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ラトヴィア放送合唱団によるアルヴォ・ペルト宗教曲集

2016年8月15日 (月)

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主よ、平和を与えたまえ〜アルヴォ・ペルト宗教曲集

合唱王国ラトビアは、多くの人が幼い頃から合唱団に属し、歌いながら音楽の訓練を積んでいます。大人になってからも、人々が集うとそこにはハーモニーが生まれ、5年に一度の「大合唱祭」では全国の合唱団が集結し、輝くハーモニーを聴かせることで知られています。ラトビア放送合唱団はその中でも最高の実力を有するプロの合唱団です。
 既にリリースされている『シルヴェストロフ合唱作品集』が2016年のグラモフォン賞にノミネートされているクリャーヴァとラトビア放送合唱団のシリーズの最新作は、日本でも人気の高いアルヴォ・ペルトの宗教作品集。1988年から2012年まで、ほぼ25年間に渡る作品からは、ペルトが模索、追求した彼にとっての「理想の音楽像」が見えてきます。もちろん1980年代後半にはティンティナブリ(鈴声)の様式が確立しており、音楽が簡素化される傾向にありましたが、年月を重ねるに従ってその様式は更に磨き上げられ、余分なものを削ぎ落としながら調性にも回帰。本当に美しい無伴奏の合唱は聴き手の精神に直接届く「癒しの音楽」としても愛されるようになったのです。(輸入元情報)


【収録情報】
ペルト:
● トリオディオン (1998)
● 7つのマニフィカト=アンティフォン (1988/1991)
 第1曲:おお、知恵よ
 第2曲:おお、アドナイ
 第3曲:おお、イザヤの末裔よ
 第4曲:おお、ダヴィデの鍵よ
 第5曲:おお、暁の星よ
 第6曲:おお、万国の王よ
 第7曲:おお、エンマヌエルよ
● 今こそ主よ、われを去らせ給わん (2001)
● 勝利の後 (1996-1998)
● 聖母マリア (2012)
● 石膏の壷をもつ女性 (1997)
● シーザーへの納めもの (1997)
● 主よ、平和を与えたまえ (2004/2006)

 ラトビア放送合唱団
 シグヴァルズ・クリャーヴァ(指揮)

 録音時期:2016年2月22-25日
 録音場所:ラトビア、リガ、聖ジョン教会
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)


【アルヴォ・ペルト】
ペルトは1935年、人口百数十万人というバルトの小さな国エストニアに誕生。生まれた場所は13世紀にリヴォニア騎士団によって建設されたパイデという町です。当時のエストニアは独立宣言から17年を経たばかりの共和国でしたが、ペルトが5歳のときにはソ連軍の侵攻を受けて占領され、ソ連邦の一部に編入されてしまいます。
 ペルトはソ連支配下の社会体制の中でタリン音楽学校に学びますが、兵役によって中断、陸軍バンドでオーボエ演奏やサイドドラムを担当したのちに復学、1957年にはタリン音楽院に進んで作曲を勉強して頭角を現し、1961年、オラトリオ『世界の歩み』により、モスクワで開催された全ソ連青少年作曲コンクールで優勝しています。
 ペルトはまた、在学中からエストニア放送のレコーディング・エンジニアの仕事もおこない、1968年に作曲家として独立するまでその職務をこなしてもいました。彼の初期の作風は、ソ連作曲家のショスタコーヴィチやプロコフィエフだけでなく、バルトークからシェーンベルクの十二音技法まで消化した近現代的で前衛的な要素も加味されたもので、放送局勤務という海外情報の入りやすい条件もあったのか、在学中にすでにセリーなど西側の技法に基づく作品まで発表して物議を醸しています。
 しかし、1967年に初めて東方正教会の単旋聖歌を聴いて以来、ペルトはそうしたスタイルによる自身の活動に限界を感じるようになり、それらとは正反対の聖歌やグレゴリオ聖歌、中世、ルネサンス、バロックの宗教声楽曲などを研究すると同時に、宗教を探究し、ロシア正教会に深く関わるなどして、西洋音楽の原点回帰を目指し、独自の美を追求するようになります。
 作曲家として独立した1968年に発表された『クレド(信仰告白)』はペルトの新たな姿勢をコラージュ的に如実に示したものといえ、ネーメ・ヤルヴィによっておこなわれた初演は、表向き信仰を禁じていた当局の逆鱗に触れ、10年間の演奏禁止を宣告されてしまいます。
 そうしたこともあって、ペルトはソ連当局と芸術上の問題で対立しますが、1977年には先にソ連を出ていたクレーメルが、『タブラ・ラサ』をとりあげるなど国外でも注目を集めるようになり、1979年にはペルトも家族と共に国を出ることになります。
 ペルトはまずウィーンに移住して市民権を獲得、1982年からはベルリンを拠点に活動を展開すようになり、やがて、その音楽がECMレーベルを主催するマンフレート・アイヒャーの目にとまったことが、ペルトの名前が一躍有名になるきっかけとなりました。
 元ベルリン・フィルのコントラバス奏者で、その後ジャズのベーシストに転向、ほどなくECMレーベルを興したアイヒャーは、美しい音楽に関して凄い嗅覚の持ち主。
 ペルトの作品を気に入った彼は、1977年のクレーメルによる『タブラ・ラサ』のライヴ録音を中核とし、キース・ジャレット、デニス・ラッセル・デイヴィス、そしてベルリン・フィルの12人のチェリストたちによるレコーディングを集めて、アルバム「タブラ・ラサ」として1984年に発売、その独自の美しさを持った音楽はまたたく間に多くの人に知られることとなり、世界的なヒットを記録することとなります。
 その後もECMでは積極的なアルバム制作をおこない、以下のようなタイトルをリリースしています。
 1984「タブラ・ラサ」
 1987「アルボス」
 1988「ヨハネ受難曲」
 1991「ミゼレーレ」
 1993「テ・デウム」
 1996「リタニ」
 1997「アリーナ」
 1998「カノン・ポカヤネン」
 2002「オリエント&オクシデント」
 2005「ラメンターテ」
 2009「イン・プリンチピオ」
 2012「アダムの嘆き」
 2013「交響曲第4番」
ECMのアルバムがきっかけとなって知名度が高まったペルトは、他社からのリリースも相次ぐようになり、安定した人気を持つ稀有な現代作曲家として揺るぎない地位を確立しています。その音楽を彩った基本スタイルは、1970年代の後半に確立された「ティンティナブリ(鐘鳴らし)様式」という簡素な和声を用いた瞑想的で神秘的なもので、以来、ペルトの音楽の代名詞ともいうべき技法となっています。(HMV)
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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『主よ、平和を与えたまえ〜宗教合唱曲集』 シグヴァルズ・クリャーヴァ&ラトビア放送合唱団

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