【全曲解説】a crowd of rebellion『Zealot City』

全曲解説テキストby 小林 亮輔（Vo/Gt） 宮田 大作（Vo）

1. Meteor

ボーカル2人で話し合って辿り着いた否定の賛歌。

2. 無罪者

罪の無い者のことではなく、罪の意識の無い人間の歌。

3. Under The Split Tree

木の枝の様に沢山の別れ道がある、一生懸命育み成長した心も必ず、当たり前に離れていくという歌。

4. °OD。

とある物書きの苦悩の歌。彼がもし自分たちだったら。
彼が苦悩していた時、傷付いた時自分達だったらどう音に、歌にするかを考えて書きました。

5. SLANDER.

ボーカル2人の心の中でこの曲を書いてる最中咄嗟に出た悪口をそのまま歌詞にした曲。

6. QED

自分達のことをどんな楽曲でも証明できるという曲。

7. UP TO ME

消えそうな自分を繋ぎ止める歌。
同時に別れ、そして自分が新たな道へ続いていくという悲しみと歓びの歌です。

8. BLESS BY BLUE

小林の心を宮田が綴った歌。
宮田が小林と長くディスカッションして小林の吐露した心境を描き叫んだ曲です。

9. coelacanth

餞別と終止符の歌、天邪鬼な自分の心。

10. Alone//Dite

決別の歌。明るいように聴こえる曲ですが、過去の自分と理想の自分を捨て、今の自分と向き合わなきゃいけないという諦めの曲でもあります。

11. KEEP THE DAY

戦友への手紙として書きました。
思い出やもう帰ってこないと分かっている悲しみを叫びと歌にしました。

12. MANIA

女神に翻弄される哀れな少年の歌。
愛や恋に魅せられて盲目にされてしまった少年の嘆き、気付きについて書いた曲です。

13. Stick VS MADDOG

ドラム近藤から着想を得た怒りの歌です。
普段温厚な彼を物語の主軸に置いたので、非常に狂気的な内容になってしまった曲です。

14. hAngedmAn_A

現代社会が生んだ玩具箱の中でしか生きられない愚者への歌。

15. Interlude-(NOT FOUND)

「怖い、本当に怖い、夜聴くとひっぱられる。」

16. 〔←REDO.〕

別の次元を望みながら振り出しに戻り、その場所からまた離れる歌。

a crowd of rebellion『Zealot City』

GENRE：POST HARDCORE, LOUDROCK
メジャー5周年を迎え、初回盤ボートラ含め全19曲からなる超充実のアルバムをリリース
全19曲（※初回盤ボートラ含む）のとんでもないアルバムが完成してしまった。一聴すれば、彼らがまっすぐ音楽に取り組んだ結果であることが痛いほどに感じられるだろう。キャッチーで強力なサビをメインに据える彼らの方法論はより洗練され、エモやスクリーモ、メタルコア、デスコア、ラップまで様々な音楽性を取り込み、リベリオン流に昇華させた曲がこれでもかと繰り出される。どの曲も高いレベルで緻密にサウンドが作りこまれ、計算された展開で聴くものを強制的に引き込んでいく。ハイトーン・ヴォーカルとアグレッシヴなヴォーカル・スタイルの対比が目立つが、バンド全体の演奏レベルもまた異次元に到達。日本語詞で綴られる独自の世界観と相まって、日本を代表するバンドと形容される次元に入った節目の作品と言っても過言ではない。
米沢 彰 【ライター推薦】