サラステ/ペレアスとメリザンド&期待
2012年5月29日 (火)
サラステ&WDR響2011年ライヴシェーンベルクの『ペレアスとメリザンド』&『期待』
独「Profil」レーベルがお届けする、首席指揮者サラステとケルンWDR響によるライヴ・シリーズの最新作。シェーンベルク初期を代表する2曲、交響詩『ペレアスとメリザンド』とモノドラマ『期待』という組み合わせです。
【交響詩『ペレアスとメリザンド』】
メーテルリンクのテキストに題材を得て、1902年から1903年にかけて書き進められた『ペレアスとメリザンド』は、ドビュッシー同様にオペラ化を構想していた当初のプランから変更され、交響詩として完成をみた作品。シェーンベルクが無調や十二音技法に到達する以前、後期ロマン派に連なる内容はワーグナーやR.シュトラウスの影響も色濃く、『淨夜』にも通じる、幻想的でむせかえるような官能音楽で、前作『グレの歌』を凌ぐとさえ云われるあざやかな対位法や、ホルン8、トランペット4、アルト・トロンボーン4、テナー・バス・トロンボーン4といった金管セクションをはじめ、ティンパニ4、ハープ2台という具合に、『グレの歌』に次ぐ4管編成の大管弦楽による音響効果も聴きどころとなっています。
【モノドラマ『期待』】
1908年に調性を放棄したシェーンベルクが翌1909年に、わずか17日間という短期間で作曲し、表現主義の典型として無調主義期の頂点のひとつに挙げられる作品がモノドラマ『期待』です。夜の森をさまよい恋人を探し求める「名前のない女」の心理をつぶさに追った状況劇という内容に対して、『エレクトラ』を当たり役とするドラマティック・ソプラノ、シャルボネの起用はまさにうってつけといえそうです。
【サラステとケルンWDR響】
1956年フィンランド生まれのサラステは、2010年よりケルンWDR交響楽団の首席指揮者に就任して現在に至ります。
(GS2036)2009年にライヴ収録されたマーラーの第9交響曲、(GS2036)2010年にライヴ収録されたストラヴィンスキーの『火の鳥』も互いの良好な関係をうかがわせるものでしたが、この楽団がかねてよりマーラーやシュトラウスといった後期ロマン派の作品を実演およびレコーディングで数多く手掛けてきたという背景もあり、その流れを汲むシェーンベルク初期のプログラムにも期待が高まるところです。(キングインターナショナル)
【収録情報】
シェーンベルク:
1. 交響詩『ペレアスとメリザンド』 op.5 (1902-03) [40:58]
2. モノドラマ『期待』 op.17 (1909) [23:38]
ジャンヌ=ミシェル・シャルボネ(ソプラノ:2)
ケルンWDR交響楽団(ケルン放送交響楽団)
ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)
録音時期:2011年1月(1)、3月(2)
録音場所:ケルン、フィルハーモニー
録音方式:デジタル(ライヴ)
管弦楽曲最新商品・チケット情報
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
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