾高忠明もパヌフニク作品を多く演奏しています。

アンジェイ・パヌフニク(1914-1991):
・シンフォニア・ミスティカ(交響曲第6番)(1977年)
・シンフォニア・ディ・スフェーレ(空間の交響曲)(交響曲第5番)(1974−75年)
 デイヴィッド・アサートン(指)ロンドン交響楽団

*オリジナルLP:Decca LP HEAD22,1979年
録音:1978年8月12、13日
プロデューサー:ジェームス・マリンソン
エンジニア:スタンリー・グッドール


EXP0005
カミュの『ペスト』の音楽劇的作品。

カミュの『ペスト』をもとにした、音楽劇的作品。アレック・マッコーエンといえば、イギリスを中心に活動した中堅どころの俳優で、映画出演作も多数あります。彼を語り手にむかえての『ペスト』は、ドラティ率いる管弦楽と合唱団の説得力のあるうまさとあいまって、なんともこのうえなく死神的な世界を展開しています。スイス系スペイン人で、スペイン内乱を契機に英国に亡命したロベルト・ジェラルド(ヘラルド)は、シェーンベルクの薫陶を受けながらも、カタルーニャの音楽を常に意識し続けた作曲家といわれますが、この『ペスト』を聴くと、そらおそろしい音楽描写にぞっとさせられます。ファリャ以降、スペイン最大の作曲家という評価にも納得の凄い実力の持ち主であることがよくわかります。
・ロベルト・ジェラルド『ペスト』
 アレック・マッコーエン(語り)
 アンタル・ドラティ(指)ワシントン・ナショナル管弦楽団&合唱団
 オリジナルLP:Decca LP HEAD6、1974年

録音:1973年5月11日
プロデューサー:ジェームス・マリンソン
エンジニア:ケネス・ウィルキンソン、コリン・ムアフット、マイケル・メイルズ


※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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『シナファイ』、他 マッジ、ハワース&NPO

CD 輸入盤

『シナファイ』、他 マッジ、ハワース&NPO

クセナキス(1922-2001)

価格(税込) : ¥1,694
会員価格(税込) : ¥1,474

発売日:2006年06月01日

  • 販売終了

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