ヤアラ・タール/『トレーシング・バッハ』

2021年07月12日 (月) 17:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


バッハの『平均律クラヴィーア曲集』の10曲の前奏曲と
古典派から現代にいたるを組み合わせた、新たな『前奏曲とフーガ』の世界。


バッハが生きていた間でさえ、『平均律クラヴィーア曲集』はバッハの教え子の間で、そして愛好家の間でも伝説的な評判を享受しました、そしてそれは今日まで変わっていません。すべての調性の長調と短調にまたがる2部構成の「24の前奏曲とフーガ」は、ほぼ300年前に作曲されましたが、その構成と表現の豊富な宝石には今でも驚かされる作品です。
 18世紀、19世紀、20世紀にこの宇宙から発せられた途方もない輝きは、ピアニストのヤアラ・タールによるこのソロ・アルバムで示されています。 彼女は、250年の音楽史を通じて、様々な作曲家による10曲のフーガ作品を選び出し、平均律クラヴィーア曲集の10曲の前奏曲と組み合わせています。
 選ばれたのは、ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ[1710-1784]、ロベルト・シューマン[1810-1856]、フレデリック・ショパン[1810-1849]、ヨハン・ネポムク・フンメル[1778-1837]、フランスの兄弟シャルル・ヴァランタン・アルカン[1813-1888]&ナポレオン・アルカン[1826-1906]、ロシアの作曲家アントン・アレンスキー[1861-1910]、現代の作曲家ラインハルト・フェーベル[1952-]という、幅広い時代の作曲家によるフーガ的作品。それらは、バッハによる原曲のフーガと同じくらい多様で、バッハの前奏曲と絶妙なコントラストを成しています。
「バッハの前奏曲が、後世の作曲家によるフーガと組み合わされることで、その新しい時代の感覚になり、オリジナルの前奏曲と互いに補完し合あって、新しく独創的な音楽の接点が生まれるのです」と、ヤアラ・タールは説明します。ここには4曲の世界初録音曲が含まれていますが、ラインハルト・フェーベルによる『時は飛ぶ』は、この録音のために作曲されています。(輸入元情報)

【収録情報】
1. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻〜前奏曲 ト短調 BWV.885
2. ルイ・フェルディナント・フォン・プロイセン:ピアノのための4声のフーガ ト短調 Op.7
3. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻〜前奏曲 ハ短調 BWV.871
4. W.F.バッハ:フーガ ハ短調 Fk.32
5. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻〜前奏曲 嬰ヘ短調 BWV.883
6. フンメル:フーガ 嬰ヘ短調 Op.7-3
7. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻〜前奏曲 ホ短調 BWV.855(Part1)
8. C.V.アルカン:泣いているジャン ホ短調
9. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻〜前奏曲 ホ短調 BWV.855(Part2)
10. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻〜前奏曲 イ短調 BWV.865
11. ショパン:フーガ イ短調 B.144
12. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻〜前奏曲 ニ短調 BWV.875
13. シューマン:4つのフーガ 〜 フーガ ニ短調 Op.72-1
14. N.アルカン:マイアベーアの『預言者』の2つのモチーフによる練習的フーガ ト短調 序章付き
15. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻〜前奏曲 ニ短調 BWV.851
16. アレンスキー:フーガ ニ短調
17. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻〜前奏曲 変ホ短調 BWV.853
18. リオネル・ファイニンガー:フーガ 変ホ短調
19. J.S.バッハ:イギリス組曲第6番ニ短調 BWV.811〜ガヴォット I & II
20. フェーベル:時は飛ぶ〜フーガ ニ短調


 ヤアラ・タール(ピアノ)

 録音時期:2021年2月10,11日、3月3日
 録音場所:ミュンヘン、バイエルン放送第2スタジオ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
 世界初録音(8,14,18,20)
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