【最新】2024年本屋大賞受賞作品決定

2024年04月10日 (水) 14:00

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全国の書店員が選ぶ「本屋大賞」。4月10日に2024年の本屋大賞受賞作が発表されました。
大賞は宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』、「発掘部門」"超発掘本"は井上夢人『プラスティック』、「翻訳小説部門」はファン・ボルム『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』に決定!

2024年本屋大賞 大賞受賞作『成瀬は天下を取りにいく』


「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」。
各界から絶賛の声続々、いまだかつてない青春小説!中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM−1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない!話題沸騰、圧巻のデビュー作。

シリーズ新刊『成瀬は信じた道をいく』

成瀬は信じた道をいく

成瀬は信じた道をいく

宮島未奈

価格(税込) : ¥1,760

発行年月: 2024年01月


唯一無二の主人公、再び。その前途、誰にも予測不能! 成瀬の人生は、今日も誰かと交差する。「ゼゼカラ」ファンの小学生、娘の受験を見守る父、近所のクレーマー主婦、観光大使になるべく育った女子大生……。個性豊かな面々が新たに成瀬あかり史に名を刻む中、幼馴染の島崎が故郷へ帰ると、成瀬が書置きを残して失踪しており……!? 読み応えますますパワーアップの全5篇!
宮島未奈(みやじま みな)
1983年静岡県富士市生まれ。京都大学文学部卒。2018年「二位の君」で第196回コバルト短編小説新人賞を受賞(宮島ムー名義)。2021年「ありがとう西武大津店」で第20回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞、読者賞、友近賞をトリプル受賞。同作を含む本書がデビュー作。

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大賞 ノミネート作品

2位 津村記久子『水車小屋のネネ』

津村記久子(つむら きくこ)
1978年大阪市生まれ。2005年「マンイーター」(のちに『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で太宰治賞を受賞してデビュー。08年『ミュージック・プレス・ユー!!』で野間文芸新人賞、09年「ポトスライムの舟」で芥川賞、11年『ワーカーズ・ダイジェスト』で織田作之助賞、13年「給水塔と亀」で川端康成文学賞、16年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨新人賞、17年『浮遊霊ブラジル』で紫式部文学賞、19年『ディス・イズ・ザ・デイ』でサッカー本大賞、20年「給水塔と亀(The Water Tower and the Turtle)」(ポリー・バー卜ン訳)でPEN/ロバート・J・ダウ新人作家短編小説賞を受賞。

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3位 塩田武士『存在のすべてを』

塩田武士(しおた たけし)
1979年兵庫県生まれ。関西学院大学卒業後、神戸新聞社在籍中の2010年『盤上のアルファ』で第五回小説現代長編新人賞、11年第二十三回将棋ペンクラブ大賞を受賞。16年『罪の声』で第七回山田風太郎賞を受賞、「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門第一位。19年に『歪んだ波紋』で第四十回吉川英治文学新人賞を受賞。

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4位 夏川草介『スピノザの診察室』

夏川草介(なつかわ そうすけ)
1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒業。長野県にて地域医療に従事。2009年『神様のカルテ』で第十回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。同書は2010年本屋大賞第二位となり、映画化された。

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5位 多崎礼『レーエンデ国物語』

多崎礼(たさき れい)
2006年、『煌夜祭』で第2回C・NOVELS大賞を受賞しデビュー。著書に「〈本の姫〉は謳う」、「血と霧」シリーズなど。

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6位 川上未映子『黄色い家』

川上未映子(かわかみ みえこ)
大阪府生まれ。2008年『乳と卵』で芥川龍之介賞、09年、詩集『先端で、さすわさされるわそらええわ』で中原中也賞、10年『ヘヴン』で芸術選奨文部科学大臣新人賞および紫式部文学賞、13年、詩集『水瓶』で高見順賞、同年『愛の夢とか』で谷崎潤一郎賞、16年『あこがれ』で渡辺淳一文学賞、19年『夏物語』で毎日出版文化賞を受賞。『夏物語』は40カ国以上で刊行が進み、『ヘヴン』の英訳は22年国際ブッカー賞の最終候補に選出された。

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7位 青山美智子『リカバリー・カバヒコ』

青山美智子(あおやま みちこ)
1970年生まれ、愛知県出身。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国、上京。出版社で雑誌編集者を執て執筆活動に入る。デビュー作『木曜日にはココアを』が第1回宮崎本大賞受賞。『猫のお告げは樹の下で』が第13回天竜文学賞受賞。『月曜日の抹茶カフェ』が第1回けんご大賞受賞。(以上、宝島社)『お探し物は図書室まで』(ポプラ社)『赤と青とエスキース』(PHP研究所)で2021・2022年本屋大賞ともに第2位。『月の立つ林で』(ポプラ社)で2023年本屋大賞第5位。

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8位 凪良ゆう『星を編む』

凪良ゆう(なぎら ゆう)
2007年に初著書が刊行され本格的にデビュー。’20年『流浪の月』で本屋大賞を受賞。同作は’22年5月に実写映画が公開された。’20年刊行の『滅びの前のシャングリラ』で2年連続本屋大賞ノミネート。2022年に刊行した『汝、星のごとく』は、第168回直木賞候補、第44回吉川英治文学新人賞候補、2022王様のブランチBOOK大賞、キノベス!2023第1位、第10回高校生直木賞、そして’23年、2度目となる本屋大賞受賞作となった。本書『星を編む』はその続編となる。

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9位 知念実希人『放課後ミステリクラブ 1 金魚の泳ぐプール事件』

知念実希人(ちねん みきと)
沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。12年、同作を改題、『誰がための刃』で作家デビュー(19年『レゾンデートル』として文庫化)。15年『仮面病棟』が啓文堂文庫大賞を受賞。

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10位 小川哲『君が手にするはずだった黄金について』

小川哲(おがわ さとし)
1986年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。2015年に『ユートロニカのこちら側』で第3回ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉を受賞しデビュー。『ゲームの王国』(2017年)が第三八回日本SF大賞、第31回山本周五郎賞を受賞。『嘘と正典』(2019年)で第162回直木三十五賞候補となる。『地図と拳』(2022年)で第168回直木賞、第13回山田風太郎賞を受賞。

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発掘部門 『プラスティック』

【発掘部門とは】
ジャンルを問わず、2022年11月30日以前に刊行された作品のなかで、時代を超えて残る本や、今読み返しても面白いと思う本をエントリー書店員が一人1冊選びました。さらにその中から、これは!と共感した1冊を実行委員会が選出し「超発掘本!」として発表しました。
プラスティック 講談社文庫

プラスティック 講談社文庫

井上夢人

価格(税込) : ¥880

発行年月: 2004年09月

注文不可

54個の文書ファイルが収められたフロッピイがある。冒頭の文書に記録されていたのは、出張中の夫の帰りを待つ間に奇妙な出来事に遭遇した主婦・向井洵子が書きこんだ日記だった。その日記こそが、アイデンティティーをきしませ崩壊させる導火線となる! 謎が謎を呼ぶ深遠な井上ワールドの傑作ミステリー。(講談社文庫)

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翻訳小説部門 第1位『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』

今年1年に日本で翻訳された小説(新訳も含む)の中から「これぞ!」という本を選び投票したもの。第1位には、『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』ファン・ボルム(著)、牧野美加(訳)(集英社)が選ばれました。

完璧な人生なんてないけれど、「これでいい」と思える今日はある。
ネットで人気を博し韓国で累計25万部を突破した、心温まるベストセラー小説!

ソウル市内の住宅街にできた「ヒュナム洞書店」。会社を辞めたヨンジュは、追いつめられたかのようにその店を立ち上げた。書店にやってくるのは、それぞれに悩みを抱えたふつうの人々だ。就活に失敗したアルバイトのバリスタ・ミンジュン、夫の愚痴をこぼすコーヒー業者のジミ、無気力な高校生ミンチョルとその母ミンチョルオンマ、ネットでブログが炎上した作家のスンウ……。
新米店主と店に集う人々の、本とささやかな毎日を描く。

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