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ウィーン・フィルと名指揮者たち

Sunday, November 7th 2004

ウィーン・フィルハーモニーと名指揮者たち

音楽の都ウィーンの顔として、そしてクラシック界を代表するオーケストラとして、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(VPO)は長年多くのファンを引きつけてきた名オーケストラです。その比類ない魅力に「世界一のオーケストラ」と称揚するファンも世界に数知れません。

 このVPOがウィーン国立歌劇場のオーケストラを母体としていることはよく知られているところ。『ウィンザーの陽気な女房たち」で知られる作曲家ニコライが、当時のウィーン宮廷歌劇場管弦楽団の有志を集めて演奏会をおこなったのが1842年3月28日で、この日がVPO発足の記念日とされています。その後11回続いたコンサートはニコライがウィーンを去ったことで中断しますが、1860年に当時の宮廷歌劇場の指揮者カール・エッケルトによって復活、これがVPOの定期演奏会として現在まで続いています。その後、VPOは伝説的な大指揮者ハンス・リヒターのもとで飛躍的な発展を遂げ、1900年にはグスタフ・マーラー指揮下でパリ万博に出演、初の海外公演を大成功させます。ちなみに、現在もVPOの本拠となっている“黄金のホール”ウィーン楽友協会大ホール(ムジークフェラインザール)が建造されたのは1870年のことです。

 フェリックス・ワインガルトナーが首席指揮者を務めていた1908〜27年にかけて、VPOは国外での演奏旅行を頻繁におこなって名声を世界的なものとし、同時に積極的なレコーディング活動を開始します。1927年にはヴィルヘルム・フルトヴェングラーが登場、この比類なき巨匠は1930年にその地位を退いてからも、終生VPOと密接な関係を失うことはありませんでした。

 VPOは1930年から33年まで首席を務めたクレメンス・クラウスを最後に、盟主を戴かない完全な自主独立の道を歩み始め、これは現在に至るまで変わらぬ伝統となっています。この頑固ともいえる姿勢こそ、ウィーン国立歌劇場オーケストラから新しいメンバーを選出する際の厳しい条件ともども、VPOが“旧き良き伝統の音色”を失わないひとつの要因であるとされています。

 とはいえ、ウィーン国立歌劇場の音楽監督との密接な関係も伝統的に残され、ブルーノ・ワルター、カール・ベーム、ヘルベルト・フォン・カラヤン、ロリン・マゼール、クラウディオ・アバドなど、その時々の歌劇場音楽監督がVPOの中心的な指揮者として活躍してきました。また、国立歌劇場の要職には付かなかったものの、ゲオルグ・ショルティ、レナード・バーンスタインらとの深い結びつきは多くのレコード録音からうかがえるところです。

 現在、ウィーン国立歌劇場の音楽監督を務めているのは小澤征爾。アバドがウィーンを去って以来ひさびさとなる「指揮者の監督」となった小澤ですが、VPOとの関係も、そのお披露目的なニューイヤー・コンサートを空前の成功に導くなど上々のすべり出しをみせ、今後に大きな期待が寄せられています。

首席指揮者の変遷

1860〜1860年 カール・エッケルト
1860〜1875年 オットー・デソフ
1875〜1882年 ヴィルヘルム・ヤーン
1883〜1898年 ハンス・リヒター
1898〜1901年 グスタフ・マーラー
1901〜1903年 ヨーゼフ・ヘルメスベルガー(Jr)
1908〜1927年 フェリックス・ワインガルトナー
1927〜1930年 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
1930〜1933年 クレメンス・クラウス

*以降は首席指揮者を置かず、楽員総会で選出した客演指揮者によって演奏会を自主的に運営しています。しかし、国立歌劇場の音楽監督を務める指揮者を首席とする伝統は暗黙に残されており、指揮者以外の人材が音楽監督の任に着いた場合を除いて、歴代の国立歌劇場音楽監督がVPOの首席格として迎えられています。



【ウィーン・フィルの指揮台を飾った名指揮者たち】


フルトヴェングラー
現在もカリスマ的名声を保持しているこの指揮者がVPO首席の任にあったのはわずか3年。しかしそのパートナー・シップは終生変わることなく続きました。驚嘆すべきあまたのライヴ録音はもちろん、その最晩年におこなったスタジオ録音は、世界の音楽ファンにとって至宝というべきものです。

ワルター
ナチス・ドイツによるユダヤ人排斥によってウィーン国立歌劇場の監督を退いてアメリカに渡るまで、ワルターはVPOの首席格として活躍しました。この頃に録音されたレコードによって、ワルターの、そしてVPOの魅力に心酔した音楽ファンは数多いのではないでしょうか。

クナッパーツブッシュ
この超大物指揮者とVPOとの関係は1929年ザルツブルクでの共演以来。第2次大戦後にはデッカ・レーベルに多くの録音を遺していますが、いずれも、この指揮者ならではの巨大な芸風と、これを受け止めんとするVPOとの丁々発止のやりとりがたまらない聴きものとなっています。

シューリヒト
VPOとの関係では、なんといってもステレオ録音で遺されたブルックナーの交響曲(第3、第8、第9番)があまりにも有名。さらに、これらのレコーディングのきっかけとなった演奏会のライヴ音源が最近リリースされ、大きな話題となっています。

クラウス
第2次大戦後の1945年にウィーン国立歌劇場の音楽監督に復帰、併せて疲弊するVPO建て直しに尽力したのがこのクラウス。有名な「ニューイヤー・コンサート」を始めたのもこのクラウスでしたが、最近、その最晩年のライヴがCD化されて大反響を呼んでいます。

E.クライバー
最盛期にはベルリンに拠点を置いたためVPOとは縁が薄かったともされる大指揮者ですが、戦後はデッカ・レーベルにかなりのレコーディングを遺しており、とりわけ『薔薇の騎士』と『フィガロの結婚』はオペラ・ファンの宝とさえいわれる名盤です。

トスカニーニ
このイタリアの大指揮者は、晩年のアメリカでの活動に言及されることがもっぱらですが、オーストリアがナチス・ドイツに併合されるわずかな期間にザルツブルクでVPOと共演、その記録がCD化されています。

ベーム
1955年に就いたウィーン国立歌劇場音楽監督の地位はわずかな期間で手放してしまいますが、1964年にはオーストリア芸術総監督という称号を贈られるなど、「音楽の都」との関係は切っても切れぬものがありました。VPOも1970年にベームを常任指揮者に迎えようとしたのですが、ベームが固持したため終身名誉指揮者の称号を贈っています。

カラヤン
戦後のウィーン国立歌劇場にマーラー以来の黄金時代をもたらしたカラヤン。レコーディングはこれ以前から盛んにおこなわれ、カラヤンがウィーンを去ってからもザルツブルクを舞台とした共演が続きました。特に、BPOと険悪な状態になった晩年のカラヤンを助け、その盤歴にも特別なページを添えたことはよく知られています。

マゼール
VPOとの関係は1960年代から。この頃お互いに契約関係にあったデッカ・レーベルに多数のレコーディングをおこない、鮮烈なその演奏はいまも色あせていません。ウィーン国立歌劇場監督時代にも、マーラーの交響曲をはじめとする録音多数、ニューイヤー・コンサートにもさかんに登場しています。ちなみに、2005年のニューイヤーを振るのはこのマゼール。

アバド
もともとウィーンで学んでいたこともあってか、アバドはレコーディング・キャリアの初期からVPOとの共演を数多く残しています。ウィーン国立歌劇場監督時代からはさらに本格化、ベートーヴェン交響曲全集からオペラ、現代音楽まで多数レコーディングしています。

小澤征爾
現在のウィーン国立歌劇場監督ですが、VPOとの関係は長く、1980年代から既に常連でした。今後はオペラ録音の登場が望まれるところです。

バーンスタイン
この指揮者が初めてウィーン国立歌劇場に招かれたのは、カラヤンが去った直後の1966年。VPOとの録音もこの時にいくつか残していますが、本格化したのは1970年以降。特に1977年から始まったベートーヴェン交響曲全集を皮切りに、その芸術的集大成ともいえるおびただしいレコーディングでパートナーを務めたのは第1にVPOでした。

ショルティ
なによりもレコード史上の偉業『リング』初の全曲録音で有名なショルティとVPOの名コンビ。その強烈な個性から冗談まじりに「殺してやりたい」などと楽員が思わず漏らすこともあったようですが、オペラにシンフォニーに、そのみごとな共演ぶりは不滅です。

シュミット=イッセルシュテット
北ドイツの顔として長年活躍していたこの指揮者は、VPO初のベートーヴェン交響曲全集録音を担ったことでも知られています。バックハウスとのピアノ協奏曲全集でも伴奏を務め、大事なところでVPOの盤歴に大きくその名を刻んでいます。

ゲルギエフ
最近のVPOの常連のなかでもっとも目立った成果を上げているのがこのゲルギエフ。初のCDとなったチャイ5の強烈演奏は大反響を呼びましたが、先頃その続編というべき第4番と『悲愴』をリリース、VPOの特質を100%引き出して好相性を見せ付けています。

メータ
ウィーンで指揮とコントラバスを学んだメータは、VPOと浅からぬ関係にあり相性も抜群。ブルックナーの9番や、ブラームスの1番など若き日の優れた録音が印象的。中でも『復活』は記念碑的な名演として高い評価を獲得しています。

ボスコフスキー
ウィーン・フィルの名物コンサートマスターの彼は、クラウス亡き後、長年に渡ってニューイヤー・コンサートを指揮したことで知られています。

シャルク
ブルックナーの交響曲を「改悪した」などといわれるフランツ・シャルクですが、この指揮者こそVPO初のレコーディングを指揮した人物です。

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