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TOP > My page > Review List of 座頭
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0 people agree with this review 2021/07/23
ケンプのベートーベンやブラームスは室内楽も含め、やや苦手でしたが、これは素晴らしい全集です!なめらかに叙情を漂わせるのではなく、語りかけるような独特の節回しで、時にはごつごつした感じさえ出しながら、親しげな表情で弾く。いくらうまいピアニストでも真似できない彼だけの境地です。
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0 people agree with this review 2021/07/22
ベームらしいしっかりした構築とウィーンフィルのみずみずしい響きが相まって魅力たっぷりかと期待したが、4番以外は、まるで感動できない。どこに問題があるのかを指摘するのは難しい。きっちり整い過ぎてるのがつまらないのかな。ベームとベルリンフィルの1番は大好きなのだが。
0 people agree with this review 2021/07/18
交響曲4番はムラビンスキーとはスタイルが違うものの、厳しさと寂寥感に満ちた凄絶な記録。当時の彼には白血病の兆候が出ていなかったはずだが、自身の死を見つめたような凄みがある。フリッチャイにしては珍しく大きくテンポを動かすところがあるなど、ライブっぽいのりもある。バレエ音楽も表面的な美しさには流されず、悲しみや詩情が漂う。
1 people agree with this review 2021/07/17
巨大なスケールのワーグナーを速めのテンポ、引き締まった筋肉質の響きで、明解に聞かせる、まあ、いつも通りのセルの魅力が詰まっていますが、それだけではない。この1枚を聴けば「指輪」の主要なライトモティーフが分かり、全曲の鑑賞も楽になるという優れもの。セルが嫌いだった宇野功芳氏も推薦した1枚。
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0 people agree with this review 2021/07/17
藤岡幸夫が大好きなのと「感涙太鼓判」の宣伝文句に引かれて購入。確かに感涙もの!!「アフリカンシンフォニー」だけでも買う値打ちがあると思えるほどの迫力だった。40年ほど前のイーストマンウインドアンサンブルに始まり、吹奏楽のLP・CDを数多く聞いてきたが、これがベストです。さすが藤岡サッチー、やるじゃないか!! 皆さん、だまされたと思って聞いてください!!
クラリネットという楽器が特別好きなわけではないが、ウラッハの芸格の高さは特別。このCDはクラ2、ファゴット1という編成のために書かれ、元々は3枚の別々のLPとして出された5曲を1枚にまとめたもの。同時期のウラッハのCDと比べ音質は少し劣る気がしたが、音色のまろやかさや、典雅な節回しは圧倒的で、うっとりする。
村上春樹の軽妙な翻訳とあいまって、何度読んでも飽きず、面白くて仕方ない傑作。内田樹先生によれば主人公は統合失調症で、ニューヨークの地獄めぐりをしている間に、狂っていく姿を描いているとか。きてれつな行動はともかくとして、周りの人間がインチキに見えて仕方ないという感覚は、私自身も体験があり、違和感なく、物語に没入することができた。
0 people agree with this review 2021/07/15
どちらのトリオも、歌心と愉悦感に満ちた名人芸。シューベルトの室内楽って、名曲、名盤がいっぱいある中でも、取って置きの一組です。
0 people agree with this review 2021/07/09
ハスキル&フリッチャイの20番を村上春樹が「完璧」と絶賛しているのだが、私はあまり感心しなかった。確かに並み以上の味わいではあるが、この2人なら一層の緊張感や深みを求めたい。1954年のDGの録音にしては、音質も良くない。村上春樹はLPで持っていて、そちらで聴けば、素晴らしいのかもしれない。ソナタは文句なしの出来。
ロッシーニの親しみやすい序曲は普通に演奏すると初心者向きの物足りない音楽になるのだが、さすがトスカニーニ!筋骨隆々の力強い響き、さえわたったリズムによる激辛の表現で聞きごたえたっぷりの音楽にしてくれている。村上春樹は小説「ねじまき鳥クロニクル」の中で、トスカニーニの「泥棒カササギ」序曲のことを、「猛獣をねじ伏せるような」演奏と表現していた。
0 people agree with this review 2021/07/07
シューベルトの室内楽に興味を持ち、主要作品を一網打尽にできるボックスを探しているときに見つけたのが、このセット。DGの名盤が惜しげもなくつぎ込まれており、飛びついた。繊細で歌心に満ちたアバドの交響曲全集、禁欲的で献身的なメロスのSQ全集、親しげに語りかけてくるケンプのピアノソナタ全集などなど、シューベルト好きにはたまらないセレクト。他社制作の音源からもグリュミオートリオ、ボザールトリオの愉悦感に満ちた演奏が選ばれるなど、センスの良さを感じる。星五つでは足りないくらいの大満足です。
0 people agree with this review 2021/06/28
あまりにも有名な傑作中の傑作。どのエピソードも感動的で、何度読み直しても、新たな発見がある。主人公が権威に反発し、あまりの才能ゆえの孤独に苦しむのは作者と同様だが、手塚自身は医師免許を持ちながら臨床経験がなく、ブラックジャックがその反対なのは、面白い。命の大切さを追究する姿勢は他作品同様だが、リボンの騎士や三つ目が通る、海のトリトンなど代表作の主人公たちが現れ、手塚漫画を集大成するのは感慨深い。
0 people agree with this review 2021/06/25
クールでニヒルなキャラなんだけど、見た目は豚という不思議な主人公が活躍する、西部劇風のユニークなアニメ。少年や少女の成長を描く、いかにもジブリっていうストーリーとは違ってる点が、個人的には大好き。主人公がなぜ豚になったのかは、最後まで謎のままなのも、気に入っている。声優では、マダム役の加藤登紀子が圧倒的mな存在感。
弦楽四重奏の初心者にぴったりの名曲、名演を組み合わせた2枚組。室内楽の玄人からは近年、評価が低いスメタナSQだが、ここに収録された4曲はみずみずしい響き、独特の愉悦感が魅力的で、20年以上愛聴しても飽きません。
0 people agree with this review 2021/06/23
彼の小説、特に短編は初期の作品の評価が高いが、私は晩年のものの方が読みすく感じる。この作品には、ヘミングウェイ文学を彩ってきた熱い恋愛、スペイン内戦、闘牛、人間同士の暴力など、さまざまな要素を内包。狂言回し的な役を担うピラールの回想は、一遍の短編小説並みの長さと充実度に達することもあり、著者が彼女を通じ、自身の文学や人生を総決算しているかのようだ。
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